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小泉被疑者肯定論とメディアの責任

 先日、『テロに屈した政府とメディア』という記事を書いた。

 そこでは、現在の社会の空気、閉塞感に充ちたこの空気がどれほど危険か、と訴えたつもりだ。社会の雰囲気を悪くした責任の所在は、といえば、無論、政府の失政によるところが圧倒的に大きいはずだ。どなたも異論はなかろうと思う(ただ、郵政選挙でコイズミ劇場に悪のりして、自民党に必要以上の議席を与えてしまった国民の側にも非があることは認める。)。

 そして、この記事の後、コイズミとかいう被疑者が、『自分の犯行だ』と名乗り出て、大騒ぎとなった。

 予想通り、多くのメディアは被疑者の生い立ちから交友関係から、シラミつぶしに『調査』を続け、あげくに、『子供の時に犬が保健所で処分されたのと、年金官僚殺害と、動機が結びつかない』など、今度は犯行動機の『調査』にうつつをぬかしている。

 さらにさらに、『ネットで今回の殺害犯を賞賛するような書き込みがあまりに多いのに驚かされる』だと....。

はっきり言って、驚かされるのは、このメディアのノーテンキぶりではないか?

はっきり言って、驚かされるのは、このメディアのエセ正義の使者ぶりではないか?

 私は、以前から「行政殺人」と言って来た。

 国は、厚労省は、いったい国民に何をしたか?

●エイズ、薬害肝炎、ヤコブ病...

  いったいどれだけの人命が失われたのか?

●もらえるはずの年金がもらえず、貧困の中で息絶えた人はいないのか?

●生活保護が受けられず、衰弱死した人はどれだけいるのか?

●医療費削減を繰り返し、助かるべき救急患者が絶命したのは、政策ミスではないのか?

●格差社会により再チャレンジの機会すら与えられずにネットカフェで暮らし続ける人々は、すべて個人の責任によるのか?

●障害者が社会とかかわる機会すら奪われつつあるのは誰のせいだ?

●リハビリ中断で徐々に衰え行く体で不安な毎日を過ごす幾多の脳卒中患者はナマゴロシではないのか?

●介護保険を受ける機会すら奪われた独居老人は、次々と孤独死しているのではないか?

 私は、メディアの中立など信じる気にはならない。

 あの筑紫も言っていたように、メディアの重要な役割のひとつは、『権力の監視』ではなかったか?

 メディアはいつになったら自分の立場、自分の責任を思い出すのだろうか?

 コイズミが真犯人として、その動機は何か? それは、『どこかへぶつけなければおさまりようもない不満と、自分を取り巻く閉塞感』ではないのか? イヌも年金もしょせん、その一部でしかないのではないのかな? 

 いっぽう、ネットの匿名の書き込みは、ただの自己満足であったりただ自分の存在を知らしめたいだけ、といった向きも多数あるだろう。しかし、そこにも時代の閉塞感、社会に漂う無力感が作用していないはずはない。

 格差社会が広がり、貧困層が増えること、これは間違いなく社会不安を引き起こす。

 必ず犯罪増加につながる。

 必ず憎悪の感情が蔓延する。

 だからこそ、メディアは、徹底的に警鐘を鳴らし続けなければならない。

 権力に、時代の危険を訴え続けなければならない。

 民意というものを権力に教えなければならない。

くだらん報道には飽きた...

 そういえば、解散総選挙は遅らせた方がいい、という国民が増えて来て、過半数になったとか...。メディアがサボってるうちに、また国民はダマされようとしている..か。

そんなことしていたら、まだまだ殺人事件が起こってしまうのではないか。私はものすごく心配している。冗談ではない。

そういう危機的状況なのだ....。

 さて、病院はといえば...どうやら、政府はまだ何一つ医療破壊に対する改善策を打ち出していない。本来、信頼できる存在であるはずの公的病院も、連鎖倒産(廃院)が続くだろう。これ以上医師本人が疲弊しては良い医療など期待できないし...、

  

(余談:私は地区医師会の先生たちと(忙しい勤務医先生も数名)、大阪天満の繁盛亭で寄席を楽しんだ..。久しぶりに大笑いした。ほとんどは名も知らぬ若手。しかし、必死に笑いを誘う話術を研究しているようで、微笑ましかった。予想より遥かに面白かった。もちろん、中堅の古典落語もまた、大いに笑わせてくれた。笑うことで気分がすっきりする。元気が出る。そういえば、四国に車椅子のサッカー監督がいるんだね。彼は選手に、ミスをしたら笑え、と教えているそうだ。笑うことでもう一度頑張ろうという気持ちが出るのだそうだ。あの被疑者はふだん、笑うことはあったのだろうか...。笑うことを忘れてしまった弱者が増えている...。)



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