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昨季については、以前の記事を参考に → インフルエンザ 過去の流行に学ぶ
 
で、今季はどうなるの?というコトで、書いた記事です。
 
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【はじめに】
 インフルエンザ流行の特徴は、ウイルスが変化しやすいことと潜伏期間が短くて感染しやすいことにより短期間で急速に患者数が増加して多数の患者が発生することです。とくに昨季の新型インフルエンザの騒動を覚えている方も多いでしょう。
 昨季の流行状況については、日本国内では8月中旬に本格的流行に入り、11月末にピークを迎えた後、10年3月末には最初の流行(いわゆる「第一波」)が沈静化しました。イギリスでは昨年4月に最初の報告があり、7月には流行の第一波、10〜11月にかけて第二波がありました。その後、現在までのところ、季節を外れての流行の兆しは認められていませんが、この流行により日本国内の推計罹患者数は約2000万人、全世界で2〜3割の人が罹患したと推定されています。
 
【今季は、どうなる?】
 2010年8月10日に世界保健機関(WHO)が、新型インフルエンザ(A/H1N1)における現在の世界的な流行状況を「ポストパンデミック」と表現し、今回の新型インフルエンザ(A/H1N1)は季節性インフルエンザと同様の動向となりつつあると発表しました。
 また、その病原性は従来の季節性インフルエンザと同等であることから、今回の新型インフルエンザ(A/H1N1)については、緊急的かつ総合的に対処すべき事態は終息しつつあるものと判断され、通常の感染症対策として対応する体制に切り替えられています。

【今季は、どうする?】
 インフルエンザの流行シーズンを迎えるなかで、再流行の可能性は続いていること、現に一部の国において小流行が見られること、一般的にインフルエンザウイルスは変異しやすいことや、世界保健機関(WHO)においても、警戒の継続が重要であるとして、ポストパンデミック期にも流行調査やワクチン接種、医療提供に努めるよう勧告していることなどから、情報の収集、情報提供・広報、ワクチン接種、医療提供など、対策に万全を期すことが勧められています。
 
【感染予防対策】
まずは日頃の感染予防対策ですが、これが最も重要ですので、以下を心がけましょう。
 ・咳が続く場合はマスクをしましょう(室内)。
 ・咳をする場合はティッシュなどで口を覆い、すぐに捨てましょう(外出時)。
 ・対人距離を確保し 2m 以上離れましょう。
 ・流水と石けんによる手洗いをしましょう。
 ・ヒトがよく触れる所を拭き掃除しましょう。
 ・予防接種を受けましょう。
 
【インフルエンザの診療】
 インフルエンザの症状は、せき、発熱、頭痛、のどの痛み、鼻水、全身倦怠感、筋肉痛・関節痛、吐き気・嘔吐、下痢などですが、突然の発症であり、多くの場合は一般的なカゼより症状が強く、全身に影響を及ぼします。
 体調不良を感じたら、いつ頃からどんな症状があるか、周囲の流行状況やインフルエンザ患者との接触の可能性などを確かめ、診察所見とともに総合的に判断します。病初期の場合には簡易診断キットでは陽性にならないことがあるので、注意が必要です。
 治療については、抗ウイルス薬だけでなく、合併症の治療薬や、症状を緩和する薬剤を併用することもあります。また、診断を受けたら周囲への伝染予防のため、最初の症状が現れてから1週間、または治療終了後2日以内は外出を控えましょう。

【インフルエンザ予防接種】
 現在、生産されているワクチンは、WHOからの情報により今季に流行が予想される3種類の流行株を含んでいて、昨年に世界中で流行した新型インフルエンザ(A/H1N1, Swine Flu)にも対応しています。今年度、当診療所ではこのワクチンを確保しました。
 成人と3才以上の小児には0.5ml、6ヶ月以上3才未満の小児では0.25mlを接種としていて、初めての接種の場合は2回、以前に接種歴がある場合には1回の接種としています。
予防接種の効果は接種後2週間程度で発現し、5ヶ月程度持続しますが、効果には個人差があるので、実施時期は流行の直前までに接種することが理想的です。
 
 予防接種の副作用には発熱や接種部位の腫れなどがありますが、実際にインフルエンザに罹ってしまうことと比べると軽症で済むと考えられます。
 また、他の予防接種との関連や、妊娠中や授乳中、アレルギー体質、痙攣の既往など、個別の対応が必要な場合は、事前に相談する事をお勧めいたします。英国NHSでは65才以上の方、肺や心臓、腎臓、肝臓、神経、免疫系などに持病を持っている方、および、その介護をしている方、妊娠している方などに予防接種を受けることを勧めています。
 
 当診療所では、予防接種、迅速診断キット、抗ウイルス薬などを確保し、例年通りの体制で診療を実施する予定です。
 
 
【参考】
厚生労働省 : http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000nlps.html
病原微生物検出情報(IASR) : http://idsc.nih.go.jp/iasr/31/367/inx367-j.html
NHS Seasonal Flu jab : http://www.nhs.uk/conditions/flu-jab/pages/introduction.aspx


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【はじめに】
医学の進歩に伴い、一部の癌がウイルスによって引き起こされることが明らかになりました。さらに最近では癌の原因ウイルスに対する予防接種が開発され、実用化が始まっています。英国では世界に先駆けて、すべての女児に対して子宮頸癌の発生リスクを抑えることができるヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を開始しました。そこで今回は子宮頸癌とウイルスとの関係、およびHPVワクチンについてお話しします。
 
【HPVとは】
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、皮膚の乳頭腫(イボ)から電子顕微鏡で確認され、その後の研究で皮膚以外にも口腔、生殖器などの扁平上皮に接触感染してイボを作ることが分かっています。HPVは遺伝子の解析により、現在までに100種類以上の型に分類されていて、そのうち約半数は皮膚型と呼ばれ、手や足などの皮膚に感染しイボを形成しますが、残りの半数は性器・粘膜型と呼ばれ、生殖器や粘膜に感染し、子宮頸癌などとの関連も注目されています。
 
【子宮頸癌とウイルスの関係】
子宮頸癌は女性に発病する癌では乳癌に続く発症率であり、日本では毎年数千人が発症しています。早期発見と治療により、以前に比べて発症後の生存率は改善していますが、最近では20〜30才代という若年での発症が増加していて問題になっています。ZARDの坂井泉水さんも、この病気のため闘病生活を送っていました。
1983年にDurstらが子宮頸癌の細胞から最初にHPV16型遺伝子を検出して以来、18,31,33型など多くの型が子宮頸癌と関連していることが明らかとなり、その関連を証明した業績に対して2008年のノーベル医学生理学賞が授与されました。大部分のHPVは性交渉などの接触による一時的な感染ですが、一部は感染が長期間にわたり続くことがあり、その変化は時間とともに癌細胞に変化していくことが分かっています。
  
【子宮頸癌の早期発見と予防】
子宮頸癌検診では子宮頸部の細胞が癌化する前に顕微鏡で前癌状態の細胞を見つけることで発生を予防することを目的にしています。癌を引き起こすHPVの感染を少なくすれば子宮頸癌の発症も抑制させられると考えられ、子宮頸癌の原因ウイルスの感染を予防するワクチンが開発されました。発癌のハイリスクであるHPV16型18型に対するワクチンは世界100カ国以上ですでに承認されて、子宮頚癌を予防する上で、このワクチンの有効性と安全性はすでに確立されています。感染経路は性交渉によるので、思春期前にワクチンを実施することが感染予防に効果的と考えられます。
 
【ワクチンの実際】
英国では公費を投じ、すべての思春期の女児にHPVワクチンを接種する方針をとり、2008年9月よりyear 8(12〜13才)の女児に対してNHSで接種を開始しました。学校単位での集団接種も実施されていますが、当診療所などの家庭医(GP)でも個別に対応ができます。
接種方法は肩の筋肉への注射であり、その時期は、まず1回目の接種、1~2ヶ月後に2回目の接種、さらに6ヶ月後に3回目の接種を実施します。接種後は注射した部位に痛みを感じたり腫れたりすることはありますが、ワクチン製剤は英国と他のヨーロッパ諸国で厳しい安全テストを受けていて重大な副作用の報告はありません。
 
HPVワクチンと子宮頚部細胞診との組み合わせによって、近年増加傾向にある子宮頸癌の発症を大幅に抑制させることが期待されますので、予防対策について検討してみてはいかがでしょうか。当診療所では、子宮頚部細胞診とHPVワクチンを実施していますので、お気軽にご相談ください。
 
参考http://www.nhs.uk/hpv

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2010.07.01 00:00 |  診療  |  海外留学  |  仕事 / 職場  |  オススメの記事  |  たける  | 推薦数 : 0

日英の予防接種の違いについて

英国への赴任や日本への帰任に際して、今後の小児の予防接種について聞きたい、という相談を良く受けています。詳しいことは接種歴を確認したうえで、お話ししなければいけませんが、今回は一般的な事項について書いていきます。
 
【日本から渡英した場合】
日本の制度で予防接種を実施して渡英した場合、英国では予防接種が日本よりも多く設定されていて、種類や回数が多くなるのですが、命にかかわるような重大な病気から小児を守ることができるので、定められた予防接種を実施することをお勧めしています。日本では実施されておらず、英国で実施されている小児の予防接種は、流行性髄膜炎の原因である髄膜炎菌C、敗血症や髄膜炎、中耳炎の原因となるインフルエンザ菌B、肺炎や髄膜炎、中耳炎の原因となる肺炎球菌の3種類です。
 1)髄膜炎菌C(MenC)はすべての小児へ実施します。
 2)インフルエンザ菌B(Hib)は4才以下の小児へ実施します。
 3)肺炎球菌(PCV)は2才以下の小児へ実施しています。
1才未満の小児は日本で実施した予防接種の回数により対応が異なるので個別に相談が必要です。
また、日本では11〜13才にDT(ジフテリア・破傷風)2期の接種が設定されていますが、海外では市役所などから連絡が来ないので、接種の忘れがないようにしましょう。
麻疹と風疹については日本でも2007年からは小学校入学前にMR2期を実施するように変更されたことと、08年から12年までは、暫定的に中学1年生と高校3年生の時期にMR2期に相当する接種を実施することになりました。お子さんが対象年令に相当する場合は英国ではMMR(Measles麻疹、Mumpsおたふく、Rubella風疹)として実施することをお勧めしています。
 
【本帰国する場合】
英国では2004年以降にポリオ(Polio)が生ワクチン(OPV:内服)から不活化ワクチン(IPV:注射)に変更になり、5種混合ワクチン(DPT + Hib + IPV)として実施されています。生ワクチンは生涯にわたり効果が持続しますが、不活化ワクチンでは徐々に免疫効果が減少するので、3〜5才と13〜18才で追加接種を実施しています。現在の日本ではポリオ不活化ワクチン(IPV)の入手は困難なので、帰国後に生ワクチンを2回内服することをお勧めしています。
日本脳炎については、厚労省より「積極的な予防接種の推奨が控えられている」状況でしたが、2009年以降は、新ワクチンが使用開始になりました。
また、DPT1期追加接種の時期が日本では2才、英国では3〜5才であることと、MMR2期の時期が日本では5〜6才、英国では3〜5才と、それぞれ異なっているので接種の忘れに注意が必要です。
 
【新しく導入されたワクチン】
08年9月から英国NHSで子宮頸ガンの原因の一つであるヒトパピローマウイルス(HPV)に対する予防接種が始まりました。12〜13才の女児が対象で続けて3回の接種が必要になりますが、詳しくはNHSのサイトでご確認ください。また、その予防効果については日本と欧米では若干の差があるようです。
 
【インフルエンザワクチンについて】
定期接種ではありませんが、毎年秋から冬にかけて皆さんに接種することをお勧めしています。6ヶ月以上3才未満の児では0.25ml、3才以上の児には0.5mlを接種としていて、初めての接種の場合は2回、以前に接種歴がある場合には1回の接種としています。
予防接種の効果は接種後2週間程度で発現し、5ヶ月程度にわたり持続しますが、効果には個人差があるので、実施時期は流行の直前までに接種することが理想的です。乳児では免疫効果が不十分なことがあり、外出する機会も少ないことが考えられることから、兄弟や両親へのワクチン接種をお勧めしています。
また、他の予防接種との関連や、妊娠中や授乳中、アレルギー体質、痙攣の既往など、個別の対応が必要な場合は、一般診察としてご相談させていただきたいと考えています。
 
【副作用について】
予防接種の副作用には発熱や接種部位の腫れなどがありますが、実際の病気に罹ってしまうことと比べるとはるかに軽症で済むので、積極的に予防接種を受けることをお勧めしています。
 
当診療所では病気の診療や健康診断だけではなく、予防接種の実施と相談にも応じていますので、お気軽にお問い合わせください。
 
また、詳しい情報は以下のサイトで得ることができます。
厚労省 感染症情報センター:http://idsc.nih.go.jp/vaccine/vaccine-j.html
NHS Immunisation:http://www.nhs.uk/Planners/vaccinations/Pages/Vaccinesforkidshub.aspx

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2010.05.01 00:00 |  診療  |  海外留学  |  仕事 / 職場  |  オススメの記事  |  たける  | 推薦数 : 0

乳幼児健診について

【はじめに】
乳幼児健診とは、子供の発育と発達を正確に評価するとともに、育児環境の評価をすることにより適切な育児支援へつなげることが目的であり、日本の母子保健法で定められている公的事業の一つです。主な目的は病気や異常を早い時期に見つける事ですが、最近の健診では両親の育児不安や迷いを解消する場と捉えることも出来ます。
 健康な乳幼児であっても、定期的に医師による健診を受ける必要があり、その時期については、1ヵ月、3〜4ヶ月、9〜10ヶ月、1才6ヶ月、3才における評価はとくに重要です。
 
【1ヵ月健診】
赤ちゃんが育っていくことができるかを確認します。1日の哺乳回数を聞いて哺乳量が充分か、そして体重増加が充分か、手足は良く動かすかなどをチェックします。また、母親の産後の不安なども含め、育児相談や、日英の予防接種制度の違いと実施時期についてお話します。診察では哺乳力の強さや筋肉の張りなどを診察して、さらに原始反射などを見て、手足の機能にトラブルがないかを総合的に判断します。

【3〜4ヶ月健診】この時期の赤ちゃんの体重は出生時の2倍くらいになりますが、順調に増えているかどうかが大切です。また、あやすと笑い、人の顔をよく見て喜ぶなど表情が豊かになります。泣き声にしても空腹や眠気や甘えなどの、バリエーションが出てくる時期でもあります。うつぶせにして首を持ち上げるかなど自分の意思で見たいモノが見ることが出来るかどうかを評価します。ガラガラを振ってみて、それを追うかどうかで、視覚・聴覚もチェックすることもできます。

【9〜10ヶ月健診】
この時期は運動面でも精神面でもとても活発になり、だんだん人間らしい特徴が出てきます。運動面ではハイハイをする、つかまり立ちやつたい歩きを始めるなど、あちこちと動き回るようになります。言語や理解に関しても、意味のないことば(喃語)を喋るようになり、大人の言うことを理解するようにもなります。人見知りや後追い、子どもによっては夜泣きも始まります。栄養面では離乳食の進み具合も相談します。
この時期には転落したり転倒したりすることが多く、事故の危険性が増す時期なので注意を促す必要があります。カゼなどの感染症にかかることが多くなり、発熱などに対する対処法の指導もします。
 
【1才6ヶ月健診】
この頃からは体型が以前よりスマートになっていきます。言葉の発達にはバラつきがありますが、英語と日本語が混在する環境では発語がやや遅れる傾向があることもあります。他の子供に関心を示すか、大人の真似をするかなどで心の発達を評価します。運動能力の面では歩行が出来ているかどうかが大切で、バランスの取り方が適切かどうかも評価します。

【3才健診健診】
運動能力がついて複雑な動きも可能になる頃で、運動機能全体をチェックします。心の面では、名前を言えるなどもポイントで、食事やトイレ、着替えなどの生活習慣の自立も重要です。また、同年齢の子供と遊んだりする社会性の発達も大事です。

【受診時のアドバイス】
当日は赤ちゃんがぐずった時のためにお気に入りのオモチャや飲み物を持参しましょう。途中でミルクを吐いてしまったり、おむつを汚してしまう場合もあるので、着替え・おむつも必需品です。また、当日聞きたい事を母子手帳にメモしていくと良いでしょう。診察になると聞き忘れてしまうこともあるので、この方が確実です。
 
当診療所では医師による個別健診を実施していて、発育や発達の評価を行うとともに、予防接種や育児に関する相談もお受けしています。また、海外で出生されたお子さんに対して、健診や予防接種の記録が残すことができるように英語を併記した日本の母子手帳を用意することにしたので、ご希望の方は検診時に医師に申し出てください。

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【インフルエンザ流行の特徴】
インフルエンザは潜伏期間が短くて感染しやすいため、短期間で急速に患者数が増加して多数の患者が発生します。例年のイギリスでは11月から2月にかけて、日本では12月から3月にかけて流行することが多いようですが、流行の開始やピークの時期、流行規模などはそのシーズンによって様々です。
 
【新型インフルエンザ出現の歴史】
インフルエンザの流行が科学的に立証されているのは1900年ごろからで、数回の新型インフルエンザの世界的流行が知られています。1918年には「スペインかぜ(A/H1N1亜型)」、1957年には「アジアかぜ(A/H2N2亜型)」、1968年には「香港かぜ(A/H3N2亜型)」、1977年には「Aソ連型(A/H1N1亜型)」などのパンデミックが分かっています。この20〜30年の間はAソ連型、A香港型、B型インフルエンザの3種類が少しずつ姿を変えながら世界各地で小流行を繰り返していました。2009年4月にメキシコと米国から新型インフルエンザA/H1N1の発生が報告され、その後、世界各国に流行が拡大し、6月にWHOが世界的な流行(パンデミック)を宣言したのは皆さんもご存じの通りです。
 
【イギリスの昨シーズンからの流行状況】
新型インフルエンザはイギリス国内では2009年4月に最初の報告があり、その後、急速に感染が拡大し、7月 (第30週頃)には前年冬期のピークの5倍近くの発生率でした。ウイルス型のDNA分析ではそのほとんどが新型であり、新型インフルエンザ流行の第一波と考えられました。その後、夏期休暇の時期に報告数は減少しましたが、第35週以降には再び増加に転じ、そのピークは例年と同程度でしたが、長期間にわたって続き、流行の第二波と考えられました。(図1)           
   新型Ful-図1 
    

 
 
 
 
 
 
 
 
 
         図1:イギリス国内の流行状況(10万人あたりの患者数)
 
【日本の昨シーズンからの流行状況】
日本国内では2009年5月(第21週頃)に関西地方を中心に集団発生が明らかとなりましたが、この流行は全国的な流行へは結びつきませんでした。日本国内での報告数を実際に増加させたと考えられるのは第28週頃からで、その後、35週以降に報告数は大きく増加しました。前年度と比較すると、流行は10週間ほど早く始まり、そのピークは前年と同程度でしたが、長期間にわたって持続しました。(図2) 注)イギリスとは患者発生率の単位が異なります。  新型Ful-図2                       
         図2:日本国内の流行状況と学級閉鎖数 
 
日本ではイギリスでの流行の第一波に相当する時期(第30週頃)には全国的な大流行は認められませんでした。その理由としては手洗いやマスクなど国民の感染予防に対する意識の高さもあると思われますが、広範囲な地域における学校休業によって全国的な拡大が抑制できたと考えられています。
 
【新型インフルエンザの今後の動向】
今回の新型インフルエンザが、今後、季節性インフルエンザとして定着するかどうかはまだわかりませんが、2009/10年シーズンに検出されたウイルスのほとんどが新型であることから、入れ替わっていくことは充分に考えられます。
当診療所では今後ともインフルエンザについて最新情報を入手するように努め、皆さんに情報提供できるようにしていきたいと考えています。

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2008.03.24 08:00 |  海外留学  |  生活 / くらし  |  育児  |  オススメの記事  |  たける  | 推薦数 : 0

長男クン vs 四男クン

以前に泊まったホテルの中での動画です。関連する記事 → イギリスで年越し
ホテルの部屋から脱走する四男クンを捕獲しに出かけた長男クンですが・・・。
  
四男クンは歩くことが大好きな時期で、両手を挙げてバランスをとりながらヨチヨチ歩く、いわゆるハイガード歩行をしています。今ではもっと上手になり、走るようになりました (^_^)v
 
 
我が家の長男クンと四男クンは8才違いなので、お兄ちゃんが弟の面倒を見てくれていますが、
いずれは・・・。
 
ちなみに6才の次男クンは何となく違いを理解してきているようですが、4才の三男クンは同じレベルで張り合っています。弟にはお兄ちゃんのコトをどのように説明をしたら良いんだろうかと考えているうちに、弟がどんどん増えてしまい(!?)時間が過ぎてしまいました。
 
でも、何か気の利いたヒトコトよりも、ありのままの姿を理解してもらえれば、それで良いのかもしれません。
 
 
 
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なかのひと  

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イギリスでも日本と同じ日のうちに見ることができるTV番組があります。→ JSTV
昨晩は、たまたま目にとまったんですが、そのまま画面に釘付けになってしまいました。
 
  2007年11月26日(月) 午後10時~10時49分 NHK総合テレビ
  にっぽん家族の肖像 第6集 僕の家族 ~里親・里子の12年~
 
上記↑からの引用です。
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12年もの間に育んだ”家族の絆”を支えに、社会という新しい世界へ旅立とうとしている知的な障害のある青年がいる。井口広志さん、21歳。身よりがなく、施設で暮らしていた広志さんが”家族"となったのは、9歳のとき。施設の職員として働く井口早知子さんが夫に相談し、里子に迎え入れたのだった。実子のなかった夫婦には初めての”子”。広志さんにとっては、初めての”両親”。3人でひとつずつ乗り越えながら”家族”として共に歩んできた。そして、6年目。”父”は、「次に生まれてくるときは、広志みたいな子どもともっと関わる仕事がしたい」という言葉を残し、ガンで亡くなった。悲嘆にくれる”母”を支えたのは、中学生に成長していた広志さんの存在だった。素直に懸命に生きる広志さんの姿は、北海道富良野にいる早知子さんの母親と姉弟一家の心をも動かした。「早知子は広志に助けられている」という”おばあさん”。「広志から夢をもらった」と、作業療法士を目指して勉強を続ける”従姉”。夢に向かって生きる広志さんと、家族の日々を見つめる。
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  初めのうちは演出っぽいなぁなんて思いながら見ていましたが、番組の終わりの頃には
  涙を流しながら、隣にいた長男クンと四男クンを抱きしめていました。
  
   きっと、コドモ達は何が何だか分からなかったんだろうなぁ・・・。 
  
  あっ、もちろん次男クンと三男クンはお母さんと一緒でしたよ (^_^)
  
 
  再放送もするみたいなんで、見逃した方にはオススメします。

    2007年11月28日(水)  深夜【木曜午前】 0時10分~0時59分 NHK総合
  録画する価値ありです。
 
 
  ハンデがあるからこそ理解できる何か素晴らしいコトについて、
  
みんなに知ってもらえると思います。
 
  
 
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2007.11.23 07:30 |  医療制度 / 行政  |  海外留学  |  生活 / くらし  |  オススメの記事  |  たける  | 推薦数 : 5

明日は我が身か

医師の突然死について、多くの先生方がブログに記事を書いていますが・・・

ボク自身も30才を過ぎてからは当直や重症管理が続いた後には、不整脈が出るようになってしまいました。忙しい時ではなく、終わってホッとした瞬間に一拍抜けちゃうんです。最初はビックリしましたが、何回も連続しても胸部の不快感以外は何ともならないので、そのままにしていました。
 
そして、6年前のある晩に突然に胸を踏みつけられたような息苦しさで目を覚ましました。
一瞬何が起こったのかは理解する事ができなかったのですが、幸い無処置で無事に済みました。
隣にいた妻は呆然としていました。
 
その後、循環器内科の先輩に診察してもらいましたが、異常はなく、結局は疲労から来るモノだろうというコトになりました。
 
 
そして、それからしばらく経った、3年前の年始に開業医だった叔父が54才で亡くなりました。
正月の救急当番をした翌日の朝に家族の目の前で倒れ、そのまま・・・。
我が家に三男が生まれた直後の出来事だったので、名前を一文字もらおうとお話ししましたが、祖母に止められました。この件に関してはボク自身でもココロの整理が出来ていないので、これ以上は書くコトができません。
   
  
  ただ、それ以降はボク自身の仕事量を減らすように心がけました。
  
   
  そんなワケで、海外勤務の話が出たときに、英語が全くダメなのに、
  日本の医療から逃避する道を選んだのカモしれません (^_^;;
  
 
実際にロンドンで働いているDrの話を聞くと、日本とのあまりの違いに愕然とします。
今日この瞬間にも、必死で耐えて働いている日本のお医者さん達のコトを思うと、とても
後ろめたい気がしてます。
   
数年後に帰った時に、日本の医療はどうなっているんだろうかと、本気で心配してしまいます。
  
  
  
  
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2007.10.23 08:00 |  海外留学  |  旅行 / 宿  |  車 / バイク/ 船  |  オススメの記事  |  たける  | 推薦数 : 3

イギリスで紅葉狩り

イギリスでは、吐く息が白く、霜も降りるようになり、紅葉の季節になったんですが、
ロンドン市内に生えている木々は、黄色くなったり、茶色くなったりするダケなので、
見た目はあまりパッとしません。
 
 そんなナカ、日本でも見れないような鮮やかな紅葉を見るコトができました。
 
あっ、ちゃんと探せば、日本のほうがタクサンあると思いますよ。
でも、休みがないし、人出が多いし…。日本の勤務医だった頃にはムリな話しです (^_^;;
  
 
そんなワケ(?)で、この日のお気に入りの1枚から、紅葉のナカにいる次男クンです。

紅葉
  
 
  今回、出かけたのはコッツウォルズ南西の町Tetburyの南にある
  「Westonbirt - The National Arboretum」です。
  Arboretumとは森林庭園、森林公園といったカンジの意味で、
  ココには240ヘクタール(東京ドームの約50倍の広さ)の広大な
  敷地に約18000本の木々が植えられていて、一年中を通して
  自然を楽しめるところです。
   関連するHP → Westonbirt - The National Arboretum
 
  この秋の主役は「The Japanese Maple Collection」で、
  なんだか日本人としては嬉しくなっちゃいました。
         → Autumn Highlight
  
  
Westonbirtへの道のりは、ロンドンからはM4(高速道路)をひたすら西に進むだけ!
片道170kmでしたが、休憩を含めても2時間程度でスムーズに到着できました。
  
Westonbirt
 
クルマに乗っていた時間は往復で約5時間、駐車場からThe Japanese Maple Collection まで往復で1時間、紅葉を見た時間は約10分程度でした (^_^;;
 
 
イギリスに来てまで紅葉狩りなんて、もしかしてホームシックかも?と思いましたが、やっぱりキレイでした。じつは、いつもは紅葉を遠くから眺めるだけだったので、こんなに間近で見たのは初めてでした。
  
日本との一番の違いは、渋滞がなく、ヒトが少ないコトであり、
これだけで、充分に満足かも?
  
  
  
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  なかのひと  
 
 
↓続きは他の写真です。

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2007.10.21 07:30 |  医療制度 / 行政  |  海外留学  |  お金 / 株  |  オススメの記事  |  たける  | 推薦数 : 2

英国で歯科治療

前回の記事(自分で抜歯!イギリスでの歯科医療)の続きです。
 

先日、知り合いがロンドンの中心街にある歯科医で治療を受けてきました。
日本語の通じる歯科衛生士がいる私費医療機関で、いわゆるプライベート医療ってヤツです。
実際の診察は1時間30分ほどかけて、インフォームドコンセント、処置を実施し、診察中には赤ちゃんの世話もしてくれたそうです。気になるお値段の方は・・・
  
  2本抜歯して合計440ポンド(=10万円!)だったそうです\(@o@)/
 
ロンドンの中心街にあり日本語が通じる、というので高額になるコトが予想されましたが、まさかコレほどとは思いませんでした。今後の見積を見せてもらい、コレからの治療について相談を受けたんですが、合計金額は書いてありません。足し算すれば分かるんですが、恐ろしくって計算する気にはなりませんでした (^_^;;
 
 
ちなみにイギリスのNHSは歯科治療費はチョットだけですが、診察は数ヶ月も先で、しかも時代遅れの機材だそうです。歯の痛みは待っていられないので、勇気を出して計算してみたところ・・・
 
  合計で4500ポンドであり、日本円に換算すると、な、なんと100万円 !!  
  \(@o@)(@o@)/ギャー!!
 
10回分の値段だそうですが、それでも高い〜っ!!
日本に一時帰国して治療しても充分にオツリが来るんじゃないかと…。
 
加入している一般的な海外渡航保険には「健康診断、予防接種、歯科治療、妊娠、渡航前からの疾患については保険が適応されません」との但し書きがありました。
  
歯科治療に合計で「100万円!」ってのは痛い時には冷静には考えられないけど、痛みがない時は「トンデモナイ!!」って感じですよね。そんなワケで、初期の治療で痛みが改善した後は、もう少し低価格の歯科に連絡を取るようにお話ししました。
  
  っていうか、冷静に考えたらムリでしょ (^_^;;
 
 
  
ちなみに、ボクは渡英前に日本で歯科処置を済ませたのですが、1本抜歯して3000円くらいでした。その後も歯石除去などで10回くらい通いましたが、1回1000円は越えなかったと思います。
  
日本の歯科医療は、患者としてはイイですが、歯科医もタイヘンですよね。
 
 
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