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赤ちゃんとお母さんを結んでいる”へその緒”のなかに含まれる血液には、さまざまな機能を持った血液の幹細胞が含まれています。分娩後に、このへその緒の中の血液を採って、そして病気で困っている他の方に役立てよう、というのが臍帯血バンクであると、理解しています。医療機器のテルモなどのCMでもご存知の方も多いことでしょう。
現在日本では、大都市を中心とした準公的機関(日本赤十字社の血液センター)による臍帯血バンクが施行されています。集められた血液は、保存され、いくつかの条件を満たした場合に、癌の治療や特殊な貧血の場合に用いられています。
しかしこのシステムには、種々の問題と制限があり、大都市以外では将来的にも導入されることはない、と聞き及んでいます。基本的にはコストの問題と聞き及んでいます。得られた血液には残念ながら量が足りなかったり、感染していたり、そうした問題で良好な血液が限定されること、そして長期間ストックするためのコスト、など種々の問題があり、これ以上積極的に拡大する可能性は少ない、と伺ったような覚えがあります。
こうしたシステムが産声を上げた頃、同じように私的機関による臍帯血バンクシステムも始まったと、聞いています。当然ながら、私的機関によるものですから、その目的は限られ、その維持にはお金が必要となります。
現在日本では、3つから4つほどの民間の施設が取り組んでいるそうです。保存した血液は、あくまでも個人的な目的のために用いられます。たとえば、その子供さんが大きな事故で輸血が必要になったとき、或いは血縁者に何らかの癌の治療を行い、幹細胞が必要となるような、事態になったときなどでしょうか。
10年から20年ほど保存し、当然長く保管すれば、それだけの金額負担が必要となります。目的が個人の利用ということに限らるので、このシステムが始まって、20年程が経過し、ようやくその保存された血液が有効に利用されたことが報告されるようになって来たようです。
現在熊本では、公的施設によるバンクがない状況であり、そして将来の家族へのプレゼントであり、保険と考えれば、そうした私的機関による臍帯血の保存も、選択肢の一つかもしれない、最近思うようになりました。
今後クリニックでも、臍帯血バンクを希望される方には、紹介していきたい、と思っています。

最近写真を撮る機会が少なくて・・・・。諸事雑用の山に囲まれ、身動きが取れなくなりつつある私です。6月の麦秋という言葉を理解できました。アー、ビールが飲みたくなりました。