2007.06.24 14:54 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  その他(医療関連)  |  まるべ  | 推薦数 : 0

医療が成功報酬だったら

 

河北新報という地方紙が掲載している連載「お産SOS」を時々読んでいる。

http://blog.kahoku.co.jp/osansos/

624日の第10部「解決の糸口(7)賢い患者になるには/不信克服 協働の関係に」をよんだら、最近の患者は成功報酬的考えを医療にも持ち込んでいる人が多いということが書いてあった。

 

医療が成功報酬だったらと考えていたら、次のような世の中が思い浮かんだ。

 

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(ケース1)

医師「○○さん、こんにちは。今日はどういうご相談でこられましたか?」

患者1「最近食欲が無くてやせてきました、、、、、。身内に癌が多いし、もしかして癌じゃないかと不安なんです。」

医師「それは調べてみないといけませんね。まず、検査をしてみましょう。まず必要なお金、着手金ですね、は10万円になります。もし癌を見つけることができたら追加で20万円となります。癌以外のやせる原因が見つかったら15万円をいただきます。そのかわり全身くまなく検査をしますので、ご安心を。仮に原因がわからなければ着手金以外の代金はもちろん不要です。」

患者1「よろしくおねがいします」

 

数日後

医師「やはり癌がありました。それもかなり進行しています。化学療法を選択したほうがいいと思いますが、手術で取りきれる可能性も5%ほどあります。手術の場合、着手金は100万円、手術で癌がとりきれたら300万円ほどかかります。手術が成功か否かはお互いのために第三者による判定を行ないます。化学療法の場合は、2年無再発生存したばあいは300万円、1年だと100万円となります。これも公平を期すために、第三者機関に判定をしてもらいます。」

患者1「着手金は払えますが、その後のお金はちょっと無理そうです」

医師「そうですか。残念ですが、こちらの医療機関ではこの治療を提供することができません。ボランティアの医療機関か研修医の指導施設でならもう少し安くできるところがあるかもしれません。無料の相談室もあります。相談は30分までですが。とりあえず、ご紹介しましょう。」

 

(ケース2)

患者2「どうしても、手術でこの腫瘍を取ってほしい。」

医師「画像上、無理です。」

患者2「いや、もう化学療法はいやだ。ばっさりと切ってほしい。いまの日本では先生しかこの手術ができる人はいないと聞いた。いくらでもお金はだす!」

医師「そうですか。手術後5年以上生存したときの成功報酬1億円でならお引き受けできます。着手金も1000万ほどいただきますが、それでいいのなら。ただし、生命にも危険があるので、裁判に持ち込まないという誓約書も書いていただきます。後遺症が残っても生命の危険がなければ成功報酬の半分はいただきます。」

患者2「それでいいからお願いしたい」

医師「それでは、手術前に保証人3名、担保用の家の書類、・・・・・(続く)」

 

(ケース3。ERにて。)

看護師「救急車です!」

病院事務「まず、クレジットカードをもってるか確認して!」

医師「胸が苦しい?そうですか、、、。まず検査のための着手金を10万いただきますね。カードから引き落としますからここにサインを。サインいただいたらすぐに検査に入ります。その後の治療はまたご相談しながら、あなたが払える医療費を考えて検討します。」

 

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想像がどんどんと膨らんでしまった。特に最後の話はちょっと成功報酬の話から離れて申し訳ない。医療が自由診療になったら、という仮定のほうがよかったかもしれない。いまのアメリカの医療はこんなかんじなのだろうか?

 

数年前までは、想像もしなかったことだだが、患者側の意識が変わっている今、日本の医療もこのようになる可能性はでてきていると思う。すでに美容整形などの自由診療ではこれに近いものがあるようだ。

 

ふと、逆バージョンも思い浮かんだ。

弁護士が医療のように「依頼者3割負担。あとは保険請求。成功報酬ではなく、依頼内容に沿った保険点数による支払い」だったら?これも想像が膨らみそうだ。弁護士のかた、だれか想像してブログに書いてくれないかなあ。

    

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2007.06.23 10:18 |  趣味  |  その他(一般)  |  社会  |  まるべ  | 推薦数 : 0

ネットゲームにはまってしまった

「セカンドライフ」というネットゲームご存知だろうか?

ネットの仮想世界でいろんな体験ができるというもの。チャットやあちこちに行く楽しさだけではなく、商売もできるのである。

数ヶ月前にこの話を最初に聞いたとき、「そんなゲームにはまっちゃう人いるのかなあ」と思っていたが、あるきっかけではじめたところ自分がやめられなくなってしまった。

いままでゲームらしいゲームに夢中になったことはなかったのに、このセカンドライフは家に帰るとすぐにスイッチオン。そのまま1-2時間コンピュータの前に座ってしまう。

いろんな国の人と話をしたり、美しい風景をみたり。。。。親切な人がお金やものをくれたり。自分で稼いだり。買い物もできる。ナンパしてる人も多く、このネットから恋愛に発展する、なんてのもありかなあと思える。

日本人が多いところは、かわいいキャラが多く、ほのぼのした雰囲気。外国の人が多いところは風景も人物もかっこいい感じ。

まだ、睡眠をけずってまで行なうほどにはなっていないが、気をつけないと中毒になるかもしれないと不安になっている。

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2007.06.17 14:53 |  医療制度 / 行政  |  その他(医療関連)  |  ニュース  |  まるべ  | 推薦数 : 1

今日の西日本新聞

西日本新聞の朝刊の一面トップは医師不足についての記事であった。

西日本新聞は九州北部に住んでおられる方はよくご存知だろうが、福岡の新聞社で、福岡エリアでは全国3大誌(読売、朝日、毎日)より読者数が多い新聞である。だから、この新聞社の記事内容はいろんなところに影響を及ぼす。

独自で食育についてのキャンペーンを行うなど、地元紙としてはよくやっていると思っている。

九州北部は全国と比べて医師の人口比が多いといわれている。しかし、西日本新聞が一面にこの記事をもってきたのは、医師不足が危機的状況となっていることが記者たちに広まってきたのかもしれない。

 

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そういえば、福岡拘置所の専属医の募集が同じ新聞の普通の求人コーナーに掲載されていた。これで募集する医師がいるのだろうか?

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2007.06.14 20:03 |  生活 / くらし  |  その他(一般)  |  社会  |  まるべ  | 推薦数 : 0

逃げることは卑怯ではない

日経メディカルオンラインを読むついでに、日経ビジネスオンラインも読むことが多い。

今日、そのサイトでとても感動的な話を読んだ。

以下がそのコラムである。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20070611/127036/

このコラムを書かれた方は有名な方のようだが、私は初めて名前を知った。どういう人かはまったくわからないが、このコラムを読んでこの人のことが一気に好きになった。

このコラムで彼が一番伝えたかったことは「逃げ出すことが必要なこともある」ということだと思う。

人生、我慢をして頑張っても報われないことがある。そこから離れて新たな人生を選ぶことも必要なのだ、ということ。

このコラムを読んで、逃げ出すことは「卑怯」ではなく、「必要なこと」だと改めて確信した。

いじめ問題やドメスティックバイオレンスなどの被害者は、閉鎖した社会にいるために逃げ出すことは不可能だと思い込み、破滅的な最後を選択する人が多い。しかし、他人から見るといつでも逃げ出せたのに、なぜ?と思うことがある。

最初から、「自分をわかってくれるほかの社会があり、いつでも逃げられるんだ」ということを思いつくだけで、その人の人生は有意義にかわることが可能なのだ。

いま、いろんな理由で追い詰められている人、そういう人が周りにいたらその人に、「逃げること」を教えよう。立ち向かうだけが解決策ではないことを教えよう。

 

 

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2007.06.12 18:22 |  その他(一般)  |  社会  |  ニュース  |  まるべ  | 推薦数 : 1

飲酒ひき逃げ事件について

福岡市で昨年、子供が3人亡くなった事件で、今日「危険運転には当たらない」と弁護側が主張したとのこと。

飲酒運転はすでに危険運転であると思うのだが、それが違うと主張する意味が今ひとつわからない。

交通事故も不可避なものから明らかな過失があるものまで千差万別であるとおもう。

しかし、明らかな証拠がある飲酒に関してはまったく弁明の余地がないと思うのだが・・・。

 

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2007.06.08 20:22 |  社会  |  その他(医療関連)  |  ニュース  |  まるべ  | 推薦数 : 2

コムスン報道で思ったこと

コムスンのことが報道されている。

 

私の患者さんにもここのお世話になっている人が多く、他人事ではない。

 

報道を聞く限り、どうもこの会社のやりかたはかなりまずかったようである。(報道がどれほど真実を伝えているかはこの際問わないことにする)

 

ただ、ちょっと思ったこと。

 

医療や介護に利益を追求しようとしたり、競争原理を導入すると、こういう風になる、という悪しき見本になったのではないかということ。

 

競争によってよくなることもあるだろう。しかし、それだけでは福祉事業は成り立たない。それをもう一度いろんな人に考えてもらいたい。そのきっかけにこの事件はなったのではないかと思った。

 

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「福岡人間交差点  医師として、母として」という番組が放送されていた。福岡ローカルだろうか。

大学病院の産婦人科の医師で小さな子供を持つ女性医師を取材している。長時間労働と安い給料のみならず、女性医師が忙しい職場で働くことの大変さ、子供を持つ女性の悩み、そしてジレンマ・・・。

子供が熱発して保育所に預けられなくなったとき、そのとき彼女は仕事を休まざる得ない。同僚に仕事をお願いし、家に帰る。そのとき、本当に自分が仕事を続けてもいいのだろうか?と悩む。

夫、同僚や患者さんの暖かい理解があるからこそ、いま彼女は働き続けられるのだ。

医師に共通する過重労働の問題と、働く女性共通の問題。その2つを女性医師は抱えている。彼女はそれに加え、産婦人科医を選んだ。すくなくとも先の2つのどちらかが解決されれば、女性医師はもう少し働きやすくなるのだ。

これは個人では解決できない問題だ。病児保育や夜間保育の充実、医師の労働負担の軽減(診療報酬の増加、医師の増員や医師の仕事のサポート職の充実・・・)など政府がある程度のお金をかけなければ解決されない問題が立ちはだかっている。

彼女のような医師が働き続けられるような国であれば、いろんな人が幸せになると思うのだがどうだろうか?

 

 

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