ドクトル虎の巻
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Don't be a hero.

皆さんよくご存知の、ERという救急医療を題材にしたテレビ番組で、シニアレジデントのドクターベントンが医学生のカーターに言った言葉です。

たしか急患が立て込んで、学生のカーター君が昼飯をたべずにベントンを手伝おうとしたときのことです。

「このひよっこが!何もできんくせにいっぱしの英雄きどってんじゃねえよ!」とでも訳すのでしょうか。

 そのあと、ベントンはカーターに、昼飯を食いに行けといい、自分は患者の処置に向かいます。

ことばは悪いですが、愛情のこもった先輩の言葉ですね。

ERはよくできた番組だったと思いますが、実は私はER大嫌いでした。なんで病院から帰ってきてからまでおんなじ様な場面をみなあかんねんと思っていました。

最近は現場を離れることも多くなってきたため、ERを見る心の余裕も出てきました(笑)。

たしかに、ちゃらちゃらした日本の病院ドラマに比べてよくできています。

日本のドラマは、最近小道具こそ本物っぽくなってきましたが、「ありえん」のオンパレードです。

一人の外科医が、僻地で乳がんの手術をしたり、一人で開頭術(脳外科の手術)をしたり。内科医の私が見てもこいつは化け物か?というドクターがでてきます。

こんなことをいうと、お父さんは夢を壊すといって家族からしかられるのですが。

日本のほとんどの勤務医に、

Don't be a hero.

という言葉をかけたいと思います。

でも、今の日本は、ドクターに、

Be a hero!

といっているようです。

老人が増えれば、当然、医療の必要性も増えます。

医療費総額は増えます。

でも、これが社会経済を圧迫することはないのです。

逆にものつくりは、ほとんどの資金や技術が中国や東南アジアにながれてしまい、日本の雇用を促進しません。

サービス業である医療に投資することは、日本国内の雇用を促進することでもあるのです。

経済活動には、まず健康です。

元気なお年寄りをふやせば、その豊かな経験を生かして、若い人のようなパワーは望めないにしても、安全に、かつ要領よく仕事をこなしてくれるのです。

医療費を削減しないといけないという固定観念が間違っているのです。

医療問題、はじめに削減ありきではなく、もっと根源から考えてもらえないでしょうか。

 

 

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