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学会の質疑応答を聴いていて、また若いDrたちの論文を添削していて、最近気づいたことがあります。
日本人の話や、原稿には、「従って」「Therefore」が多いのです。
我々日本人は、状況説明からはいって、言い訳を累々としたのち、自分の言いたいことを控えめに述べることが多い。
一方、英米人は、まず言いたいことをはっきり主張し、その後に理由を述べる人が多いように思います。
「おいおい、そんなに断言しちゃっていいの?」と思うことも多いのですが、わかりやすいことはたしかです。
下手な英語でとつとつと状況説明からはいると、たいてい途中までしか聞いてもらえません。
私はこれを「Thereforeの文化」と「Becauseの文化」と呼んでいます。
どちらのスタイルも理論的には間違いではないのですが、他人を説得する場合には、because型のほうが断然有利です。
英語論文のパラグラフもbecause型の構造になっています。
すなわち、そのパラグラフのサマリーとも言うべきトピック文が最初にあり、続いてトピック文を支えるサポート文で構成されます。
時間のないときは、パラグラフの最初の文のみ拾い読みすると大体の内容を把握できるのです。そうでない論文はたいした論文ではないとされます。とりあえず結論を書いてから、理由を説明していくのです。
さきにごちゃごちゃ説明すると、こいつは何かやましいことがあるのでは?たいして言いたいことはないのでは?と、痛くもない腹を探られることになります。
スペキュレーションですが、狩猟文化と農耕文化の違いかもしれません。
農耕民族は、こつこつと仕事をして、最後に収穫です。おいしいものは最後にとっておくのです。
対して、狩猟民族は、チャンスのあるときにしか獲物は獲られないわけですから、先にとりあえずおいしいものを食べておくのではないでしょうか。
論文の書き方にも文化の違いが反映されているように思います。
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コメント
コメント一覧
これからも先生のブログ楽しみにしております。
何故、論文でmayとか使うのか?
「シェイクスピアはエイズだった」
ぐらいのこと、どうどうと言わんかい!
と叱られました。
夫婦間におけるThereforeとBecauseの文化につき、
いつかブログ記事をかきたくなりました。
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