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国立がんセンターの歴史と今
日本有数の高度先端医療を担うべき国立がんセンターがおかしい。これは、医療崩壊の過程の中で、何度もニュースになった医師の集団退職(逃散というべきか?)などでわれわれ遠くにいる医師もそれとなく感じていた。
おそらくは、国立であるが故の理不尽さ、不自由さが組織のあちこちにあるのだろうと思っていたが、その歴史が語られる時、問題の根深さに愕然とする思いがある。全文を掲載するのも長すぎるし問題があるだろうから、クリックして掲載サイトにぜひアクセスして頂きたいと思う。私は少しのコメントだけでお茶を濁すこととする。
なお、歴史を知ったら、次は現在、何が起こっているか、これまた重要な記事を引用したい。現在、改革に乗り出している医師たちもまた歴史を背負った官僚機構に戦いを挑んでいるように思われる。
では、2つの記事をどうぞ。
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まずひとつめ。上教授のコラムは、国立がんセンターの歴史を知る上で非常に貴重なものだと思われる。幕末、東京が軍都だった、というくだりから、明治初期に海軍軍医学校が築地に移転し、やがて終戦後、米軍に接収されて、さらに後に国立がんセンター病院となる、といった歴史の歩みは、NHKの『篤姫』につい熱中してしまった私には実にダイナミックに映る。
しかし、その歴史が今の国立がんセンターの運営に多大な影響を与え、国民の望むがんセンターから大きく乖離してしまったこともまた、興味深い。
(赤字をクリックしてMRICの記事を読んでね!)
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MRIC 2008年12月22日発行
http://mric.tanaka.md/2008/12/22/_vol_198.html#more
東京大学医科学研究所
先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携研究部門
上昌広
そして、ふたつめ
帝京大学の大嶽先生が、国立がんセンターのオペ室、麻酔科を建て直すために現在奮闘中という記事だ。もちろん、これも一つの立場からの発言に過ぎないことは確かだが、臨場感豊かに現在進行中の改革を解説しておられるので、非常に興味深い。
MRIC 2009年1月8日発行
http://mric.tanaka.md/2009/01/08/_vol_2.html#more
国立がんセンター中央病院 手術室再建プロジェクト?
帝京大学医療情報システム研究センター 客員准教授 大嶽浩司
大嶽浩司
1998年東京大学医学部卒業。日本の他、オーストラリア・アメリカで臨床麻酔医として勤務した後、2004年よりシカゴ大学ビジネススクールMBAに進学。マッキンゼー・アンド・カンパニーにて2年間勤務した後、2008年6月より現職。
いやはや、歴史ある施設を建て直すというのは、途方もないことなんだな。マッキンゼーで経営を学んだ医師が出て来るというのも何だか信じられない感じがするのだが、ただ、医師として行くだけではなく、背後に潜む官僚組織との戦いでもあるのだな。ぜひ、国民がのぞむがんセンターにしてほしいものだ。
で、詳しくは本文を読んで頂きたいが、経営に詳しい医師が診ると、国立がんセンターの手術部・麻酔科は4つの課題を抱えていた、ということだ。
1.麻酔業務量と人員数の不一致
2.安全性確保の不備
3.組織ガバナンスの不整合
4.部門間コミニケーションの不足
これらは、一見、内部の問題で済まされがちだが、このコラムを読むと、やはり国立であるが故の、そして、先の上教授が示されたような歴史があるが故の硬直化がはびこっていることも理解できる。内部の医師は突然外からやってきた改革者にどのような感想を抱くのか? これも気になるところである。
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さて、今回はここまでのつもりだったが...
上教授の書かれた都立墨東病院問題の分析がこれまた非常に興味深かったのでご紹介しておきたい。長いコラムがふたつあるので、お時間があれば、是非、両方とも熟読して頂きたい。やっぱり、根の深い医療崩壊に立ち向かおうとするなら、これくらいは読んでおかないとダメなんだな、と反省する次第..。
それにしても、MRICには重要な記事がたくさんあるなあ...。読み切れないぞ...。
「「メディアが報道しない東京都立墨東病院事件の背景」-(1)
2008年12月26日発行
http://mric.tanaka.md/2008/12/26/_vol_201.html#more
国家統制が生み出した東京の医療過疎」
東京大学医科学研究所
先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携研究部門
上 昌広
2008年12月27日発行
http://mric.tanaka.md/2008/12/27/_vol_203.html#more
妊婦と産科医の不安が解消されなければ、タライ回しはなくならない。
東京大学医科学研究所
先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携研究部門
上 昌広
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