ドクトル虎の巻
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東京特派員の告白

ドクトル虎の巻 / 2007.09.16 15:17 / 推薦数 : 2

  ニューズウィーク日本版919日号に、07年までデイリー・テレグラフ紙東京特派員をされていたコリン・ジョイスさんによるエッセイがあります。

 「靖国参拝よりゲイシャ、日朝首脳会談よりロボットやチカン

外国の新聞が伝える『世界がみたNIPPON』はちょっと歪んでいる。

高齢化社会も三宅島も「面白おかしく書け」と命じてくる

編集者と戦い続けたジャーナリストの苦悩とは・・・」 

という見出しで始まります。 

 

無視された東京大空襲

 「恥ずかしながら、私は来日するまで東京大空襲の存在を知らなかった。終戦60周年の05年、空襲の正当性には踏み込まず、残忍な軍事作戦によって何万人もの無実の人が苦しみながら死んでいった史実のみを記録する記事を熱心に提案した。だが、デイリー・テレグラフは当時、同じく60周年を迎えた独ドレスデン爆撃についての大型連載を終えたばかり。それならなおさら東京大空襲についても一度は取り上げるべきだと訴えたが、外信デスクの答えはノー。『イギリス軍が爆撃したわけじゃない。』」  

 

ビールを飲む神戸牛 

「サンデー・テレグラフから、人間より贅沢に暮らす神戸牛のストーリーを頼まれた。大急ぎで神戸の牧場を訪ねると、そんな話は俗説と判明。事実に基づいた記事を送ったところ、『特ダネの邪魔になる事実は無視する』といういつもの手が使われた。記事には、大きな腹の神戸牛は連日マッサージを受け、ビールを大量に飲むときだけ立ち上がる、とあった。さらに別の牧場で撮影された、ビールを飲むウシの写真まで添えられていた。私が訪れた牧場にはビールもマッサージもなく、牛は立っていたが。」 

 

日本の真の姿を伝えることには関心がなく、いわゆるステレオタイプの、読者がおもしろがって喜びそうな記事をのせようとする、デイリー・テレグラフ紙の編集姿勢を批判したものですが、新聞の経営を重んじるあまり事実をねじまげるマスコミ一般の報道姿勢の本質がよく現れているように思います。

 

現場のジャーナリストの苦悩が切々と伝わってきます。 ジャーナリズムの恣意性は、世界共通の問題なのですね。 

 

歴史を振り返れば、ヒトラーを賛美し、ホロコーストを誘導したのも、「欲しがりません、勝つまでは。」で、戦争を賛美したのも、マスコミでしたね。 

 

メディア・リテラシー、重要です。

 

考えてみれば、「公正な」報道なんて、理論的にありえないのです。 

 

しかし、わが国では、思い起こせば小学校では、事実のみを客観的に伝えるのが報道だと教わったような気がします。

批判的にニュースを見ましょうなんて、教わりませんでした。 

 

危ない国です。 

 

そう考えると、医療関係の報道も、合点がいきます。 

「医師はお金持ちで、暇をもてあまし、優雅な暮らしをしている。なのに、困っている人を助けようとしない。けしからん集団だ。よって天誅を下す必要がある。」

 

こういうステレオタイプで、記事を売り込もうとしていないでしょうか。 

 

それにしても、えらくなった経営者にはジャーナリスト魂はないのでしょうか。

それとも、ジャーナリスト魂を持っているような記者は、出世できない仕組みになっているのでしょうか。

いろめがねに、色がつきすぎてよくみえません。 

 

こういう私も、ステレオタイプでジャーナリズムを見ているのかもしれませんね。 

 

論理的思考、大切です。応援宜しく。

英語抄録・口頭発表・論文作成虎の巻

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