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ブログ高知新聞htm.





高知新聞を読め!



 悪名高きPFI方式の病院、高知医療センター。

 企業連合体が大金を出資し、豪華絢爛な最先端病院を建設するまでは

良いのだが、実はそこからが地獄。企業には確実に借金の返済金が入り、

損をすることは無い。しかし、どれだけ働いても今の診療報酬では黒字

になるはずもない。雪だるま式に借金はふくれあがり、いずれは県民の

税金を大量投入するしかない。

 そして、現場もまた地獄。医師によっては月に200時間以上の時間外

労働。医師が倒れるか、医療が崩壊するか、それは時間の問題だ。



 akagamaせんせいが紹介された高知新聞の記事、これは読むしかない!

なにせ、シリーズ物。全部読むのは大変だが、救急現場の惨状を知るには

是非、続けて読んでほしいものだ。



 高知新聞のサイトをまずのぞき、

http://www.kochinews.co.jp/

最初のページの左の「
おすすめトピックス」をクリック。

(または、最初のページの下の方に、特集がたくさん枠に入って示されて

いる。その中の「大切な命、医療」をクリック。)



大切な命、医療」の中の

医師が危ない-密着、高知医療センター脳外科-(08年)

こいつが真実を伝える報道だ。

(17回分の連載があります)

特に、医療関係者以外の人に読んでもらいたいが、むろん、医師にもパラ

メディカルにも読んでもらいたい。

ヘタなテレビの報道より臨場感があります。



さて、そのうちひとつだけでも紹介しましょうか?

どれ見ても凄惨ですが...

    −−−−−−

2008年03月06日付・夕刊

 (8)脳外科だけじゃない




 「私、朝から三つ目の緊急オペなんです」

 高知医療センター脳神経外科に密着して五日目、深夜の緊急手術。呼び出

された麻酔科、難波健利(たけとし)医師(51)は、やつれていた。

 前日は院内ICUの当直でほとんど寝ていない。この日は麻酔の待機当番。

手術がなければ家でのんびりできるはずだったが、それは夢だった。連続勤

務は四十時間を迎えようとしていた。

 手術にはもう一人、麻酔科医が入った。この日が院内ICU当直の浜田暁

医師(28)。本来はICUで一晩中張り付かねばならないのだが、この手

術は大量出血が伴うため緊急応援を求められたのだ。

 午後十一時、「お願いしまーす」の掛け声で手術は始まった。頭蓋(ずが

い)骨骨折と広範囲の脳挫傷。二カ所の骨を外し、五時間程度で終わるはず

だったが、予想以上に出血がひどく、八時間にも及んだ。

 溝渕雅之医師(48)が骨を開き、傷んだ組織を吸引していったが、あち

こちから血がにじみ出て、止血は難渋。「これは本当に血が止まるのか」と

思うほどの気の遠くなるような作業だった。

 ようやく折り返し点に来たのは午前三時。森本雅徳部長(56)と主従を

交代したが、あと三時間はかかるという。

 前日の夕方から医師に密着して寝ていない私は猛烈な睡魔に襲われ、二時

間ほど仮眠を取ることにした。

 だが、目が覚めると午前八時前。四時間半も寝てしまった。急いでICU

に顔を出すと、緑色の手術着姿の溝渕医師が、患者の家族に説明し終え、電

子カルテを打っていた。

 顔がむくみ、目もつぶれかけている。手術終了は午前七時前だという。

 「全然、血が止まらんかって。さすがに疲れた。最後は目がかすんでしま

って。森本先生の体力はすごいわ」

 そう言いながらキーボードをたたいていたが、「はぁー」とため息をつい

て、机に突っ伏した。

 それでも、患者に取り付けたモニターの警告音が何度も鳴り、看護師から

指示を求められたりして、五分と休めない。

 あまりの憔悴(しょうすい)ぶりに、慰めの言葉も思い付かず、そばにい

た看護師に「痛々しいですね」と言うと、「これがずっと続くんですよ」。

慣れ切っているのか、気にする様子はなかった。

 ムクッと起きた溝渕医師は「もう、ええやろ。これ以上やったらミスが起

こる。今日は土曜やろ。一回、家に戻って寝よう」と力なくつぶやき立ち上

がった。

 ロッカールームに行くと、ICU当直明けの浜田医師が、新しい手術着に

着替えていた。これから前夜、救急車で来た患者の胆石の手術だという。や

れやれ、この人も家に帰れないのか。

 「一、二時間だから、大したことありません。今日は僕が麻酔科の待機だ

から、手術は全部、僕が呼ばれるんです。最悪だと四十八時間勤務ですね」

 その手術を執刀する消化器外科医も朝まで救急外来の当直で一時間半しか

寝ていないという。

 「忙しいのは脳外科だけじゃないというのが分かってきたやろ。ここは手

術室の看護師も含めて皆、化け物みたいに働いとるんやから」

 溝渕医師の言葉にうなずくしかなかった。

     −−−−−−−−−−

こんな記事が続いていると思ってもらえればいい。

感じることは多々あるが...



要するに、PFIで企業のカネを使ってどんなに立派な設備の病院を

作っても、今の診療報酬体系では、これだけ働いても黒字にならない。

滋賀県の近江八幡市民病院も、崩壊寸前。PFIだ。

大学からの医者の引き上げもあるだろう。

PFIを続ければ続けるほど、税金が大量に投入されることになる。

作った大林組は、しっかり利益を取っている。

こんなシステム、財界が喜ぶだけ、ということだが。

経済財政諮問会議を筆頭とする医療を財界が支配する企て..

すでに破綻していることがわかるだろう。



こういう経済オンチの集まりだから

トヨタの奥田を日銀総裁に..などというトンデモ提案が出る。

恥を知るべきだ。




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[医療]高知新聞を読もう。
まったく偶然に訪れたDoctor Takechanの開設して間もないブログ元気に明るく生きて行ける社会のために、医者のホンネを綴りたいを覗いたのがきっかけで医療問題に関心を持つようになりました。 そ... [続きを読む]
posted from ダイスケ君とジイサンの日記 2008.03.31 20:46

コメント

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なんで、、、こういうのを全国紙は流さないんでしょうかね、、、マスコミはおかしいと思う。

今日も寒い、明日は開花かな?
written by とまと / 2008.03.21 07:24
この勤務させている病院管理者などは法律違反の追及はされないのでしょうか?
何故このまま放置されているのでしょうか?
新聞に報道されている訳ですから、事実認定も容易だと思うんですけど。
医師というのはここまで蔑まれなければいけない職業なんでしょうか。
written by きんむい / 2008.03.21 11:20
御指示に従い読んでいます。病院のアメニテイーは否定しませんが、やはり相応とは言い難いようですね。税金の使い方がもっとマンパワーに投入されるべきでしょうね。体が資本の医師が毎日コンビニ弁当というのは悲惨すぎる。職員を奴隷としか見ない勤務条件は破綻するでしょう。しかし・・体力勝負の記者さんでもやはりグロッキーですか。他社の記者の方も取材されてはと思うが、大手ゼネコンの広告収入を考えれば無視が賢明な選択なのでしょう。
written by kamapapa / 2008.03.21 19:10
とまとさま、今日の朝日新聞、論説委員同士の討論?があり、医療についても意見を交わしていましたが、ちょっと認識(知識?)が浅いようです。まだ論説委員レベルでも、この診療報酬の低さがどれほど問題か全く理解できていないです。
written by Doctor Takechan / 2008.03.22 01:50
きんむい先生、ありがとうございます。先生のおっしゃる『病院管理者』とは誰のことでしょう? 公的病院の院長、事務長は、力がありませんから、責任のと利用がない、というか、責任取ったら、誰も成り手がいなくなるでしょう。
知事とか市長とか、行政の長が責任者というべきでしょうが...
裁判を起こす医師がこれまでほとんどいなかったということでしょうかねえ。
なにせ、裁判にエネルギー使ったら、まず、医師としての仕事ができなくなるでしょうから。(なにせ、判例が乏しいでしょ?)
これ、実に悩ましい問題です。患者さんに優しい医者ほど、無理しても診療しますからねぇ。少なくとも、過去に労働条件で不満たらたらの医師、というのは、自分は守っても仲間は平気で裏切るようなタイプが多かったと思いますから..。
written by Doctor Takechan / 2008.03.22 01:57
kamapapaせんせい、ありがとうございます。やはり記者も人の子、あまりにキツイとついて行けないでしょうね。なにせ、医療だけしっかり取材しても、彼らの生活に反映するとは限りませんからね。
ただ、高知の場合、この高知医療センターが機能しないと地域医療という面でかなり厳しいことに成りますから、それだけ新聞社も真剣なんでしょう。
全国区の新聞は、その展、他人事、という気がします。
written by Doctor Takechan / 2008.03.22 01:59
この病院で余命三ヶ月を覆してもらいました。が、オペに関わって下さったドクターはすでに三名退職され、残って激務をこなされている先生の診察室で対峙していると、命の恩人の命を削って生きながらえていることにたまらなくなります。
 私達患者に何かできることはないのでしょうか?次の診察には行かないこと?昨晩も痛みで眠れなかったのですがうっかりきらしてしまった薬をもらうことにもためらいがあります。窓の外にはもくれんやこぶしの花が春を競っています。その向こうに桜もちらほら開き始めた高知です。
written by toki / 2008.03.24 12:33
tokiさま、心中お察し致します。
京都でも桜がちらほら咲き始めたようです。クリニックの向側にも鴨川の桜がみえます。ほとんどつぼみですが、気の早いのが少し開いています。
さて、高知の問題は、やれることは僅かです。
1)市、県に医師の労働環境を改善しなければ、患者がみんな路頭に迷う、と強硬に抗議すること。
2)PFI本部に、医者を全部辞めさせて病院の残骸だけにするつもりか!、と強硬に抗議すること。
3)新聞やTVなどマスコミに投書すること。
4)自民党議員に“死んでもてめえらに絶対投票しないぞ!”と脅迫、あ、いや、抗議すること...
5)そして、医師には、倒れない程度に働いて患者を守ってほしい、なんとか、もう少し耐えてほしい、とお願いすること。
6)そして、常識的な感謝の念と信頼を医師に示していただきたい。(なにもむりやり感謝する必要はありませんよ)
written by Doctor Takechan / 2008.03.26 22:55

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