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「風邪のたより」 from KYOTO
開業医になったおかげで?、かつてないほど風邪の患者さんを診ています(いちおう、神経内科専門医ですが...、そんなこと言ってられん!)。
前にも書きましたが、咽頭後壁の小さな水泡(リンパ濾胞の腫れ)がインフルエンザ、特にA型を見抜く上で大切ですので、一生懸命「はい!、お口を開けて。『え〜〜』と声出してみて!」と、口の奥をのぞくのですが...。いや〜〜、たくさんあびせられますね...。
真正面から咳やらくしゃみやら...。
よく、感染しないもんだと、自分でも感心しております(あ、年のせいで鈍いって・・?)。
ですが、カゼ、風邪、かぜ、...、なかなか難しいですね。的確に診断し、処方を出すのは並大抵ではありません。おそらく、大量に「誤診」しているかも..です(汗)。
それにしても、小さなクリニックでは、いろんな風邪の流行の変化、といいますか、どんどん症状が変わってくるのに驚くことがあります。ちなみに、ウチではどの時期、どんな風邪が多かったか、経時的に書いてみますね。
●昨年12月はじめから、急激に増えたのは、咽頭痛で始まり、咳が長引く風邪でした。はじめ困ったのは、昨年は咳が長続きするときは、エリスロシンで結構切り抜けられたのに、今年は今イチ効かないのです。その後、試行錯誤を繰り返し(今でもこのタイプ、結構あります)、ジスロマックとホクナリンテープが結構効くことがわかりました(つまり、咳喘息の治療という感じ)。
●この頃、やや頻度は少ないものの、咽頭痛が強く、咽頭後壁の発赤(小石状とでも言うのかな?)がひどいタイプもある程度来られました。こちらは、とりあえず古典的なABPC(アモリンとかサワシリン)が初期に結構有効でした。あ、オーソドックスなメイアクトなどセフェム系もね。ただ、そのあと、咳喘息タイプに移行するのが半数くらいでしたかね...。開業医としては、1回の投薬でよくなってほしいんですが...。
(お薬もらったのに、ちっともよくならない! って言われるとつらいですね..)
●さて、12月の下旬、ついにわがクリニックでもインフルエンザA型が検出されました。そして、年末のお休みまで、最後の1週間に5〜6例来られました。
●そして、今年に入り、1月は、やはりインフルエンザが結構来られました。症状としては、「ちょっとノドが痛いと思ったら、どんどん熱が出てきて、体がだるい、頭、あるいは腰、まるいはあちこちの関節が痛い」という教科書的な症状が大部分でした。ただ、37℃ちょいくらいで、症状が軽いなと思いつつ、咽頭後壁を眺めて、「やっぱり検査しておきましょうか。」ってな感じで発見した例も4、5例ありました。患者数の少ない私のところでも、連日1〜2名の陽性がみつかりました。そのほとんどがA型であり、B型はわずか1例でした。なお、大部分はタミフルを処方し、確認できた範囲では、1例を除き服薬の翌日には著明に解熱し、痛みや苦しみもかなり改善しました。なお、原則としてタミフルにせよリレンザにせよ5日分処方していますが、ムンテラとしては、「インフルエンザのウイルスが増殖するのを抑える薬だから、最初の2〜3日が大事なんだよ。あとは、症状が消えて、服薬がいやなら置いといてもいいよ。」ってぇのがわりと多かったかな...。(なにせ、備蓄が足りないのは明らかですから、無理に5日飲まなくてもいいと思うんですよね。周囲にうつさないよう、十分休んでさえくれれば...)
で、1月の大部分は、咽頭痛、咳の風邪とインフルエンザでした。
●でも、1月末から、腹痛、吐き気、軟便(時に下痢)そして、初期の発熱、ってのが増えてきましたね。多分アレですね、ウイルスによる感染性胃腸炎。10人に1、2人は、食事が全然入らなくて点滴、ってことでしたが、軽い人もいました。この風邪の場合、とてもかぜ薬を飲める状況にない人も結構いまして、まず2、3日は、胃腸薬のみ、って処方でしたね。で、2、3日してから咳や鼻水がやや強まる人達には、改めて風邪薬を処方、ってこともありましたねぇ。
●そして、この2月に入り、いろんな風邪が混在していることには違いないのですが、先週末から今週にかけ、B型が3例出ました。高熱やら37℃程度やら、まだ症例が少ないのでいろいろ、って感じですが、いずれも咽頭痛、咳、鼻水がA型よりはっきりしてました。そして、困ったのは、私の得意な?咽頭後壁所見が、はっきりしないんです。どちらかというと、小石状発赤に近いのかな? よくわかりません...。
というわけで、本職の神経内科そっちのけ(じゃないんだけどね,,,(汗))で、風邪と闘っております。やはり患者さんにより、症状はさまざまです。教科書だけじゃダマされます。
ま、患者さんにわかってほしいのは、『風邪』でもこんなに難しいのに、救急で全部すぐに診断できる訳ないじゃん!、っていう現実ですかね。上にように、さらっと書きましたけど、中には、発熱、腹痛、嘔吐で苦しんで、私が診たあと、さらに救急病院へ2回も飛び込んだ患者さんもおられます。残念ながら、初期治療ですぐ全部治る訳ではありません。診断を間違えてなくて、治療も多分適切だったと思っても、それでも症状がひどくて救急病院を頼る例もあるんです。それだけ、人間ってのは一様じゃない、わかってもらえるかな?
さて、間もなく2月も後半に入ります。すでに花粉症の患者さんがちらほら来られています。風邪と花粉症が重なると、これまたややこしくなりますね。そして、中には軽い慢性副鼻腔炎の患者さんもいる、そして逆流性食道炎で寝ている間に胃酸が上がってノドが痛んで咳が続く例もある..。実際に、数例、PPI+ガスモチンで劇的に改善しましたからね。
家庭医とか総合医とか、えらいさんは勝手なこと言ってるけど、医療崩壊が激しい今、くだらん研修を考えるより、まず、目の前の患者さんを必死に診なきゃいかんでしょ? いくら資格作ったって、その研修の余裕がなきゃホントに必要な医師は研修受けられないんだよ。バッカじゃね〜の?
私は、やっぱ、研修医時代は内科と救急をまず最初にしっかりやるべきだと思うけどね。そのあと、専門を決めてその周辺をやりゃあいいんじゃないの? キホンに忠実にね..。
(あ、わたしゃ、大学出てすぐ基礎医学で5年過ごして、そのあと臨床に入った変わりダネですけどね...。でも、そのときの教授はともかく、基礎で過ごしたことは悔いはないですよ。いろんな後輩が、先生の実習を受けました、とか言って、つながってくれるし、学生集めてスキーに行ったり、いろんな人脈があとあと役立つことが多かったしね。)
あ、本題からずれてしまいました。ついでにもうちょっと...
最近、片頭痛の患者さん、よく来られます。,,というか、いろんな医院やら病院へ行って、適切な治療を受けられなかった患者さん、結構います。頭痛外来でも開設しようかな♪〜
ちょっと神経内科医が貢献できた気がします(ただ、やっぱり思うのは、昔は私も結構見逃してたんじゃないかな..。なにせ、病院の外来は忙しかったし、脳卒中関連の患者さんが多くて、頭痛よりも再発に神経尖らしてたからな...。今の方がやっぱりジェネラルに診ている気がします。)
以上、京都からの「風邪のたより」でした。じゃね〜♪〜
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コメント
コメント一覧
風邪も、時期によって、いろんなタイプが流行るんですね。
>よく、感染しないもんだと、自分でも感心
患者側も、同じように思ってますよ~。
あれだけ毎日病気の人に会っているのに、すごいなぁと。
私のまわりでは、1月末あたりにバタバタとインフルエンザにかかってました。
小さな部署では、半数近くも(下手すると部署閉鎖?)
まだまだ、春まで遠いですね。
現在朝シングレア(喘息のくすりらしいですね)、眠前アレジオン(有名な抗アレルギー薬)とともに風邪薬のPLを朝と眠前飲んで、副作用で一日中ふらふらしています。
もうすぐ夕のニポラジン(抗ヒスタミン)も飲まねばならないので、ふらふら歩いているのを知らない人が見たら薬チュウか?と思われそうです。
これでも仕事してクルマ運転できるのは慣れとしかいいようがありません。
Takechan先生が風邪をひきにくいのも慣れでしょうか?
しばらく、政治ネタやら2ちゃんねるっぽいのが多くて読みづらかったかもしれませんね。いちおう、私も医師(というか、地域のお医者さん!)ですので、たまにはそれらしいことも書こうと思いました。
ウチも職員2名が被害?に遭いました。A型1名、B型1名でした。
ウチは受付事務も看護師もパート3人で交代しているんですが、半日だけ看護師なしで過ごしました。まあ、患者さんがさほど多くないので何とかやれましたが...。
Paul Carpenterせんせい、いつもありがとうございます。
花粉症は辛そうですね。私は今のところ大丈夫です。
私がカゼをひかないのは・・・・・、
「そ〜でんねん!、パ〜でんねん!」
あ、いや、・・長年の暴露によるものでしょうか?
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