| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | |||||
| 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
| 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
| 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
| 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
産科、小児科医は絶滅種といわれて久しいですが、ついに循環器科も心臓血管外科もお上の命により診療科としては消滅するようですね。
なくせば、診療科が「わかりやすく」なるのだそうです。
米国の医療が必ずしもよいとは思いませんが、Cardiology(循環器病学)では最先端を走っている米国では、Cardiology(循環器科)とInternal medicine(内科)とは研修体制も研修年数も全く異なっていました。
(古い話なので、現役の留学生の方、フォローお願いしますね。)
それには、歴史的必然性があったのです。
以前にも書いたことがありますが、急性心筋梗塞は、それまで一般病院では半数ぐらいがなくなっていたのが、1960年代に米国でCCUが整備されだしてから、死亡率は30%程度にまで改善しました。
最近では、direct PCI(緊急でカテーテル治療を行うこと)などの専門的な治療のおかげで、専門の循環器科チームのある病院では9%前後まで改善してきています。
心の準備もないまま天国に召されるか、元気に復職できるかの差は個人的にも、社会的にも大きいのです。 一般病棟で一般内科医が急性心筋梗塞をみるのと、Cardiologyの専門チームがみるのとでは、こんなに違うのです。
別に循環器医がえらいのではありません。専門性の違いなのです。
逆に、循環器医一本でやってきた我々が突然内視鏡で胃の粘膜下腫瘍切除をやれといわれたら...(そんな無謀なことを受け入れる循環器医はいませんが)恐ろしいことが起こります。私が患者なら絶対受けません。
残念ながら、わが国からは、循環器科は相棒の心臓血管外科とともに消滅させられようとしています。
日本の心臓外科医の人数は多いという意見もありますが、日本の心臓外科の先生方は身を挺して術後管理や外来フォローや検査までされているのです。
アメリカの心臓外科医がいろんなスタッフに囲まれて手術に専念しているのとえらい違いです。
医療費削減の一環でしょうね。
いままで我々が文字通り夜も寝ずに歯を食いしばって患者さんを助けようとがんばってきたことを、「いらんことやりやがって」と無碍に否定されたような気がします。
国民の皆様は覚悟を決めておいてください。
せいぜい心筋梗塞になどならないように気をつけてください。
これからは運悪く急性心筋梗塞になられた方は、どうぞお祈りしてください。
旧ソ連では、軍備にお金を投入しすぎたため、医療費は削減され、医療レベルは低下し、大統領といえども、自国のドクターからは冠動脈バイパス術を受けられず、敵国アメリカから心臓血管外科チームを招聘しました。
私たちも同じ道を歩むのでしょうか。
そうなれば世界中から、日本の医療行政は笑いものになるでしょう。
もしも本当に診療科としての循環器科がなくなったら、ドクトル虎の巻もそろそろ立ち去りを考えなければなりません。
ウン十年前に失効させてしまったECFMGが悔やまれます(笑)。
私たちは世界有数の経済圏にいるのです。必要なものにお金をつぎ込む経済力はあるのです。
固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)