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法律のお勉強第二弾!(事故調対策)
え、あの..昨日の記事の続編と言うか、また別の視点からの解説であります。
講師は、前回と同じく弁護士の井上清成先生です。
よろしかったら、前の記事「事故調の前に法律を知ろう」を先にお読み下さい。
また、民主党の出した患者支援法案は、「産科医療のこれから」のブログ記事でどうぞ。
http://obgy.typepad.jp/blog/2008/06/post-1341-49.html)
では、井上先生、どうぞ。
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MMJ8月号
弁護士が語る医療の法律処方箋 より(ごく一部、私が文章を改変しております。内容には全く影響がありません)
「業務上過失致死傷罪は追認か改正か」
<業務上過失致死傷罪と医療>
今回は業務上過失致死傷罪(刑法211条1項前段)の取り扱いについて考える。
現行の実務では、業務上過失致死傷罪が医療にも適用されることは、当然とされてきた。しかし、重過失に限らず軽過失まで罪に問われてよいのかという基本問題は、何ら議論されたことがない。現行法を前提とした解釈論は今は不要である。あるべき医療政策論、法政策論の議論こそ必要な時である。
<運用か立法か>
厚労省案は、現行法には手を入れない。現行法はそれを追認しつつ、悪い犯情(悪い犯罪の情状。犯罪自体は成立している中で、特に情状のよくない事例)のものに限定しようとする。情状の悪いものに、実際上、運用で縛りをかけようとした。法改正は難しいから運用を改善しようとしたものであろう。
民主党案は,大胆に現行法を立法で改めようとする。ただし、今すぐにではない。中・長期的課題としてである。「医療者による自立的処罰制度の進捗状況などを勘案しつつ,刑法における故意罪と過失罪のあり方や業務上過失致死傷などについて諸外国の法制度を参考に検討し,必要があれば見直す」と明示した。
一見すると,大きく対立しているようにも読めるが,実は,この点ではもしかすると大きな対立はないのかもしれない。もしも厚労省案に「中・長期的課題」という留保が加われば、それだけで「現行法の追認」ではなくなるからである。厚労省案の真意を確かめたいところではあろう。
<中・長期的課題>
医療における過失犯罪の問題について、考えうる選択肢を下の表のように整理してみた。選択肢1が厚労省案である。民主党が選択肢2〜4のいずれを指向しているかは必ずしも明らかではない。しかし、ニュアンスとしては,故意犯に限定し過失犯を除外する選択肢4のようにも思う。
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表:医療と犯罪の立法・運用の選択肢
<法案と私案の概要>
●選択肢1
現行法追認、情状での限定的運用
(刑法211条1項前段、業務上過失致死傷罪)
「業務上必要な注意を怠り,よって人を死傷させた者は,5年以下の懲役もしくは禁錮又は500万円以下の罰金に処する」
(厚労省案・第25・警察への通知)
「②標準的な医療から著しく逸脱した医療に起因する死亡又は死産の疑いがある場合,③当該医療事故死に係る事実を隠蔽する目的で関係物件を隠滅し,偽造し,又は変造した疑いがある場合。類似の医療事故を過失により繰り返し発生させた疑いがある場合その他これに準ずべき重大な非行の疑いがある場合」
●選択肢2
現行法改正、重過失致死傷罪に限定
(刑法211条1項後段、重過失致死傷罪)
「重大な過失により人を死傷させた者も,(業務上過失致死傷罪と)同様とする」
(改正私案、重過失に立法的に限定)
「医療に伴い、刑法211条1項前段の罪(業務上過失致死傷罪)を犯した医師は、その刑を免除する。但し、同項後段の罪(重過失致死傷罪)の定めの適用を妨げない」
●選択肢3
現行法改正、危険医療致死傷罪に限定
(改正私案、危険医療致死傷罪を新設)
「標準的な医療をことさらに無視し、かつ、重大な生命又は身体の危険を生じさせる方法で患者を診療し,よって患者を死傷させた医師は、5年以上の懲役もしくは禁錮又は100万円以下の罰金に処する」
(改正私案、現行法の過失犯を除外)
「医療に伴い、刑法211条1項の罪(業務上過失致死傷罪と重過失致死傷罪)若しくは刑法210項の罪(過失致死罪)又は刑法209条の罪(過失傷害罪)を犯した医師は、その刑を免除する」
●選択肢4
現行法改正、故意犯に限定
(改正私案、故意犯を新設)
「医療に伴い、緊急の場合その他正当な事由なくして,患者若しくはその親族に対し説明をせず、又は患者若しくはその親族の同意を得ず、身体への侵襲を伴う施術をした医師は,刑法に定める傷害の例による。診療録の記載をした医師は,刑法に定める虚偽診断書作成の例による」
(改正私案、現行法の過失犯を除外)
「・・・・・・・選択肢3の該当部分と同じにつき、省略」
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選択肢1は、現行法を追認し、情状の面で限定的な運用を試みようとする厚労省案である。
選択肢2は、選択肢1の厚労省案②の「標準的な医療から著しく逸脱した医療」を「重大な過失」に置き換え、現行法の業務上過失致死傷害罪を除外し、重過失致死傷罪に限定しようとした。ただ、「重大な過失」の中身を具体例をもって具体的に詰める必要があろう。
選択肢3は、現行法の自動車事故の加重類型である危険運転致死傷罪を参考にした新たな犯罪類型のアイデアである。過失犯に故意犯を合体させて,故意犯部分(「標準的な医療をことさらに無視」「重大な生命又は身体の危険を生じさせる方法」)によって過失犯の限定を図ろうとした。危険医療致死傷罪は、故意犯と過失犯の結合形態である。諸々の結合犯を案出しうるが,1つの立法例の案として参考になろう。
選択肢4は、すべて過失犯を除外するものであり,最も徹底している。そもそも医療の過失犯は処罰に値しないと割り切っていて、極めて先進的であり,世界的標準に近い。ただ、証拠隠滅などの反倫理的故意行為を網羅し,厳罰に処そうとする。完全な故意犯限定であり,十分な議論のうえで、医療に固有の法律を創設する必要があるであろう。
まずは、いずれの選択肢の方向を指向して行くべきか,厚労省に十分な情報開示をさせつつ,医療者で十分な議論を重ねることが望まれる。
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さて、いかがでしたか? 私なども法律には疎いのですが..
医療の将来がかかっています。救急のあるべき姿がかかっています。
少しだけでも勉強しておきたいと思います。
やはり、選択肢1の厚労省案はとんでもないと感じます。
医療者としては,当然、選択肢4レベルは必要と思いますが、意地の悪いマスコミが何を言い出し、いかに国民を惑わせるか、それが不安でもありますね。
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日医が医師団結を目指す(・・);-2
日医ニュースの最新版によれば、先月、「医師の団結を目指す委員会」の第1回会合がもたれたとのこと。
「医師の団結を目指す委員会」については、その設立が報じられた際、拙ブログで批判したものだ。
(日医が医師団結を目指す!?
http://blog.m3.com/DrTakechan/20080629/1)
日医のやることにいったいどれほどの意義があるというのか? 特に若い世代はもはや日医に期待は持たない。政権を投げたフクダと同程度だろうか?
しかし、医師が団結を目指さねばならないことは間違いない。したがって、もし、この委員会がわれわれと同じ目線で企画されたものなら、多少は意義を見いだせるかもしれない。しかし、ただ識者?を集めて、仲良しクラブ的議論で終わるなら、それは時間の無駄に過ぎない。
このような委員会が機能するか? ひとつのサインは、構成メンバーではないか?
記事の後ろの掲載したメンバーを見ると...はたして現場の医師の心が伝わるか、はなはだ心もとないなあ。。。。(京都の医師会長の森さんは、いつも医師会を改革したいと思ってるようだが..この中ではどうだろう?)
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日医白クマ通信 No.984
2008年8月19日(火)
第1回医師の団結を目指す委員会
「医療のあるべき姿の実現を目指し、すべての医師の団結を」
医師の団結を目指す委員会の初会合が、8月7日、日医会館で開催された。
本委員会は、1年間のプロジェクト委員会で、医師会組織強化に資するため、勤務医、女性医師の意見が反映される体制作りや、医学部生、研修医との有機的関係の構築に向けた具体的方策等のアウトラインを取りまとめることを目的としている。
冒頭、あいさつに立った唐澤人会長は、長年の医療費抑制政策により、勤務医の過重労働、医師数の絶対的不足が引き起こされ、地域医療が崩壊の危機に瀕していることを強調。「医療技術の発展や高齢化率の上昇などに伴い、医師の負担がますます増大するなかで、医師は疲弊しながらも、強い使命感と自己犠牲によって地域医療を支えてきたが、このような個別的・部分的な取り組みと対応では、もはや限界である」として、わが国すべての医師が団結し、医療のあるべき姿の実現に向かって協働する必要性を訴えた。
続いて、委員長に森洋一京都府医師会長が指名され、唐澤会長より、諮問「医師の団結に向けた具体的方策について」が手交された。
この日はフリーディスカッションが行われたが、勤務医が日医への加入に積極的でない要因として、勤務医には専門医の学会を重視する傾向があり、医学図書館に行かずとも、電子雑誌で情報を入手できるうえ、若い医師は年金などの意識も乏しいことから、日医加入のメリットを感じにくいのではないかとの指摘があった。また、多忙で、実際に医師会活動に関わる時間がないことや、郡市区、都道府県、日医と3層構造の会費のあり方、会員手続きの複雑さなどから敬遠されているという意見もみられた。
勤務医の労働環境や待遇改善を求める発言も相次いだ。そこでは、医師会が病院と連携し、開業医が一次救急を担うことにすれば勤務医の負担が軽減され、医師会への理解が深まるのではないかとの発言もあった。
このほか、国民の医療を守るための政策を立案し、国に働きかけていくことによって、結果として勤務医の医師会への参加が図られるのであり、まず本委員会としての方向性を明確にすべきだとの意見も出され、次回から課題を絞って検討していくことになった。
◆問い合わせ先:日本医師会庶務課 TEL:03-3946-2121(代)
委員会メンバー
池田俊彦(福岡市民病院名誉院長)
北村惣一郎(日本医学会幹事)
森洋一(京都府医師会長)
嶋津義久(大分県医師会長)
佐藤眞杉(日病副会長)
長瀬輝諠(日精協常務理事)
小川彰(全国医学部長病院長会議会長)
河村満(昭和大学病院附属東病院長)
道永麻里(東京都医理事)
土屋了介(国立がんセンター中央病院長)
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お!、さっそく・・・
いや〜、早いね。電光石火のフクダ退任から、たった1日で
お〜〜! 立ってる立ってる!
(まだ言うか!)
あ、いや、ちがいますって、そのネタとちがいますって(∩∩;≫
例のフクダ発言にみんな喰い付いてるんですって...
いっぱいスレッドが立ってるっちゅうの・・
(@@)(・・)(◎◎)(≧≦)
福田首相「あなたとは違うんです」がネットで流行中
2008年9月2日 12時58分 ITmedia News
「私は自分自身は客観的に見ることができるんです。あなたとは違うんです」−−福田康夫首相が9月1日夜に辞任を表明した記者会見の最後に述べたこんな言葉がネットで話題になっている。
ブログで言及している人も多いほか、この発言をネタにしたスレッドが「2ちゃんねる」に林立。福田首相が「あなたとは違うんです」と言うアスキーアート(AA)も作られ、「はてなキーワード」にも早速キーワード登録された。
発言は、「総理の会見は人ごとのように感じるという国民が多かった」という記者の質問に対し、福田首相が「人ごとのようにとあなたはおっしゃったが、私は自分自身は客観的に見ることができるんです。あなたとは違うんです」と答えたというもの。
ネットではこの発言について「みっともない」と批判する声や、「記者の質問がおかしい」と福田首相を擁護する声などさまざまな意見が挙がっている。インパクトが大きい発言だったことは確かで、「流行語大賞候補だ」という意見も多い。
2ちゃんねるでは「あなたとは違うんです」「あなたと違うんです」をタイトルに取ったスレッドが、9月1日午前11時までに30以上立っている。
1日午後10時55分に立った「あなたとは違うんですのガイドライン」スレッドには、福田首相のほか「やる夫」などの人気キャラが「あなたとは違うんです」と発言するAAが次々に投稿されている。
はてなキーワードには「あなたとは違うんです」というキーワードが登場。はてなブックマークですでに100人近くにブックマークされるほどの人気だ。
Yahoo!ブログ検索で「あなたとは違うんです」を検索すると、9月1日に急激に書き込みが増えていることが分かる。
(@@)(・・)(◎◎)(≧≦)
ま、あのときの朝日?の記者の聞き方も無礼きわまりないものでしたが..
しっかりネタを作ってくれたフクダも、最後までフクダでしたね。
ちなみに、ウチのスタッフに辞任の感想を聞いたら
「え? やだ〜。また〜〜?」
「何回やったら気が済むんやろね?」
「これで自民党終わった。。」
と、まあ、私とひじょーに方向性が一致した答えでございました。
いくらわれわれが医療崩壊と騒いでも、政界では自民生き残り作戦で精一杯とか。。
医療者も患者も当分報われることはありますまい。
政治が変わるその日まで、吠え続けましょうぞ。
それにしても、辞任には公明党も深くかかわっているようですが..
公明党の方は、連立の枠組みは揺るぎない!、と言ってるようです。
枠だけ残して全焼だったりして,,,
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せっかくだから、識者の声?とやらを掲載しておきましょうか(街の声も)。。。。
福田首相が辞任:識者はこうみる
2008年 09月 2日 1ロイター
[東京 2日 ロイター] 福田康夫首相は1日、首相官邸で緊急記者会見し、ねじれ国会で政策が実現できないことを退陣の理由と説明し「新しい布陣の下、政策の実現を図らなければならないと判断し、辞任を決断した」と語った。市場関係者のコメントは以下の通り。
−次期政権が上げ潮路線なら海外勢が日本買いの可能性
<香港上海銀行 外国為替営業部長 花生浩介氏>
きょうの海外メディア各紙1面はハリケーンのニュース。福田首相辞任の扱いは小さい。海外勢は日本の政治が小泉元首相以降、改革路線にないことを織り込んでいる。首相が2代続けて突然辞任しても、日本株が大きく売られるようなことはないだろう。そのため為替への影響も限定的となる。
次期政権に対する海外投資家の唯一の関心は、小泉元首相が再び出馬するか、小泉政治の流れを汲む上げ潮派が出てくるかだ。上げ潮派なら期待感から日本株に興味を示す投資家が出てくるかもしれない。ただその際も、円相場はクロス円を中心に円売りで反応する可能性もある。為替の反応を見通すのは難しい。
−株にはポジティブの可能性
<大和証券SMBC グローバル・プロダクト企画部部長 高橋和宏氏>
8月の内閣改造で麻生太郎氏を幹事長に選任した時点で、福田首相の辞任はある程度、予想できた。タイミングが早まったことは、株式市場にとってはむしろポジティブな材料となるのではないか。積極的な買い材料ではないものの、政治の手詰まり感が強まっていたなか、アク抜けと捉える投資家も少なくないとみる。
海外投資家も含めて市場にとってのベスト・シナリオは、今後の具体的な政策案を提示した上での解散総選挙だった。今回の首相辞任で選挙も早まったとみることもできる。
−後継が麻生氏なら金利は上昇方向か
<カリヨン証券・チーフエコノミスト 加藤進氏>
オーバーナイトでの海外勢の反応を見ると、内閣改造を行って1カ月程度での首相辞任に驚きや戸惑いを感じているようだ。ごく短期的には政治の空白は日本経済にとってマイナスであり、株式市場にとってもいいことではない。多少は日本離れということで、トリプル安の展開も予想される。ただ、外為市場ですでに円安が一服しむしろ円高になっており、それほど大きな政治、経済の混乱はないと見込んで動き始めているのではないか。少なくても国内の市場参加者は、冷静な受け止め方をしているように見える。
仮に後継総裁が麻生幹事長となった場合、同氏は経済を立て直すためには財政拡張を行うという見方に属しているようなので、財政政策よりも景気の建て直しを優先する可能性が高い。国債の増発という部分を含め財政規律の維持ということを考えると、麻生首相の誕生は債券市場にとってはネガティブなイメージは拭えない。金利はやや上昇方向にバイアスがかかるのではないか。
−目先はリスクマネー動きづらく、円安圧力は限定的
<クレディ・スイス証券 経済調査部 エコノミスト 小笠原 悟氏>
海外諸国の反応は、米国を除いては、「またか」という感じだろう。米国については、対ロ政策や北朝鮮問題など外交上の難問を抱えており、福田政権になって外交が安定し、日中関係にまで米国が口出ししなくて済むようになった折でもあり、首相交代となれば、再び神経をもまざるを得ない状況だ。
目先は政局の流動化からリスク・マネーが動きづらくなるため、円安圧力は限定的にとどまろう。イベント・ショックでは通常ショート・カバーが誘発されるが、市場に大きなポジションの偏りがなかったため、ドルのショート・カバーによる円安圧力も限られる。
仮に現在有力視されている人物が首相になれば、選挙を意識した財政・金融のポリシーミックスを採用することになるだろう。
金融政策面は現状維持にとどまる一方で、財政支出の拡大が予想され、短期的にはGDPの押し上げ要因、長期金利の上昇圧力が醸成され、円高要因となる。ただ、長期的視点に立てば、財政赤字拡大による財政リスクプレミアムの上昇は、円安要因として働くだろう。
−日銀は緩和的な環境維持、金先は下値売れず
<セントラル短資・執行役員総合企画部部長 金武審祐氏>
福田首相の辞任表明は、来年半ばまで日銀が利上げに動けないとする短期市場の見方を補強する材料。ユーロ円金利先物は下値を売りづらくなった印象だ。
今後は自民党総裁選・衆議院選挙などが予定され、政治的な空白期間が生じる。インフレ懸念がある中で利下げ圧力は高まりにくいが、金融緩和的な環境を維持して景気を下支えすることが日銀の責務になるだろう。新政権による景気浮揚策テコ入れの効果が高まれば景気立ち直り時期が早まる可能性もある。日銀としても動きやすくなってくるはずだ。
福田首相:退陣表明 「意外」「誰でも同じ」 街に驚き、憤りの声 /兵庫
毎日新聞 2008年9月2日 地方版
福田康夫首相が辞任を表明した1日、県内でも各政党や市民に驚きや憤りが広がった。「国民目線の政策」を強調し、臨時国会を控えていた時期に、県内の自民党など与党幹部は冷静に受け止める一方、民主党など野党幹部は「無責任だ」と批判し、早期の解散・総選挙に備えて気を引き締めた。市民からは「意外だ」「誰がやっても同じ」との声が上がった。
◇与野党がコメント
自民党県連の五島壮幹事長は「福田さんでは次の総選挙は戦えないというのが地方の声だ。国民は前途を悲観している。数年先のことを明確に説明できるリーダーシップを備えた人を求めている」と語った。
公明党県本部の野口裕幹事長は「(臨時国会前の)国民に迷惑のかからないタイミングを選んだという会見を聞いて納得した。支持率や改造内閣の体制などに不安があったのではないか」と話した。
これに対し、野党側は突然の辞意を「無責任だ」と批判。民主党県連の杉尾良文幹事長は「びっくりした」と驚く一方、福田首相が辞任理由の一つに挙げた民主党との対立状況については「民主党の責任にしているが、自民党と公明党の政策に問題があるからだ」と指摘。総選挙について「いつ解散しても対応できるように準備を急ぐ」と述べた。
共産党県委員会の岡正信委員長は「無責任極まりない。自民党政治の末期的症状を示した。打開するには総選挙が必要だ。徹底して(与党を)追い込んでいきたい」と話した。
社民党県連の今西正行代表は「何もかもが行き詰まった(末の辞任)という感じだ。自分では総選挙を戦えないという雰囲気を福田さん自身も感じていたのだろう」と語った。
三宮・元町周辺の帰宅前の市民も一様に驚き、神戸市須磨区の会社員、立花悠揮さん(23)は「辞任するのはまだ早い。お年寄りと一緒に暮らしているので、辞めるのなら医療や年金の問題を解決してから決断してほしかった」と批判した。
同市西区の男子大学生(22)は「福田首相にはこれといったことをした印象がない」と振り返った。同市須磨区の飲食店経営の女性(51)は「福田政権になってからは不景気続き。仕入れ食料品は値上がりし自営業者はみんな困っている。与党には頑張ってほしいけど魅力が感じられない。今後誰が首相になっても同じじゃないか」と憤った。
◇国政安定速やかに−−知事
井戸敏三知事は「ねじれ国会の厳しさに、新展開の途を求めたのだろう。的確な国政運営に努力し、地方分権の推進も重点政策として進めていただけに残念だ。課題が山積する中、福田首相が築いた基礎のもと、速やかな国政運営の安定を求めたい」とコメントを発表した。
〔神戸版〕
政権放棄また突然 『安心実現』ほごに 『人ごと』には反論
2008年9月2日 東京新聞 朝刊
昨年九月の安倍晋三前首相の突然の辞任劇からほぼ一年。福田康夫首相辞任表明のニュースが一日夜、衝撃をもって駆け抜けた。総選挙で国民の信を問うことなく、前首相と同じように、最後はあっけなく降板した辞任劇。自ら「安心実現内閣」と命名した内閣改造からわずか一カ月での政権投げ出しに、各地の有権者からは驚きや批判の声が相次いだ。
「私が続けるより、新しい人がやる方が間違いなく違う」
午後九時半。首相官邸の記者会見場に現れた福田首相は、濃い紺色のスーツにグレーのネクタイ姿。メモを見ながら、終始、淡々とした口調で、就任から辞任を決断するまでの経緯を述べた。
「先の国会では重要案件の審議に民主党が応じず、決めるべきものも決まらなかった。臨時国会は、政治の駆け引きで政治空白があってはならない」
いつもと同じように感情を見せることなく語り始めた福田首相。一年前の安倍氏の辞任劇と同様、ねじれ国会の政権運営の難しさを率直に吐露した。傍らでは、町村信孝官房長官らが険しい表情で会見を見守った。
「安倍氏と同じような辞任で、国民の政治不信を招かないか」。報道陣が問うと、「安倍前総理は健康問題が理由だったが、私は目が見えにくかったこと以外、健康の問題はない」と反論した。
臨時国会では、自ら「目玉政策」と掲げていた消費者庁設置の法案審議が控えている。「道半ばではないか」との質問も飛んだが、「無責任と言われたら全部やらなきゃいけない。本当にやっていられるかという問題なんですね」と、解説口調で語った。
そんな福田首相が、感情をあらわにしたのは、最後の質問で「いつも人ごとのようだ。辞任はあまりにも人ごとではないか」と指摘されたとき。「自分自身こそ客観的に見ることができる。あなたと違うんです」。質問した記者にそう捨てぜりふを残し、会見場を後にした。
無責任だ/景気悪いのに/次が誰でも心配
横浜市港南区のパート職員越智由美子さん(46)は「え、何で、という感じ」と驚いた。「生活に物価高のしわ寄せがきている今、辞めてしまうのは無責任」と厳しく語った。
神奈川県相模原市の会社員高幡和也さん(39)は「本来なら解散すべきだが、総選挙で惨敗して責任を取らされないよう辞任したのでは」と話していた。
川崎市川崎区の会社員高橋利広さん(27)は「国会運営などであまりうまくいってなかったので、辞任もあまり驚きはない。次は麻生さん(麻生太郎自民党幹事長)などと言われているが、失言が多い人だしどうなることやら」と冷めた様子。
東京のJR新橋駅前では、帰宅途中だった横浜市の会社員小池清純さん(50)が「こんな時期に辞めるとは。景気対策とか問題が山積なのに」と話した。
福田首相の後任に名前の挙がる麻生幹事長がアニメ・ファンのため、「おたく仲間」とみて人気の高い東京・秋葉原。この街をPRするネット記者の江原信昭さん(24)は「福田さんになって景気が悪くなり値上げが続いている。誰が次に首相になっても心配」と懸念。麻生幹事長については「麻生さんは『アキバによく来る』と演説していたのを聞いた。自民党は嫌いだけど、この街に理解があっていいかもしれない」と期待を込めた。
秋葉原で麻生幹事長の演説を聞いたことがあるタクシー運転手桜井和良さん(52)は「広場を若い人が埋めて携帯で写真を撮っていた。人気はすごい」と指摘。一方「安倍さんに続いて福田さん。いずれも政治家の息子で、景気が悪いのに、どこか人ごとで庶民をばかにした感じ。麻生さんも同じかも」と皮肉を込めた。
東京・浅草を訪れていた世田谷区の無職池田世喜さん(66)は「安倍首相もそうだが、日本の政治家は弱すぎる。二世や三世だからか。次に期待できる人はいない。民主党も自民党と足を引っ張り合うだけだ」と話した。
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