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ネコでネコむ日々



5月末のことである...

我が家のダイニングの片隅で、異常な気配が...

「み〜み〜」



    




ま、まさか...



「み〜み〜」



み〜み〜...って、そんなアホな..

つ、ついにやって来たのか..

  おそるべき日が...



女房と、棚の裏側の空間を覗くと..



   
いた..



1、2、3、4、5...



ぎゃあ〜〜! 5匹も!



エラいこっちゃ。ど〜したらええねん...。

私の脳は、答えの出ない計算を始め、過熱し...

もはや機能の半分を失い、言葉を失い...歩くことはおろか、立ち上がる気力さえ失せたのだった...。まるで衆議院選の予測を週刊誌で立ち読みした与党議員のように...。



でも、よくよく考えてみれば

すべての原因は、約半年前、私のお人好しが作り出したものだった...。



    ==============



ある日、私が診察から自宅に戻った時、腰が悪いのか、妙にお尻を揺すって歩く、弱そうな猫が玄関前から慌てて逃げていった。

数日後、またその猫に出会った。

そいつは、いかにも歩きにくそうにお尻を揺すっていたが...

人がコワいらしく、遠くから眺めていた..。

声をかけても近づきはしない。

ま、ノラなんだから当然だが...



で、人のいい私は、つい、出来心で、エサを玄関の外に置いてみた。

そして、家の中からすりガラス越しに外を眺めていると...

 そいつはやってきた...

   そして、慌ただしく(必死という感じ?)、エサをほおばっていた。

私が玄関のドアに近づくと、すぐ気配を考えて逃げていく。

ドアを開けると、お尻を振りふり、階段を下りてゆく茶色いあのネコの後ろ姿があった。



人のいい私は、つい、そのネコの餌付け(?)を始めてしまった。

ま、ど〜せ、家の中にも4匹もいるんだし、外ならまあいいか、と思ってしまったのだ。



間もなく、女房や息子も興味を示すようになり、家族で餌付けをするようになってしまった。

  しかし

そいつは、とにかくドアに近づくだけで、脱兎の如く(脱猫とは言わんしな..)逃げる。

 そこで、こちらも考えた。



まず、ドアを少し開けてエサを置く。

次に、ドアを開いて、ドアの中にエサを置く。

そして、エサの位置を少しずつ、家の中の方へ移動する。



予想通り、馬鹿なネコ(うましかなネコとはこれいかに?)は、警戒しながらも徐々に家の中へ入ってくるようになった。

2ヶ月程すると、あれだけ警戒心の強かったネコは、私の家で1泊し、翌日出て行って、2日程したらまたエサをねだって戻ってくる、そんな状態になった。

無論、そう簡単には人に触られない。

エサは食べるが、人が近づけばすぐ逃げる状態だった。



そんな頃、我が家で一番の老ネコ、ビッキーがついに天に召された。

  22歳だった。

人間換算なら、まず100歳を軽く超えていた。

最後は尿路結石か、血尿を繰り返し、全身痙攣を2度程起こしたりして、徐々に弱り、動けなくなり、そして、エサを食べなくなり、女房の看護も虚しく

  静かにその生涯を閉じた。




ビッキーがいなくなったためか、家族は、餌付けネコに
トッポリンの名を付け、可愛がるようになった。そして、我が家でのお泊まりと、外泊は相変わらず続いていた。



それからしばらくして、女房が気になることを言った。

トッポリンのお腹、ちょっと大きくない?



  え”?



気のせいだと、私は思いたかったが...実は私も、数日前からその兆候を..

そして、私たちの想像通り、トッポリンのお腹は大きくなっていった。



「ど〜すんねん? ここで生んだらエラいこっちゃで。」

そやかて、腰悪いやんか。あんなんで外で生んだら、エサど〜すんの?

「もともとノラやし、しゃ〜ないんちゃうか?」

でも、エサ食べんかったら、ミルク出えへんで。

「え〜〜? 今でも3匹いるんやで。これ以上誰が面倒見るんや?」

餌付けしたん、誰や!

「そ、それはないやろ。お前かて、参加したやろ。」

でも、始めた人が一番あかんのや!

「(息子に)お〜い、お前、面倒見られるか?」

くっくっく...(ニコニコ動画に夢中..)

「こら、あかんわ...」



家族間の責任の押し付け合いが続く中、トッポリンの腹は、確実に大きくなり..



ついに、Xデーはやってきた。



「み〜み〜」



5匹の子猫は、はじめはいつもくっついて、塊のようであり、

しょっちゅう5匹並んでおっぱいに吸い付いている姿が見られた。

(無論、棚の奥の空間から出ることはなかった)

しかし、今や、ついに、自分で歩き出し、あちこちに散らばることも..

そして、夜になると、相変わらず、5匹くっついて...

不思議な物体となっている...



すべてを飼うのは、いくら何でも無謀なので...

里親を捜す毎日...。

かわいいのはかわいいのだが..

ネコを見るとネコみそうになる毎日...。



ただでもウインブルドンで寝不足だというのに...。



余談:クルム伊達公子、負けはしたが、第一セットの素晴らしさには脱帽。38歳にして、18歳、世界ランク9位と対戦し、あれほど相手を翻弄できるプレーに心から感動した。全仏1回選で負傷した足は、完治してなかったのだろう。

 そして、私は、高橋尚子をつい思い出してしまったのだが...、完璧を求めて、練習をしすぎたのではないだろうか。自分を追い込むことを知っている超一流選手であったが故の、ちょっとした失敗だったのではないだろうか。

 それにしても、あのライジング・サンと称せられた、超一流のライジング・ショットは、世界9位の強力なストロークに全くひけをとらず、むしろ相手を振り回していたことは、驚異的、と思えた。久々に、強い感動を覚えた。




(余談:政治の世界はますます混沌として来たな。東国原知事発言は、随分波紋を呼んでいるが、やはり政府与党の求心力がそれだけなくなった、ということだろう。

 それよりも、ここへきて、与謝野の迂回献金が大々的に報道されたり、国土交通省の談合が認定されたりと、西松関連の検察−メディア癒着、世論操作のあたりの動きと少し違う動きが気になるところ。

 われわれは、やはり「骨抜きの方針2009」に注目したいところ。社会保障費2200億円削減、の文言を消したところで、玉虫色の表現では、誰も信じない。

 まして、消費税値上げにご執心の勢力がまだ頑張っている以上、文章をいじくっても政治が変わるという期待などどこにもない。

 どうやら、京都府医師会あたりは、日医と違って、政権交代になにがしかの期待を示しているようだが...。ただ、京都3区では、どうしても自民党の清水議員を当選させたいみたい。まあ、清水議員が、京都では大手のシミズ病院グループの先生だから...、身内に頑張ってほしい、ってのはわからんでもないのだが...。

 今さら、堕ちるだけの自民党議員を支持しても、何の得にもならんのではないだろうか。それよりも、一刻も早く、清水先生を、自民党から離党させる方が、医療のためにはいいはずなんだけどね。もうちょっとチエを使ってほしいものだ。)






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