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ブログ867htm

やっぱり「たらい回し」の好きな読売



どなたか、ブロガーさんが「読売っていまだに“たらい回し”が好きだ」って書いておられましたね。なるほど、確かにそうです。



「救急たらい回し」防止へ、消防法など改正方針

     (2008年7月26日  読売新聞)

 【ジュネーブ=山田真也】スイスを訪問中の増田総務相は25日夕(日本時間26日未明)、同行記者団に対し、重症患者らが救急搬送されながら、病院への受け入れを断られる「
たらい回し」を防ぎ、円滑に患者が受け入れられるようにするため対策強化に乗り出す方針を表明した。

 消防法など関係法の改正案を2009年の通常国会に提出する方針だ。

 消防法などを改正し、都道府県単位で医師、消防などが連携する協議会の設置を法的に位置づけて連絡の徹底をはかる。消防法には、消防機関が医療機関などと協議する役割を新たに書き込む考えだ。消防向け救急医療情報システムの医療機関情報を即時更新し、患者の症状に応じた迅速な病院選定を可能にすることなどを目指す。

 救急医療情報システムは都道府県が運営しており、山形、島根、沖縄の3県を除く44都道府県が導入している。消防機関は同システムで、診療科ごとに、〈1〉手術ができるかどうか〈2〉診察ができるかどうか〈3〉男女別で空きベッドがあるかどうか??などの情報を知ることができる。

 これらの情報の更新は現在は、「1日に数回などのケースが多い」(総務省)が、即時更新されるようになれば、消防側は適切に病院を選定できるようになる。

 総務省消防庁によると、「
たらい回し」は医師不足が深刻な地方圏よりも、大都市部で多く発生している。このため、消防庁は「大都市部で空きベッドなどの情報がすぐに分かるようになれば、『たらい回し』削減の大きな対策になる」としている。

 消防庁内に近く、検討会を設置し、厚生労働省とも連携を図りながら、法案作成作業などを進める。

 消防庁の実態調査では、昨年1年間に全国で救急搬送された重症患者のうち、3・9%にあたる1万4387人が、医療機関に3回以上受け入れを断られていたことが判明している。

      ==================

 今さら、と思ってはおりますが、必死に睡眠時間を削って働いている現場の医師に申し訳ないという気は、この新聞にはないんでしょうかね? 政権すり寄り田舎新聞のレベルでは救いようもないのでしょうが、日テレのZEROが、なかなかまじめに正面から医療問題に取り組んでいるのと比較すると、読売新聞はほんとに程度が低いと思わざるを得ません。マスコミが必ずしも真実を伝えていない、という証明のようなものです。



 言うまでもなく、救急患者を受け入れるためには、診察する医者が必要です。その医者が不足しているのに、ベッドが空いていれば受け入れられるとはどういうことでしょうか? それとも、総務省も労働基準法を無視せよ!、と号令をかけるんでしょうか?

 私は全国の医師に是非、お願いしたい。

 自分の経験からしても、睡眠を取らずに働いていて、医師も人間ですから、ものすごく疲れている夜もあるんです。どうか、疲労が限界に来ている時に、救急の受入をすることはやめて下さい。そんなことを続けたら、他の患者さんを診られなくなってしまいます。どうか、無理はしないで下さい。

 医師は、ふだんから、多少疲れていても患者さんのために働いています。その責任感、モチベーションのない医師は論外ですが、われわれの世代もずっと無理を重ねてきました。しかし、当直の夜、救急で起こされ、やっと処置がおわって深夜、ようやく一眠り...。と思ったらまた救急要請がある...。これが日常茶飯事ですね。

 正直、私も、眠くて疲れて、どうにもベッドから起きられない夜がありました。

事務当直さんが、「先生、どうしましょ?」心配そうに話しかけます。

私はやっとのことで声を絞り出しました。

「ゴメン、病棟が忙しい、と断っといて...」

 これは、犯罪ではありません。自分の健康を、精神を守ることも医師の使命の一つです。これ以上はムリ...そう判断された時は、自分に正直であるべきです。

 犯罪は、医師の労働環境を無視し、医師数不足を偏在と言い続けた官僚と政治家にあるのです。厚労省と政治家(与党の)を訴える患者がいないことは、患者が医療を理解していないだけのことです。

 総務省は、救急伝達システム作りに無駄な数百億円を注ぎ込むくらいなら、全部救急病院にバラまいて下さい。それが日本の救急医療を救う最も有効な方法です。

(もちろん、それだけでは足りませんから、あとは厚労省に請求すべきですが..)



読売は、「たらい回し」という心ない用語がいかに現場の人間を傷つけるか、今一度真摯に反省してほしい。キャリアブレインの爪のあかを飲んでもまだ治りそうにないけどね。



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ブログ866htm

大事なことが分からない医療費増

医療費は何が増えたのか?、カネはどこに流れたのか?

平成19年度の医療費が過去最高の33.4兆円にのぼったことは、各マスコミがこぞって伝えている通り。しかし、医療費とは何か? いったい、医療費の何が増えたのか?

 実は、肝心なことは何もわからないのが現実である。

   −−−−−−−−−−−−−−−−

07年度医療費、過去最高の33.4兆円

     2008年7月16日   Asahi.com

 07年度の医療費は前年度より3.1%増の33.4兆円で過去最高だったことが、厚生労働省が16日に発表した概算医療費の集計で分かった。国民1人当たりの医療費は26万2千円で、いずれも02年度以降、増え続けている。

 概算医療費は、公的医療保険と公費から支払われた医療費。70歳以上の高齢者の医療費は14.5兆円と全体の43.4%を占めた。人口の高齢化にともない、高齢者の医療費は全体の伸び率を上回るペースで増えており、07年度も前年度より5.4%増えた。1人当たり医療費でみると、70歳以上は75万7千円で、70歳未満の約4.7倍だった。

 06年度の医療費は32.4兆円。診療報酬改定が過去最大の下げ幅(マイナス3.16%)だったことなどが影響し、前年度比0.1%増にとどまったが、07年度は大きな制度改正がなく、再び伸び率が上昇した。1日当たりの医療費も4.1%増加しており、厚労省は「医療技術の高度化で、1回あたりの治療にかかるコストが増えた」とみている。

     −−−−−−−−−−−−−−

07年度の医療費1兆円増、33兆円

     (2008年7月17日  読売新聞)

 厚生労働省は16日、2007年度の「医療費の動向」をまとめ、中央社会保険医療協議会に報告した。

 医療保険と公費負担医療の対象となる概算医療費の総額は、前年度比3・1%増の33兆4000億円で、過去最高を更新した。前年度から約1兆円増加した分のうち、70歳以上の高齢者の医療費が約7500億円を占めた。厚労省は「07年度は制度改正がなく、医療費の伸びは従来と同水準となった」としている。

 高齢者の医療費は前年度比5・4%増の14兆5000億円で、医療費全体の43・4%を占めた。

 1人当たり医療費は前年度比3・1%増の26万2000円。70歳未満は同1・5%増の16万1000円だったのに対し、70歳以上は同2%増の75万7000円だった。

 患者が医療機関を受診した延べ日数は0・9%減少したが、医療技術の高度化などから、1日当たりの医療費は4・1%増加した。

     −−−−−−−−−−−−−−−

 さあ、上の記事を読んで、皆さんは何を感じたか?

医療費がどんどん増えて、さあ大変! だって?

じゃあ聞くけど、医療費って何さ?

医療費って、何に使われてんの?

 おそらく、厚労省のいろんな統計データを見れば少しは分かるんじゃないかと思うけど...

 例えば、下のURLなんかも参考になるかも...です。 

http://www.orth.or.jp/seisaku/siryou/futan/futan.html

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/iryosd/m08/is0804.html

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/06/dl/s0601-5c.pdf

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/10/dl/s1031-3b.pdf

 そこで、これらのURLから、医療費の中身について考えてみたい。

1)まず、ちょっと古いが、平成11年6月の医療経済実態調査から、医療費の内訳の費用負担構造というのを見てみたい。

 医療機関の費用構造というグラフを見ると、

人件費(医師、看護師、薬剤師など)50.9%

医薬品              19.4%

医療材料(診療材料、給食など)   6.1%

委託費               5.2%

経費など(光熱費、賃貸料支払利息)18.4%

 となっている。

 では、医療費が33.4兆円に増えたとは、いったいどこの部分が増えたのか?

 厚労省の発表では何にもわからないんです....。

 一方、先頃発表された平成19年度の医療経済実態調査をみると、医療費全体の構成がよくわからないが、病院や診療所の種類別に詳しい統計が記載されている。

 (ただし、回答のあった施設だけ。つまり、全国の医療機関のごく一部だけのデータが、まるで全体であるかのように表示されている。おかしな話だが...)

となりゃ、全体を見るのは難しいので、とりあえず公立病院だけでもデータを示してみるか....。

【収支状況】

一般病院 (集計1) (1施設当たり収支)

公 立  (注)「公立」とは、都道府県立、市町村立病院である。

            金額         構成比率       金額の伸び率

           17年6月 /19年6月  17年6月 /19年6月

             千円    千円    %     %      %

A医業収入        457,117  412,942  100.0   100.0    -9.7

1.入院収入       307,675  281,645   67.3    68.2    -8.5

2.特別療養環境収入    1,820    1,547   0.9    1.0     -8.7

3.外来収入      134,328  118,606  29.4   28.7   -11.7

4.その他医業収入    10,773    8,728   2.4     2.1    -19.0

B医業費用        498,782  484,605 109.1  117.4     -2.8

1.給与費       249,173  246,682  54.5   59.7     -1.0

2.医薬品費        78,290   67,105  17.1   16.3    -14.3

3.給食用材料費      3,285    3,138   0.7   0.8     -4.5

4.材料費・器具備品    52,213   50,037  11.4  12.1     -4.2

5.委託費         35,606   37,723    7.8   9.1     5.9

6.減価償却費      34,441   31,043    7.5   7.5    -9.9

(再掲)建物減価償却    17,221  15,989   3.8    3.9     -7.2

(再掲)医療機器減価償却  14,582  13,281   3.2    3.2    -8.9

7.設備関係費       16.078  14.407   3.5    3.5   -10.4

8.経費          26,792  31,840   5.9    7.7    18.8

9.その他の医業費用    2,905   2,629   0.6    0.6    -9.5

C医業収支差額(A-B)    -41,665  -71,662   -9.1  -17.4     –

Dその他の医業関連収入   59,483   55,660   13.0   13.5    -6.4

Eその他の医業関連費用   19,625   15,498   4.3    3.8   -21.0

F総収支差額(C+D-E    -1,808  -31,501  -0.4   -7.6     –

施設数              110    74    −   −    −

平均病床数           314    304    −   −    −

え〜と...公立病院だけ見ると...随分収入へってますよ。個人病院は増えてるみたいですけどね..。

つまり,,トータルでちょっと増えたと言っても、何が増えたのかさっぱりわからんですね。公立病院に勤務の先生などは、また収入が減ってる! って、イヤミをいわれ続け、無理矢理経費を削り..収入はいつまでたっても増えるめどはない...

こんな感じですかね?

で、結論としては、厚労省の発表では、なにをど〜すりゃいいのか、さっぱりわからん!ということですわ。国民には、医療費を減らさなきゃ、と思わせる..。

でも、現場では、どんどん収入が減って、大騒ぎしてるところもたくさんあるってこと。

厚労省もたまには見て理解できる統計を出したらどうなのよ!

それでもって、財政審とか経済財政諮問会議とか、経済の専門家は、もっと医療を効率化せよ、とか、現場を知らないどあほうが医療崩壊を促進している...

それで、額賀は社会保障費どうしても2200億削減すると言っている。

それに乗る福田も福田だが...。

 これで国民が支持するなどと思うなよ!



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