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『バクシーシ(喜捨)』 初めてインドを訪れたとき、理由は忘れたがバクシーシはしないことに決めた。乞われるたびに、つまらないことに拘っている自分が惨めに思えた。アグラとジャイプールを移動する途中、ある遺跡の人気のない小さな広場を横切ろうとしたとき、両足のない小さな男の子が両手で近づいてきた。このときだけはさすがに何がしかのバクシーシをした。信じられない話だが、インドではカースト制があるため、乞食に生まれた子供は乞食。哀れみを誘うため、生まれてすぐに手足を切り落としたりすることもあったそうだ。この子がそうだったのかどうかは知る由もないが。 2度目にインドを訪れたときのことは、全然思い出せない。 今回、昨日早速乞われた。老婆に見えたけど乳飲み子を抱えていたので(借りた赤ん坊かもしれないが・・・)、もしかすると30代だったかも。普通に歩道を歩いているとあまりにもしつこく迫って来たので、うるささから逃れるため胸のポケットに入れていたチップ用の1ドル札を渡した すると驚いたことにさらにしつこく迫ってきた。初めは少ないと文句を言っていたのだと思った。よくわからない。でも、もしかすると、砂漠で喉の渇いている人間に、冠に入った水を渡していた行為となっていたのかも。後味の悪い気持ちだけが残った。 |
![]() | "The child is God's gift to the family." 街角にマザー・テレサの言葉を刻んだ石碑があった。デジカメに納めると、老婆がこちらに手のひらを上に差し出していた。マザー・テレサの前ではさすがに断れないぞ。ポケットに昨日キング・フィッシャーを買ったときのお釣りが入っていることを思い出し、ごく自然に40ルピー渡せた。 |
| こども(6) 老婆にバクシーシを渡していたところを見られたらしい。ボクの後を付いて来て何度もボクのデイパックを叩く。100メートルほど無視して歩き続けたが、ついに根負けした。彼らの姿をデジカメに納め、一応モデル代して財布から50ルピー札を取り出して渡した。たかだか160円ぽっち。一人に一枚づつあげればよかったのだが、一枚だけ。後で気になった。大きな子が独り占めしなかっただろうか。もしかすると罪作りなことをしたのかもしれない。またまた後悔。 |
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