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療育とは治療と教育をあわせた言葉です。成長と発達をする小児の場合はリハビリテーション(=元の状態に戻す)という表現だけでは不充分であり、発達を支援する必要があるため「療育」という言葉があります。
日々の診療業務の中で、日頃から、ハンデを持つ子どもたちの子育てに配慮することはとても重要だと感じています。それは、コドモや親に対してだけではなく、専門家に対してもいえることです。

障害が少ない方が、子供が幸せになるんだから、一生懸命がんばりましょう!!などと親を励まし、能力以上の過剰な療育をすることは、注意しなければならないと思っています。大切なことは、効率の良い療育ではなく自分の子供を(ありのままに受け入れ)可愛がるということ。それがあって初めて、療育のスタートラインに立てるんだということです。親にそう思わせるためには、指導する専門家の意識を変えることだと思っています。

ボクは「ハンデの多い子供にだって、楽しいことがたくさんあるんだよ!」ということを若い親だけではなく、専門家(または、それを目指す若い医師)にも知ってもらいたい。 と思っています。
同じ診断名の他の児よりも、合併症が少なくって良かったね、とか、発達が早くて良かったね、などと他と比較をするよりも、その子自身をみて、すばらしいと感じるところを指摘できるような専門家になってほしいものだと思います。

大学病院に勤務していると、治療法のない病気や社会的な弱者に対しての配慮ができそうにない、別の意味での専門家が多くいるように感じています。 皆さんはどう感じてますか?

「障害」を乗り越えなければならない壁にたとえると、療育というのは子どもに壁を乗り越えられる力をつけるための練習です。一方で、その壁の高さを低くする努力は周囲のヒトにもできることなのです。子どもにとって障害が少なくなるように社会を変えること(バリアフリーの導入)は、家族や専門家の役目だと思います。

先日、リハビリの保険適応範囲が大幅に削減されたというニュースがありましたが、治療効果が少ないから医療費削減のために保険適応をカットするようではいけません。その分の予算をバリアフリーに振り替えて初めて、リハビリの保険適応を削減するべきでしょう。

みなさんはハンデを持つ方(病人・障害児)だけに努力をさせていませんか?
リハビリや早期療育も確かに効果はあるかもしれませんが、それだけでは限界がありますよね。

最後になりますが、バリアフリーには「設備のバリアフリー」と「心のバリアフリー」があることも書き加えておきます。

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