2006.08.04 00:27 |  その他(一般)  |  コーメイ  | 推薦数 : 0

進行・再発大腸癌の抗癌剤治療

少し臨床的な話を書きます。

進行・再発大腸癌の抗癌剤治療はここ数年で大きな進歩を遂げている。ほんの10年位前まで全くEBMのない抗癌剤治療がごく一般的に行われてきたが、欧米で始まったIFL(今は治療死亡率の高いことがわかり、行われない)あたりから、かなり効果の高い治療法が使用されるようになってきた。

特に5FU/LV療法のRPMIレジメの有効性が数年前に判明して、大腸癌の外来抗癌剤点滴治療というものが日本全国に広まり、1年強前から日本でもやっと認められたOxa/LV/5FU療法のFOLFOXにいたっては、初回治療の症例では50%以上の有効率を上げるようになってきた。抗癌剤治療については明らかに欧米のほうが進んでいたが、やっと日本も追いつきつつある状態である。

昨日、再発大腸癌の患者様にリザーバーを挿入し、本日よりFOLFOX4を開始した。リザーバーというのは埋め込み式の点滴ラインであり、いったん埋め込めば、皮膚の上から針を刺すだけで容易に抗癌剤治療が開始できる。

個人的に行ってきた今までのFOLFOX4の有効性は極めて高く、半分以上の患者様はPR(50%以上の腫瘍縮小)を示している。大腸癌はそもそも抗癌剤が効きにくい癌であるが、進行が他の消化器癌に比べて遅いため、縮小ができると予後が十分に延びる。

大腸癌の根治という点から見れば、今のところやはり手術療法しかないが、抗癌剤治療の効果が近年上がってきたことは、患者様にとって大きな福音となっている。

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