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前回の記事(医学生のためのチュートリアル)の続きです。
つい先日も、当直中に同じような状況があった(2週続けて休日勤務)のですが、医学生達には
「この間、同じようなことがあってさ〜、タイヘンだったんだよ〜(;^_^;)」などと、小話を
しながら実習へ導入しました。
さて、今回の教材(?)となった病気は・・・
『ある日の外来で近所の開業医から転院搬送について電話があった』という設定です。
開業医師:「3才1ヶ月の男児、2日前に40℃の発熱と痙攣があり、ジアゼパム座薬を使用。
昨日から発語が減り、歩行時のふらつきが出現し、夕方からぼんやりと焦点が
定まらない様子で、本日は刺激に対してやっと目を開ける程度です。」
病院医師:「わかりました。当院の救急室へ患者を搬送して下さい」
開業医師:「これから救急車を呼び、そちらへ向かわせます。」
という所から、シミュレーションが始まります。
医学生達には、次のことを討論させます。
1.患者を診るまでの準備
2.緊急性の評価
3.初期の診察
4.最初に実施する検査
(医学生達の討論が要求されたレベルに達すると、次の情報が与えられるような仕組みになっていて、ボク達は議論が止まってしまった時のアドバイスや、決められた情報の提供を行います。)
まずはバイタルサインの把握、次に全身状態と意識状態の評価ですが、ここでは「元気がなく、ぐったり、浅くて速い呼吸、意識レベルが痛み刺激にかろうじて反応する(JCS-200)」といった設定でした。
問診の途中には『詳しくはよく分からないのですが、以前のひきつけとは違うようなので心配です。ひどい後遺症が残ったり、死んでしまわないかと悪い方に考えてしまいます。よろしくお願いします。』といった、母親からのコメントも挿入されています。
「身体所見では、病的反射(Babinski、Chaddock ←専門用語です)を認める以外には特徴的な所見は指摘されません。諸検査では、血液検査、血液生化学検査、尿検査、髄液検査、でも正常範囲を大きく逸脱する結果はなく、頭部CTでも異常所見なし」という設定になっていました。
医学生には、この時点で鑑別診断を挙げさせ、診断のための検査計画を立てさせます。
鑑別診断の詳細については省きますが・・・
脳波検査で「高振幅徐波が全般性に認められた」(←脳障害の所見です)
というところで、第1回目のチュートリアルは終了。
次週までに鑑別診断と、そのために必要な検査をまとめ、そして治療法について予習をするように指示をして「また来週ね (^_^)/」ということになりました。
次回の実習では、診断プランの検討、治療プランの検討、そして家族への説明、などについて討論していく予定です。
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今日は当直明けですが、都心にある本院で、4年生の実習に参加します。
終わった後は医学生さん達と飲み会になるかも・・
少なくとも、過去3年間は部活の大後輩と一緒に夕方から飲んでました (^_^;;
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コメント
コメント一覧
「チュートリアル」ものすごく共感出来ます。
いえ、私は医学に関しては解りませんが、以前保育士をしておりましたので、机上の知識と現場とのギャップというものを、実際に職場に出てみて、激しく痛感した経験があります。
現場ほど具体的で正確な教科書はありません。
保育の教科書には、子どもをほめること、決して怒ってはいけません、と、書かれていたのですが、そんな器用に10~30人の子ども達全員を把握するのは至難の技で、危ないことをしたら当然怒らなくては行動を止められません。
悠長にいいところだけ誉めていたらいいというものではありません。とても臨機応変な対応が求められるわけですから。
今度の医学生の皆さんには、いっぱい現場の正確な教科書を耳と目と感性で吸収して、いい先生になってほしいです。
私は、現場に就いてから、全体の80パーセントを学び直したと自分では思っています。
チュートリアル指導者としての打ち合わせがあった時に「学生時代にこんな教育をしてくれたら・・・」と本気で思いました。学生時代の教育は病気の理由を勉強するためであり、病人を診るためのモノではなかったように思います。
今回のチュートリアルは、この後、さらに考えさせる設定になっていましたが、続きはもうちょっと先に紹介させてください。
あまりのストレスに、学生共々飲みつぶれてしまったくらいです (^_^;;
(↑ちょっとだけ、イイワケです)
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