今回の事件、報道のありかたなどに意見したいことは多々ありますが、われわれ医者が一番考えねばならないことは、これからどうしたら同じ不幸が起こらないようにできるか、ということでしょう。

都立墨東病院の研修医はできる限りのことはやったと思います。自分ひとりでは対処できないことはわかってるのですから、対処できる可能性ある病院に最初からいってもらったほうがいい。

じゃ、どうすれば妊婦さんが助かった可能性が高かったのか。

やはりマンパワーを集約させるしかないのではないでしょうか。けれど産科医はそもそも足りていません。だから合併症の多い妊婦を診る病院が決まったら、そこに医者を集約させるしかないと思います。

でも、どこかに集めると、どこかのヒトが減る。それでもいいかということを患者側も考えなくてはならないんです。

また、マンパワーが集まったならそれなりに予算が必要です。多くの患者を受け入れるためにはベッド、看護師も必要です。そのお金をどこから出すのか、それを論議しなくてはなりません。

ベッドに余裕を持たせ、緊急のために充分すぎるくらいの人員の配置をする必要があるのですから、いまのぎりぎりの診療報酬(ベッドに余裕を持たせるとすぐに病院は赤字になります)だと民間病院は成り立たないのです。税金の補助が必要になります。どうしても行政の力、リーダーシップが必要になります。

どの病院に人を集め、どのくらいのお金をかける覚悟があるのか。この機会に全国の首長の方々に考えていただきたいと思っています。

多くの医者は人の命を救える仕事をしてることを誇りに思っています。そういう覚悟がある地域には医者はおのずから集まっていくと思います。

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まるべ
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