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先日、後輩のかねてからの頼みで3次救急をやっている病院へ当直に行った。後輩の目的はスタンダードな救急の初療を院内へ広めたい、外来ナースを育てたいという事らしい。
3次をやっている病院なんだが救急の専門医がいないらしく本物はどうやっているのか学ばせて欲しいということだった。
仲のいい後輩の頼みでもあったので後輩の当直をバックアップするという事で“無償”で当直することにした。
そんなときに、表情の硬い女性患者が外来でずーっと座っていることに気付いた。おなかは、厚手の生地のタオルみたいな物で押さえて大きめのバックで更にお腹を隠している・・・
ブツブツ独り言を言っている・・・
~~精神科疾患の患者かな?~~
なんて思ってると・・・床に赤い液体がしたたっている・・・
『!!!!おい、●●(後輩)!! こっちの患者優先!外出血してるぞ!看護婦!ストッレッチャー持ってきて処置室空けて!!』
外傷なのか、内因性のものなのか脱がさなきゃわからんけど、とりあえずルート確保、酸素投与、vital確認!!
“血圧72/触診、脈拍110です。サチレーション98%です ”
Nsも血相を変えて報告する。
『ツールート取って輸液を加圧バックで全開投与!』
とりあえず全身を見よう、出血源は・・・・ふ、腹部刺創!!!!
エコー:腹腔内液貯留!!
輸液を“レベル2:(加圧バック)”で投与(3次救急やっててもレベル1があるとは限らない)してもBP88/触 。
『 オイ、●●!IABOあるか?』→「あります!」→『んじゃ入れて出血コントロール!んで開腹するぞ!』
Nsの顔色がもっと変わる。
Ns:“先生、手術室一杯で使えません・・・どうします・・・・”
『メスとガーゼ、ネラトンチューブはあるやろ!』
後輩:「先生、麻酔は・・・・」
『 んなもん、静脈麻酔とフェンタだよ。』
・・・・とりあえずダメージコントロールするとなったとき病院長が来院!
・・・・やべ~やりすぎたかな~・・・
【先生!私が麻酔と気道管理しますからやってください】
『(すばらしい!!!)マスキュラ効いた!開腹するよ!』
・・・・結局回腸の一部の穿通と腸間膜動静脈損傷、肝損傷だった・・・ガーゼパッキングして血管縫合。小腸は手縫いして翌日セカンドルックで切除予定とした。
・・・・ふ~後から精神科の医師よりかかりつけの患者で近日中に入院予定だった統合失調の患者だったと聞かされた・・・・いくら病気だとは言え、自分で腹いっぱい刺して病院に歩いてくるかね~一瞬事件じゃないかなんて思ったよ。
●●くんは外科医だが、ダメージコントロールは始めてだったらしい。いい経験になったといったくれた。それでレベル1が病院に入り簡単な開腹セットが外来に入ることになったらしい。いいことなのか悪いことなのかは別として
・・・・それ以来、病院長から頻回の勧誘の電話が・・・・
今回は正直ビビリました。
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