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2006.07.04 17:45 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  医療事故  |  たける  | 推薦数 : 2

診察できないコドモ(2)

頭痛、腹痛、寝起きが悪い、などの不定愁訴があり、受診した中学生の男の子。
思春期の急激な成長とそれに伴う自律神経の調節不足である起立性調節障害(起立性低血圧症)の疑いがありました。この病気の診断は血液検査などで他の病気を除外することが必要なのですが・・・

診察室に入ってくるなり、母親がコドモの症状をしゃべりまくっていましたが、本人は不満そうにうつむいたままで、時々母親をにらみつけるといった様子。前回のカルテを見てみると「血液検査をしようと思ったが、コドモが逃げた」と記載がありました。

いくら何でも、そんなバカな!と思っていましたが、充分に時間をかけて説明した後に、いざ採血しようとすると本当に走って逃げ出したので、追いかけて捕まえました。逃げられないと悟ったら、次はトイレに籠城・・・。
結局、2時間以上にわたり説得しましたが、採血はしないということで、トイレから出てきました。そして定期的に通院することを約束させました。

臥位から立位への体位の変化で血圧の調節障害がみられたので、とりあえず診断的治療も兼ねて軽い薬から処方しようとしましたが、今度は母親が「血液検査で異常がないことを確認しないと薬は飲ませたくない」とのこと。

母親は採血をさせるため理詰めでコドモを説得しようとしているが、コドモは断固拒否。
聞けば、今までは予防接種なども力ずくで押さえながら実施していたとのこと。
最近は言うことを気かなくなってしまいまして・・・などと言う。

それって、予防接種に限らず、日常生活も力ずくで(言葉ででも)押さえ込んでいたのでは?と疑いたくなるような感じもしましたが、一方でコドモの扱いに困っていることも伝わってきました。

学校では何の問題もなく過ごしているとのことで、家庭内の問題はどうでしょうか?と探りを入れてしまいました。幸い(?)逆ギレされることもなく、来週以降も通院するということで話がまとまりかけましたが、母親の仕事があるので夕方最後の診察にして欲しいとのこと。
今回の診察でも2時間以上かかったのに・・・

「親も親なら子も子だ!!」とも言えず、わがままにお付き合いすることになりました。もちろん、他の患者さんの診察にも影響が出てしまいましたが、そんなことはお構いなし。

困ったもんです・・・。 (←結論は前回と同じ)

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