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以前私の勤務していた病院から、一通のファックスが届きました。とある方のその後の経過を伝えるものでした。

産婦人科は、人の誕生から旅立ちのときまでを看取る、貴重な診療科です。ただ、個人開業医では、終末医療を看板としない限り、看取る機会は少ないものです。
以前大きな病院に勤務していた時代には、癌の患者さんを受け持つこともあり、そうした機会もいくつかありました。しかし、そうした病院を退いてからは、そうした機会もなく、もっぱら誕生の場ばかりでした。
以前勤務していた施設は、病院であり、その関連施設に外科を含めた病院があり、そこにとある方がお見えになったので、約1年前でした。
終末医療機関を探して、来院され、いろいろな経緯があって、私が看ることになりました。話していると元気な方で、病気の存在を忘れてしまうくらいです。
病院側の協力もあり、訪問看護という形で3月まで看させて頂きました。私の退任にともなり、どのような形で今後看ていくかを本人と家族の方、そして病院側の医療スタッフと相談し、より終末医療で高名な施設を紹介することになりました。
私が熊本に来て、その方とも疎遠となり、どうされているかな、と思っていました。
先日もとの病院よりファックスが届きました。訃報の連絡でした。
その方を看取ることが出来なかったことは心残りです。しかし、渡した訪問した際には、家族と楽しそうに穏やかに過ごされていました。

その方の冥福をお祈りして。そして連絡を頂いた、元の施設のスタッフに感謝して。
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