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「僕たちが夢」であり続けるために

 小さな記事だけど、とても大切に思えます。カネの問題だけだったらバカバカしいけど...。でも、きっとそれは違うと思う。カネを考える人も少しはいるだろうけど、大部分のアンケート回答者は、医療に対するいいイメージがあるのだと信じたい。

     @@@@@@@@@@@@@@@@

やり直すなら医者、看護師  第一生命が大人の夢調査

    2008/08/09 17:03   【共同通信】

 別の人生を歩めるとしたら、何になりたいですか。第一生命保険が全国約52万人の成人を対象に9日までに実施した「大人の夢」アンケートによると、

  男性は医者、

  女性が看護師

との回答がトップだった。

 命にかかわる仕事を挙げる人が多かったことについて第一生命は「子どものころからの夢に加え、社会に貢献したいと考える大人が多いことをうかがわせる」(広報担当)と話している。

 調査によると、男性の2位は野球選手、3位は学者・博士。女性の2位は医者、3位が保育園・幼稚園の先生だった。

 年代別でみると、女性の20代、30代、40代で「お金持ち」が上位10位内に入った。男性でも20代、30代が同様の傾向で、若年層ほどお金に不自由しない生活を望む人が多いことを示している。

     @@@@@@@@@@@@@@@@

 <第一生命 「大人の夢」アンケート結果>

http://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/2008/2008_027.html

http://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/2008/pdf/2008_027_001.pdf

<雑感>

 思えば、私が子供の頃、医師になろうと思ったのは、間違いなく両親の影響であろう。 父は歯科医だったが、医学部整形外科で学位を取り、整形外科の医局で医学部出身者に混じって臨床研修も多少かじらせてもらったことを今も誇りに思っているようだ。そして、父の若い頃は、実際に歯学部から医学部へ転身して成功した友人もおり、医学部の方がよかったと思っているフシもある。

 母は医学部(女子専門部)の出であるが、結婚相手(父)のたくらみ?で強引に早々と開業させられたことを少し悔いているようでもある。そして、記憶によれば、私が中学に行く頃には開業を辞めてしまい(これも父の意向だったようだ)、その後は、歯科医である父の補佐としてまるで歯科衛生士のような仕事を手伝っていた。

 ま、両親はさておいて、この私は、両親から医者になったらどうかと勧められ、ご多分に漏れず塾やら家庭教師をあてがわれた。といっても、のんきな京都に育ったのんきな長男であった私は、両親,特に父の期待に反し、有名中学の受験に失敗し、教育大附属高校にも行けず、進学校ではない地元の公立小中高校に通い、京都では定番(?)の予備校に1年通い、めでたく京都府立医大に進学したわけだ。

 自分が医師を目指していることは、遅くとも中学2年のときには自覚をしていた。(え”〜〜?、てぇことは、ウチの長男といっしょじゃね〜か! ウチの子は、1日中でもネットとゲームで遊び惚けてるぞ...。いったい何になりたいのかまるでわからんし...、職業に対する意識も全くなさそうだし...、ど〜すりゃいいのかな?)

 ただね、自分のことを思い返すと、夢とか理想とかではなく..、両親が歯科医師と医師だったし、何となく、他に思い浮かぶ職業がなかった、てことと、医者は人のためになる,って感じたことくらいかな...。

 でも、当時、ある理科の先生に将来を尋ねられて、「医者になります!」ってはっきり言ったことは、よく覚えている。

 両親の洗脳が上手かったのかもしれんが....・?

   ==========

 今、開業して、なかなか思うほどには患者さんが増えずに苦労が続いている。でも、医者になってどうだった?、と問われれば、間違いなく「良かった!」と答えるだろう。

 私は決して人に威張れるほどの医者じゃない。

 おそらくは、多くの間違いをしてきたと思う。今ならとっくにモンスターの餌食になっていたかもしれない...。でも、私の若い頃は、患者さんも我慢をしてくれたと思う。いい医者になってくれたら、という思いもあったと思う。そして、医師として、たとえ実力は一級品じゃなくても、何とか患者さんを良くしようという情熱があれば、患者さんもそれを評価して下さったと思う。ついぞ本格的な裁判にまで発展した事故は一度も経験せずに済んだのはラッキーだったのかもしれない。

 いずれにせよ、私は医者になって「良かった!」と思っている。

 恵まれていたのかもしれない。上司に恵まれ、患者さんに恵まれ、スタッフに恵まれた。短期間の大学勤務のあと出張となった小さな病院、設備的には十分でない病院だったが、結局19年近くも勤務してしまった。

 長くいることで、いろんな患者さんやご家族と、ほんとにじっくりとお付き合いをした。開業医じゃねえぞ!、などと陰口も叩かれたが、患者さんのためなら何でもするぞ、という気持ちで患者さんとお付き合いをした。看護師も、私にとっては非常にありがたいパートナーであった。特に若い頃は、毎月のように宴会があり、深夜までカラオケを楽しんだりして、お互いに言いたいことが言える環境ができた。臨床検査技師や放射線技師も小さな病院のおかげか、仕事をするだけでなくスキーやテニスを楽しむなど、仲間として付き合うことができた。今ほど入院日数の制限も厳しくなく、脳卒中の患者さんには十分なリハビリをして、長期間回復の可能性を探ることもできた。

 20年前の病院は、かくして私にはかけがえのない勤務環境となっていた。

   ==========

 さて、今は制約だらけでやたら忙しくなってしまった病院だけど、みんな楽しめる瞬間はあるのだろうか? 相当無理をしてる医師も多いだろうね。看護師も、いつも追いまくられているみたいで、宴会もいらない!、てぇくらい余裕がないんじゃないかな?

 職員同士、ゆっくり心を通じ合うことがなくて、それで患者さんと心を通じ合うことなんてできるのだろうか? でも、それが今の医療制度だからね...

 厳しいよね。

   =============

 こんな僕たちの職業・・・・医師・看護師になってみたいと思う人がこんなに多いんだね。現実をを知った上での話かな? それとも、厚労省のデータをまだ信じていて、収入が多いからやってみたい、とか...?

 できることなら、その社会的使命、仕事としてのやり甲斐、そんなものを判断基準として、なってみたい職業に挙げていてくれたらいいんだけどね...。

 でも、現実を知らずに誤ったイメージだけで理想だと言われたら...

僕たちもつらいよね...。

ただ、これだけは言いたい。人命に関わる仕事、人生にかかわる仕事なんだよ。

「医者って,看護師って、やり甲斐があって、暖かくて、素晴らしい職業だね。なれることなら、一度は私もやってみたい...」

 ほんとうにそう思ってくれるような医療環境でなくちゃいけないんだよ。

 だからこそ、今の狂ってしまった医療制度を何としても良くしたい。

 医師として、看護師として、精一杯患者さんのために働ける医療制度にしよう。

 僕たちの仕事が夢であるような社会...だったら、きっともっとあたたかいはずだ。

  だから、ブログをやめられないんだな、これが...。



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