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いつもの解説シリーズはちょっとお休み(笑)。
出張の際に、売店で衝動買いした本の話です。
「殺人事件、9割は知人が犯人だった
ニュースでは判らない真・統計白書」
宝島社600円(文庫本)
お気楽な雑学ものですが、メディアリテラシーを気楽に学ぶという意味ではおすすめです。
監修は、元(今も?)精神科医の和田秀樹先生です。
これはちょっと?という独断的な解釈もちらほらありますが、一応統計に基づいて、いわゆる世間の常識がいかにいい加減なものかを指摘しています。
タイトルにあるように、凶悪犯罪のほとんどは顔見知りによって引き起こされているそうです。
くわばら、くわばら。
統計学的には、知人よりも赤の他人のほうが安全なわけですね(汗)。
道路に関する統計も興味深いです。
「日本の道路の長さ世界第五位、その予算は世界第一位」
ちなみに日本の道路のコストはアメリカの50倍だそうです。
年度末になると、何度も道路を掘り返している現場を見ている国民にとっては、やっぱりという感じがします。
アメリカの道路なんか、コンクリートむき出しのがたがたですもんね。
医療費がアメリカの3分の一であることを考えると、複雑です。
これからは、もう少し道路から医療、福祉に税金を回していただけるのでしょうか。
この本でちょっと気になったのが、寿命に関する解釈です。
日本人の平均寿命の県別データと、病院率という、人口10万人あたりの病院数?をだして、2つに関連がないから、日本の長寿は医療が優れているからではないという結論を導いています。
しかし、この統計からそういう結論は導き出せないはずです。
まず、各県の平均寿命に有意差があるかの検定がありません。男性では最高の長野県で78.90歳、最低の徳島県で77.19歳、女性では最高の沖縄県で86.01歳、最低の東京都で84.38歳。これで有意といえるのでしょうか。
病院率?という指標も定義の記載がありません。
病院の規模のようなものは考慮されているのでしょうか。
病院率が医療レベルを表すという根拠もよくわかりません。
お気楽な雑学ものにいちいち目くじらを立てることもないのかもしれませんが、仮にも医師免許をもった人間が監修しているのですから、そうかなあと思ってしまう人もあるかもしれません。
乱暴な議論が気になりました。
高名な和田センセイも、もはや現役の医師ではないようですね。
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