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2006.11.04 06:26 |  診療について思うこと  |  グリーヒル  | 推薦数 : 0

帝王切開率

 お産に関しては、途中で何が起こるかわからない、というのが正直な感想です。大半の人は、何も起こらず、普通に分娩にいたります。しかし、時に何かが起こります。

 その何かが起こったとき、どうするか。この判断が時に難しいことがあります。果たして、このまま続けていいのか、あるいは帝王切開に切り替えるべきか。そして時には、その判断に迅速性が求められることもあります。 

 ただ、今の世の中流れからすると、どちらかというと早めに行動することが多いように思いますし、多分私もその流れでしょう。早めに行動する。場合によっては、お母さんごと二次医療施設へ搬送、ということもあるかもしれません。

 

 また、最近では、本人夫婦の希望による帝王切開手術という選択肢もあると聞いています。ヨーロッパやアメリカでは、陣痛が来る前に帝王切開をする、という選択肢があると聞いています。日本でも、一つの選択肢と取り入れている病院があると聞きます(ただし、この場合は自費診療ですから、金額的には、相当な額になることが予想されます)。

  グリーンヒルでは、原則として、保険適応の帝王切開を行う所存ですが、こうした現在の情勢を考えれば、多分帝王切開の全お産に占める割合は、多分10~20%となるでしょう。月によっては30%を超えることがあるかもしれません。

  一部のクリニック、あるいは病院では、帝王切開率の低さあるいは搬送率の低さを、誇らしげに語っている施設もあります。

 帝王切開にならないほうが、お母さんのためにはいいことです。しかし、必要なときにはきちんと行うべきであるし、リスクをきちんと見分ければ、そこには搬送ということも生じます。こうした率が低いから優れている、という議論には、少し疑問を感じます。

 クリニックにいつも救急車が来る、という評判が立つのも考え物ですが、しかし、お母さんと子供さんの大切な一生であり、判断を躊躇して大事に至らないように、早めに判断する、というのも大切なことであると、思います。

 

 写真は、現場の風景です。1階部分の壁の枠が作られつつあります。

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