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クルム伊達って、いいなぁ・・・・・
医療の行く末を考えると、まだまだ不安だらけ。連休明けに政治は動き出すはず
だが、まだ方向が見えない。何か明るい話題が欲しいところだが、聞こえてくるの
は妙な話ばかり....。 あ〜あ、こんなときは、医療を離れてとっても感動す
るような話が欲しい! と,思っていたら...、これだ!
そう、クルム伊達公子! 伊達がいいなぁ! もう、見てるだけでほれぼれする
よ。プレーはニュースでちょっと見るだけだけど、それでも心から応援したくなる
のはなぜ? 感動して涙が出そうになるのはなぜ? 心から愛したくなるのはな
ぜ?・・・今日は伊達に迫るぞ!
こう見えても(どう見えてるか...?)私はテニス愛好者だ。
大学へ入ってから始めたセンスの悪いテニスではあるが..
今も、せいぜい月に2、3回だが日曜日の午後はいそいそと某テニスクラブへ出
掛け、常連のメンバーとダブルスを4、5セット楽しむ。
メタボな割には足がよく動いている、と自画自賛しているのだが...
クリニックのスタッフたちは、私がテニスをする姿は想像したくないようだ..
さて、そんなへぼテニスプレイヤーの私だが、かつて勤務医時代、最も楽しみに
していたTV番組の一つはウインブルドンの深夜放送だった。
夜11時頃から午前2時とか3時まで(時にはもっと遅くまで・・・)。
もうすぐ当直だからやめとこ〜、とか、残業続きだから早く寝よう、と思って
も、ひとたび整地ウインブルドンのコートが見えると、ついつい釘付けになり、翌
日はつらい1日となるのだった。しかも、これがまた1週間以上続くんだよな。
もうやめて!、死んじゃう!、仕事ができない!、・・・もうひとりの私?が叫
ぶのだが、どうしても我慢できない...。
残念ながら一度も行ったことのないウインブルドン...
かつてロンドンで学会があったとき、近くまで行ったのに...
ついぞ縁がなかったウインブルドン...
ウインブルドンの名勝負といえば、ボルグ対マッケンロー、ボルグ対ロスコ・タ
ナー・・・、そして、何といっても、伊達公子 対 シュティフィー・グラフ!
当時、絶対的なパワーテニスで向かうところ敵無しのグラフに、フェデレーショ
ンカップでついに土を付けた精密機械、伊達公子!
その絶好調の伊達が1996年ウインブルドンに乗り込み、準決勝でグラフと対戦
する、それを私はどんなに待ち望んだことか。
この試合、第1セットはグラフのパワーに振り回されたが、第2セット徐々に伊
達のペースとなり、ついにセットを奪う。このまま行けば、最終セットはフェデ
レーションカップと同じパターンで間違いなく伊達のもの!、と思ったら...
なんと、日没順延...(あちゃ〜、明日になったらまたグラフにパワーが戻っ
てしまう...。こりゃいやなかんじだよ〜...と思ったんだが)
そして、翌日の最終セット、残念ながら予想はあたってしまい、威力を取り戻し
たグラフの前に、必死の粘りも及ばず、無情にも伊達敗北。
(順延でなかったら100%伊達が勝っていた,と今でも固く信じてるんだけど)
ま、この試合はYouTubeに細かく分けてuploadされているので、興味のある方
は是非この機会にご覧下さい(私はビデオを持ってるんだよ〜♪〜。宝物だよ〜)
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ま、12年前はさておき、今回の伊達の再チャレンジ、実に素晴らしい!
カンガルーカップの活躍(シングルス準優勝、ダブルス優勝)は、まさに衝撃!
なにせ、12年ぶりのカムバックで現役の日本ランク5位か6位の中村藍子にま
で勝っちゃったんだから、こりゃスゴい。プレーもさわやか、試合後のコメントも
さわやか。久しぶりにテニスで涙が出そうになっちまった。
続く福岡でも、ダブルスは1回戦で惜敗したけど、シングルスでは勝ったようで
すね。この快進撃はどこまで続くのか!?
さて、クルム伊達について、とても興味深い記事を見つけたのでupしておきま
す。書いたのはLA在住の内田さんとおっしゃるライターさん。
伊達公子を中学から指導した小浦武志JTA強化本部本部部長が語る「伊達秘
話」のようです。とてもふか〜い内容です。ご一読をお勧め致します。
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LA在住ライターの『LALALAスポーツのほほん漫遊録』
ロサンゼルス在住のライター内田暁による、肩肘はらないスポーツ雑記
2008年05月03日
小浦氏が語る、伊達快進撃の「現実の裏の真実」
現、JTA強化本部本部部長にして、伊達公子を中学生時代から指導してきた小浦
武志氏が、伊達公子が復帰を決意し、今に至るまでの経緯を明かしてくれました。
<以下、略>
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昨日の中村、その前に藤原が負けたということもあり、随所で、「日本テニスはど
うなってるんや」という話が聞かれます。ただ(伊達は)3週連続で(大会に)出
るので、体力的なことも懸念されますが、来週また同じことが起きるかと言った
ら、かなりのチェックが伊達に入りますので、それは難しいと思います。なので、
来週の福岡の戦いは、伊達がそんなに簡単に勝てるとは思っていません。
今回の復帰までのことで話をすると、3月のエキシビジョンの前に、伊達から
「(復帰して大会に)出たい」という相談を受けました。
その時、二人で約束事をして、「なぜ出るのか、出るテーマをはっきりさせよう」
としました。ただ単に遊びで出るなら、これは止めた方が良いと。
これまで彼女は現役を止めて11年半、キッズテニスやJICAなどのセカンドキャリ
アでテニスに携わってきましたが、私としては、正直物足りなかった。50歳に
なっても出来る仕事だと。
なら、今出たいというなら、「名選手、必ずしも名コーチあらず」ということもあ
りますから、あなたがテニス界にできることは、体を張って恩返しをすることだ
と。
それが一番。
次に、チャレンジャーとして絶対にあきらめない姿を現役に見せられるのであれ
ば、体を張って教えてやってくれと。それが出来るなら、やろうということで、話
し合いました。その上で、3週連続で戦える体力があるかという判断を私もしまし
て、出来ると(判断した)。
ハードコートであれば、もしかしたらもっとペースが上がるかも知れない量の練習
を、この1月からほぼ毎日、やりすぎるほどの練習をしてきました。ですので、ま
ず明日も(体力が)持つと思います。ただ、年齢から来る疲れは3?4日経ってか
ら出ますので、福岡の第一戦が一番心配です。
それでも、ここに来てから毎日日常生活も見ていますが、現役の頃に完全に戻って
いる。夜は9時過ぎに寝るし朝も早い。朝9時過ぎから練習もしているし……その
姿を、現役が見られないのが残念です。完全にツアー生活に戻っている。一言で、
すごいな、と思っています。
この大会を一回戦から振り返りますと、一回戦は、ジュニアの高校のダブルスチャ
ンピオンですね(対田島杏奈6?7、6?1、6?3)。ファーストセットは、(田
島は)伊達が引き出した力で勝ったと思います。それが、セットが終わった瞬間に
フッと現実に戻り、その瞬間、勝ちビビリをして負けた。その一試合で、伊達は
11年分の試合勘やペース配分を取り戻したと思います。
その次の日は青山という、インカレの準優勝者ですね。6-1、3-6、6-3だっ
たのですが、第一セットは伊達と打ち合って取られ、これではいかんと奮起し第二
セットは取った。ただファイナルセットで、同じ戦術が使えなかった。
三日目の大西は、伊達と一緒に練習をやったこともある選手。彼女が予選で最大の
強敵でしたが、「ここが大切」という場面で先のことを考えた大西と、目の前のポ
イントしか考えていない伊達の差が出た。
本選一回戦の藤原は、日本代表の選手。歳も若い。ここで選手は、自分と相手を比
較します。いかに伊達とは言え、自分が勝って当然と思ったとき、「負けたらどう
しよう」というメンタル面のシャイさが出たと思います。それは中村も同じ。これ
が非常に難しいところで、コートという戦場の中で「シャイ」が出てしまった。こ
れが、これから選手を強化していく際に重要なメンタルタフネスというものです。
(二回戦の)山外は、ファースト4-2とリードし、4-3となったところで、現実
に引き戻された。「このゲーム、取れる」と思ったその瞬間にビビリが出てやられ
てしまった。
今日対戦したイギリスの選手(メラニー・サウス)が、初めて伊達の攻略法を使っ
た。それを最後まで使ってたら、危なかったと思います。今日初めて、相手が伊達
の弱点を付いてきた。私は伊達のコーチだから、それが何かは言えませんが、初め
て使ってきたと思う。
これが、今までの私の、伊達を見てきた中での一週間です。
伊達との付き合いは長いですが、彼女が今、20年分くらい戻っていることは事実
です。ちょうど私と出会った14?5歳のころに戻り、それを37歳という年齢の中
でテニスをやっているのが現状です。
彼女から「疲れた」という言葉が、一度も出ない。これだけの「負けず嫌い」をま
だまだ持っているというのには、あきれて、正直、物が言えないです。
若い選手に学んで欲しいのは、(伊達は)あるゾーンに入ると、周りが一切見えな
いような状態になる部分。そのゾーンの切り替えの出来る選手というのは、凄いで
すね。セカンド(セット)を落としても、ファイナルにまた違うギアで入り、最
後、超高速に入る。
ただ、今の彼女が昔と違うと思うのは、前は取りたいポイントを取れなかったと
き、感情のコントロールが出来なかったことがあったと思う。それが今は、感情の
乱れが全然出ない。
だから、見ているお客さんはとても楽しいのではと思います。お客は、絶対にもう
いっぺん見たくなると思いますよ、あのテニスを。
今回の伊達が変わったところがあるとすれば、強いて言うなら、旦那が居るという
こと。独身でやっているのと、旦那が後ろにいるというのは、大きく違いますね。
そこら辺が、彼女にとってエネルギーになっている。
去年の8月からエキシビジョンに向けて練習はしていたんですが、その中で、「グ
ラフに勝ちたい」「ナブラチロワに勝ちたい」というので、練習量がだんだん増え
てきた。僕が練習に付き合った冬場では、朝6時頃から起きてランニングしたりし
て、9時くらいから5時くらいまでテニスコートに居た。そして夜に(体の)ト
リートメントをやっている。すごく練習する代わりに、すごく食事をとり、よく寝
るということをしているうちに、どの辺で彼女が「現役復帰したい」と思ったかは
分からないけれど、おそらく1月頃だったのではないかと思います。
それで、3月10日だったと思いますが、練習見ていたときに、旦那と二人で「復
帰したい」と言ってきた。
練習量は、ハンパじゃないですよ。「もう止めとけ」と言ったくらいですから。
ランニングは、その他の現役と一緒に走っていました。ずーっと同じペースで6キ
ロ走ったり、そのあとにテニスをやったりして。1月頃からトレーナーを入れて、
爆発力をつけるトレーニングをしたり。
現役と一緒にやっていても、依然として一番能力が高いのが、伊達でした。アキレ
ス腱一度切って、あれだけ飛ぶのか、と思ったくらいで(笑)。だからそれを見た
とき、出来るな、と思いました。半端じゃないですよ。現実の裏の真実ですね。
「えっ、ここまでやるの? もう止めて良いんじゃない?」と言っても、やってま
したから。
4月14日から、オムニ(人工芝)のコートで練習をしていました。土居美咲と一
緒に、午前2時間、午後2時間。このコートでやったら、ハードコートでは出ない
足腰のダメージがあるので、初日に「腰が痛い」と言ってましたが、それでもト
レーナーを入れてやっていた。その日から大会に入る25日まで、雨が降った二日
間休んだだけだと思う。「休め」と言いましたから。それでもインドアで練習をし
たいと言っていたんですが、僕が止めました。
復帰を決めた以上、出るなら全日本選手権まで出たいと言っていた。恥ずかしいこ
とは出来ない、と。それが、元世界4位のプライドだと思うし、こっちも「やるか
らには、それくらいやってもらわなきゃ困る」と言いましたが、それをいきなり、
第一週でやってくれました。
とても厳しい決意だったと思います。皆さん(メディア)の前では笑って言ってる
と思いますけど、本当に、メチャメチャやっています。
全日本選手権も、ワイルドカードで出ようと思えば、出られる。でも、本人はラン
キングでちゃんと勝負したい、そう言っていたんです。今大会も、メインドローに
出すと言われたんですが、「それは要らない」と言いました。僕が(伊達に)話し
たのは、0ポイントの人間が、トップシードと当たって負けたらどうするんだ、
と。1ポイントが欲しいのか、それとも12年のブランクを取り戻したいのか。だ
から、あんたは予選から始めろ、と。ステップ・バイ・ステップで行こうと言った
ら、ものの見事にクリアしてくれた。
ただ笑っちゃう話だけれど、伊達は、まず「どうやって大会に出るんですか?」と
いうところから始めたんです。「国際トーナメントに出るには、IPIN
(International Player Identification Number) が無いと駄目」というところから
説明したんですよ。日本テニス協会へのプロ登録の仕方も知らない。国際大会の出
方なんて、知らないんですよ。だって彼女、ITFの試合は1万ドルを7トーナメン
ト出ただけだと思います。それでランキングを上げて、直ぐに上のツアーに出まし
たから。
それで私が強化本部長として若いコーチたちに言っているのは、日本人選手は今ま
で、年間にどれくらいワイルドカード(以下WC)をもらっているのか、と。
WCというのは、スポンサーがお金を集めてトーナメントをやる中で、本当に重要
なものなのだと。だから、こんなもの一年に4回も5回ももらってもしょうがな
い。本来はWCなんて、選手を育成するためのものなんだから。
今回、奈良や山外はWCで出ましたが、二人とも確実に一回勝ってポイントを稼い
だ。それが大切なんです。出て「経験になる」なんて言ってるなら止めておけ、
と。そういうことは、今まで参考になるような事例がなかったので、若いコーチた
ちもあまり実感が無かったようですが、今回、私が伊達にやってきたことを示せた
ということで、みんな分かってきた。いかにWCが大切かを示せたことでも、大き
かったと思います。。
奈良とのダブルスは、私が指示してやらせました。ウィンブルドンJr.ダブルス準
優勝者の二人が、伊達と組んだらどんな心境になるかを見たかった。その中で「奈
良は立派やなぁ」と思うのは、メンタル的にタレント性がある。伊達の横で、なか
なかあれだけダブルス出来ませんよ。昨日も、ポーチ一回出てダメだったところ
を、直ぐにもう一回やって決めた。なかなか出来ないことです。
奈良が凄いと思ったんは、伊達とやった二試合目で、「伊達さんの動きが分かって
きた」と言ったんですよ。奈良は体は小さいですが、これは何とかやってくれるの
では、と。そう思いました。
来週は、土居が伊達と組みますが、どう動くか、それを見てみたいですね。一緒に
練習したり敵にするのと、隣でやるのは違いますから。そこで、色んなもんを学ぶ
と思います。
本当に、目に見えない色んなモノが、浮き彫りになってきました。僕は、日本のテ
ニスは間違いなく、来週から変わると思います。中村や藤原も、来週は目の色を変
えてやってくるでしょう。
皆さん方には、思いっきり書いて下さって結構です。「ナニやってる、日本のテニ
ス」と書いて下さって良いです。ここで私が受けて立っていますから。
伊達が復帰一回戦で与えたこの出来事を、「ショック」と取るのか「インパクト」
と取るのかで、全然変わってきます。福井(烈、強化本部副部長)をはじめ、皆そ
のことは「ショックではない、これで良いんだ」と言っています。
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いかがです? クルム伊達公子のすごさ、わかっていただけましたか?
この小浦さん、ってのもなかなかのものですが...
医療界、あるいは医療制度を改革することにおいて、この伊達のようなとてつも
なく影響力があって、みんなに愛されるような人材がどこかから出て来ないもの
か? そんなことを考えながら、YouTubeに見入ってしまいました。
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