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「かんぽの宿」と榊原英資
「かんぽの宿」売却問題に対する日本郵政のかたくなな態度を見ていると、国民の財産がかくも無惨に浪費され、国産ハゲタカに食い荒らされていることがどんどんと見えて来て、実に腹立たしい。
国民の命を守るはずの医療はどんどん疲弊する一方だというのに。。。。
で、最近、やたらあの竹中がテレビに出て、郵政側の味方をする発言を繰り返している(久米宏の“テレビってやつは”とか...)。
ネットでも、竹中の弟分が、必死になって日本郵政擁護、鳩山総務大臣批判を繰り広げている。例えば...
「かんぽの宿」への政治対応はモラルハザードの塊
岸 博幸(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)
2009年02月06日 ダイヤモンド・オンライイン
http://diamond.jp/series/kishi/10026/
まあ、政治に疎いただの開業医が不満をぶちまけたところで、影響は知れている。それなら、大御所?にでも登場頂くか...
これならどうだ!
あの、かつての「ミスター円」こと榊原英資教授(元大蔵省財務官)が、4年前にこんなことを言ってるぞ...。
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榊原英資氏:小泉首相がおこなっていることは「知的詐欺」
http://www.geocities.jp/mizuyokan2002/sakakibara.html
2005年9月9日◆
ミスター円として知られた元大蔵省(現・財務省)財務官で現在慶應義塾大学 教授、同大学グローバル・リサーチ・セキュリティ・センター所長である榊原英資氏 は、小泉純一郎首相に「非常に怒っている」と言う。民営化でないものを「民営 化」とごまかして、民営化に賛成かどうかで選挙をするなどとは、「知的詐欺」だ と言葉を荒げる。以下榊原氏とのインタビューだ。
Q:小泉氏の「郵政改革」をどう思われますか?
A:まず最初に現実問題として問われているのはあの法案に賛成かどうか なのです。選挙に勝てばあの法案を出すわけです。あの法案がどういう法案か ということをまず知らなければいけません。民営化法案ではないのです。
なぜかというと、例えば、郵便事業に関してはネットワークを全部維持する と言っているわけです。それから、雇用はいじらないと言っています。民営化 して雇用の調整もできないし、ロケーションの調整もできない。当然のこと ながら、過疎地とか離島の郵便局は維持するわけでしょ。維持すると赤字が出ます よね。赤字を補填するために2兆円を積むと、つまり、公的資金を2兆円投入 するということです。もともと2兆円の公的資金の投入を予定する株式会社など どこにありますか?それが「民営化」だなんてまったくおかしい。
2点目は、民営化すると何が起こるかというと、貯金業務は銀行法の対象になる わけです。保険業務は保険業法の対象になるわけです。銀行法と保険業法では 他業の禁止というのがあるのです。つまり、貯金をやっているところは郵便事業 ができないわけです。貯金をやっているところは保険事業ができないのです。 だから、分社化しなくてはいけない。法律に違反するから分社化せざるをえない のです。ところが、分社化すると言っておいて、一方で一体化して運営すると 言っています。どうやるのですか?分社化しておいて、一体化して運営したら、 これは法律違反になります。この法案はそこの問題が解決していないのです。 これは民営化ではありませんよ。
それからもう一つ、当面は株を100パーセント国が持つのです。最終的には 3分の1の株を国が持つのです。おそらくこれは国民に広く売るでしょうから、 3分の1持っていれば、国が筆頭株主として会社をコントロールできます。 つまり、これは国営会社のままということです。そういうディテイル(詳細)を ちゃんとチェックしないで、民営化すべきかどうかと議論してもしょうがない。 この法案は民営化法案ではないのです。結果として何が起こるかというと、 事実上の国営のままの業務の肥大化が起こるのです。小泉氏はこれらをわかった うえで民営化か民営化じゃないかと言っているわけですよ。あの法案に反対した 「守旧派」と言われている人たちはそれを分かっているのです。小林興起氏 などは分かっているが、小池百合子氏は分かっていません。
こういう実態をちゃんと報道してほしい。法案を読んでくれればそう書いてあり ます。2兆円の基金を積みます、しかも、ネットワークは維持しますと書いて ある。雇用は減らしませんと言っているわけです。株式は3分の1最後まで持ち ますと書いてある。そんな民営化どこにありますか?私は民営化がいいと言って いるのではない。これは民営化法案ではありませんと言っているのです。事実上 の国営業務の拡大です。むしろ、お金が民から官に流れるわけです。
私は今、非常に怒っている、民主党を支持するとかそういうのではなくて、要する にインチキなんだ。知的詐欺だ。「民営化する」と言っておいて、民営化して いないのは知的詐欺だ。3分の1の株を国が持っているところが、民営化企業 ですか?国が圧倒的筆頭株主ですよ。
Q:純粋な郵政民営化が可能ですか?
A:私は民営化には反対です。純粋な民営化は非常に難しいのです。日本の場合、 無人島まで含めると6852島あるのです。そのうち、人間が500くらいの島 に住んでいます。そのうち、300くらいが離島です。それから、日本というのは 山間僻地が多いですから、これがやはり、200や300くらいあります。民営化 するのであれば、採算の取れないところはやめなければならない。ですから、純粋 に民間企業化した時に廃止しなくてはいけなくなる郵便局というのが、500くら いあります。これができるかどうかという話なのです。おそらく国としてはでき ないでしょう。要するに、これらの地域の郵便局を維持しようと思ったら、郵便 事業は民営化できないのです。だから、私は、郵便事業は民営化できませんよと 言っている。
それから、もう一つ、貯金と保険は論理的には民営化できます。ただ、貯金は 210兆円あります。それから、保険は130兆円くらいあるわけです。民営化 した場合には世界最大の銀行になるわけですね。その世界最大の銀行を稼働させた ときにいったいどうなるかというと、巨大な影響がでるわけです。郵便局のネット ワークは地方に多いわけですから、地方に大きな影響が出ます。信用金庫、信用 組合とかと競争することになります。すると、地方金融機関の再編を促すこと になるわけです。
例えば、シティ・バンクが日本に2万の支店を持ったと考えてください。しかも、 事実上、国のバックがあるわけですから、預金者獲得競争をやり出したらそりゃあ 勝てますよ。結果としては、地方の金融機関がバタバタ倒れることになる でしょう。巨大すぎて民営化がなかなかできないわけです。民営化すると 言うのなら、最初に縮小しなくてはいけない。民主党案はそれです。
つまり、徹底的に議論した末、民営化できないというのが結論なのです。だから、 民営化しないような法律になっているわけです。あれは民営化の法律ではない のです。それが現実なのです。それで民営化かどうかを問うために、衆議院を解散 して民意を問うなんていうのは狂っている。非常にインチキな選挙なのだけど、 それがまかり通っている。許せないことです。
どの党がどうだと言うつもりはまったくありません。いろいろな立場があっていい と思います。それが民主主義ですから。ただ、民営化でないものを民営化だと言ってはいけません。知的詐欺はいけません。
Q:それでは、今、国がまず取り組まなければいけない問題とは?
A:財政再建です。そして、財政再建の一つのポイントは年金であり医療なの です。だから、経済では財政再建、年金、医療なのです。外交でいうと、アジア 外交です。その二つが非常に重要なのです。このまま財政再建できなければ、 日本は5年から10年の間に沈没になってしまいます。今までのところは、 個人の貯蓄の資産が1400兆円あります。その範囲で赤字がおさまっています。 (国の借金は)だいたい800兆円ほどだと言われていますね。だけど、どんどん増えている わけですよ。個人の資産は目減りするわけですから、どこかでクロスすると 日本は破綻です。このままだと国家破産が5年から10年後に来るでしょう。
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と、まあ、「知的詐欺」と「やるやる詐欺」と、どっちがエライ?、などとは言わずに、榊原英資の論を真剣に考えてみたい。彼は、もともと官僚のトップであり、官僚を守る発言をするはずだ。コイズミ改革は民営化ではなく、官僚利権潰しが目的であったのなら、それはそれでひとつの意義があり、榊原が反論するのも当然だ。
しかし、実際には、コイズミは、不完全な民営化を果たしたところで、さっさと投げちまった..。
いや、官僚へ吸い上げられるはずだったカネを、一部の大企業に振り向けただけのことではないか。結局、一般国民はホサれ続けただけのこと...(でしょ?)。だから、榊原のいう「知的詐欺」は、実に正しいとボクは思う。怪しげで、不透明だらけの日本郵政より、榊原英資の発言の方がはるかに真実であると思う。事実、彼の発言通りのことが起きており、その氷山の一角が、現在の「かんぽの宿」問題だろう。
まあ、実際には、官僚のモノであった郵政事業が政府(+一部の財界+別の官僚?)の手に入り、政府がおバカだから、官僚のモノに引き戻そうとしている...、そんな姿なのではないか?(あの〜〜、国民の財産のはずなんですけどね...)
なお、榊原氏の文章、最後のパラグラフの財政再建のくだり、問題は年金と医療だ、と的確な指摘をしたところまでは、さすがと思ったのだが...、彼は医療をどう立て直すつもりだったのだろう? 恐らく、医療がこんな姿になることは彼は予測しなかったろう..。
非常に正しい予測をする彼であり、彼が官僚でなく国民の側に立ってくれればこれほど心強いことはない、と言いたいところだ。Paul Carpenter先生ならずとも、不安なところは、どうやら彼は民主党と仲がよろしいということで、民主党が実は官僚の味方である、というアンチ派が気にしているところでもある。私は、今後の経済対策には彼の知識が結構役に立つと思ってはいるが、年金と医療の立て直しは、やはり官僚出身者でない方が無難なのだろう...。官僚出身者でない民主党の皆さん、しっかりやって下さい。とりあえず、次の選挙では、過半数の国民が、民主党を選択することになるだろうから。
郵政選挙で「コイズミさ〜〜ん!」と叫んで手を振って、いまや、十分すぎる痛みだけをもらってしまった国民の皆さん。まさか「あるある詐欺さ〜〜ん!」なんて、叫ばないでしょうな。円天でダマされた人よりまだひどいぞ、そりゃ..。
(どなたか、榊原氏が、今の財務官僚よりは国民生活を理解しているのか、そうでもないのか、説明してくれるコメントがあれば、是非、お願いしたい。)
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さらば財務省!や霞ヶ関の逆襲では高橋洋一氏や江田憲司氏はそんなことは書かれていませんでしたけどねえ。
完全民営化をすすめた小泉改革に対して、国費を無駄遣いして膨大な人員とエネルギーを使って(もちろん国民多くの政治家の知らないところで)抵抗し、結局完全民営化を妨げ、今も官僚とお仲間の総理を利用して徹底的に骨抜き逆行政策を裏で推し進めている官僚たちのお仲間のようですねえ。
こんな人の言う事はさらりと聞き流しましょう。
名前は覚えておけば、次からは聞かなくて済みますし。
少なくとも脱藩官僚の会の役員名簿にはお名前が載っていないようです....
あの人は結局道路公団技術系の代表で、総裁など事務系と対立する人たちの代弁者だっただけだと猪瀬直樹氏が道路の決着で書かれていました。国民の味方でも正義の味方でも改革派でもなんでもなかったと。
官僚もと官僚、現政治家もと政治家、似たような人はいくらでもいます。
騙されないように十分注意しましょう。
無知な国民を騙すことなど簡単、まずいことがあったら時の総理など政治家のせいにすることも簡単、と考え実際今まで国民(およびマスコミ)をコントロールしてきたわけですから。
「民営化」の定義にもよるのですが、日本郵政グループが純粋な民間企業体と完全に等価でないのは事実です。
純粋な民間企業であれば、会社法及び商業登記法の規定が存在根拠になるのですが、日本郵政グループは違いますので。
現状では特別の法律に基づいて設立された「(株式会社の形態を採る民営の)特殊会社」であって、NTT・JT・JR三島会社・JR貨物同様「広義の特殊法人の一類型」である事は間違いありません。
それ故に、かんぽの宿問題についても、(明確な法令違反が証明されない現状にも拘わらず)総務大臣が介入できるのです。
※参考:純粋な民間企業と完全に等価である「完全民営化」の事例としては、現時点では、日本航空・JR本州三社・KDD(当時)・日本通運などなどがあります。
レセの病名チェックで、かなり体力使いました・・・・
(全部、事務任せのクリニックがうらやましい..。ウチは全部がわかる事務がいませんので、事務がわかる範囲でチェックしたことをさらに私が最終的にチェックしています)
さて、先生を逆撫でするような?エントリーが続き、申し訳ありません..。
今は、そういう世の中だということでお許しを...。
で、私は、なんか榊原さんは興味があるんですね。確かにモト官で腹の中が読みにくいですがね、でも、おっしゃることは結構うなづけることが多いんですね..。賛否はともかく、無視できない発言をなさると思っていますし、分析力はあると見てます。
ぜひ、陰、でなく、おおっぴらに?応援して頂けると、なおありがたいことでございます...。
申し訳ありませんが、わたしゃ、その本は読んでおりません..。
何だか、読んだら洗脳されそうでコワいですね..
プラザ合意...の勉強なんぞ、当時は勤務医でしたから全くしておりませんでしたが...、当時は日米協調介入..、でも、今はちょっと事情が違うようですね。プラザ合意の功罪は..私の評論の範囲からはずれます。
悪しからず。
素人の浅知恵さま、ありがとうございます。
公営であろうと民営であろうと、ワルが群がりゃどうにでもなるということなんでしょうかね...(溜息・・)
要するに、榊原氏が批判できないような民営化をすべきなのに、オリックスなど黒い政商が群がって台無しにしている、ということかも。
(なお、民に取られた財産を官=総務省=が取り戻そうとしている、という図式もあるような気がします...)
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