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ブログ708htm.





NHKは発言に責任を持て!



 今回ご紹介するのは、1年半も前の日医ニュースの記事だ。

しかし、重要な発言だ。この解説委員は、医療問題に詳しい

人だ。なかなか的を得た文章だと思う。だが、この1年半、

NHKの医療報道は、玉石混淆の状態で、いまだに我々の神経

を逆撫でし、医療崩壊を促進する番組も多々作られた。

 論説委員がすべてを仕切っているわけではない。それはわ

かっているのだが、しかし、責任ある立場の人間の発言であ

る。NHKの姿勢が問われるのである。どうかわれわれの期待

を裏切らないで、真実を報道してほしい。

 そのために、この記事を引用することとした。

     ===============

日医ニュース 第1080号(平成18年9月5日)

  オピニオン NO.35



医療崩壊を食い止めるために

飯野奈津子(NHK解説委員)

http://www.med.or.jp/nichinews/n180905n.html

 昨今,医療事故を起こした医師に対して刑事責任を追及

する流れが加速している.この流れが医療現場にもたらす

影響を懸念する飯野奈津子氏に,その問題の深刻さを指摘

してもらった.

飯野奈津子(いいのなつこ)

 NHK解説委員.昭和58年国際基督教大卒.同年に初めての女性

記者としてNHKに入局,その後,警視庁,厚生省などを担当し,

平成11年より現職.担当は社会保障(医療・年金・介護など),

女性問題.

 主な著書に,「患者本位の医療を求めて」(NHK出版)などがある.


 「これまで,生活を犠牲にしてでも患者のために頑張って

きたけれど,もう限界です」.こんな手紙を,病院勤務の医

師からもらうことが多くなった.これまで寝食を忘れて真面

目に仕事をしてきた医師たちが,医療を巡る現状に悲鳴を上

げ始めた.その原因の一つが,ここ数年,医療事故を起こし

た医師に対する刑事責任追及の流れが加速していることであ

る.「罪に問われる基準が明確にされないまま,結果が予想

外で重大だというだけで犯罪者にされてはたまらない」,

そんな医師たちの思いが伝わってくる.

 こうした医師たちの思いを増幅させたのが,
福島県立大野

病院の産婦人科の医師が逮捕・起訴された事件
だ.

04年12月,帝王切開の手術を受けた女性が死亡し,今年に

なって,執刀した医師が,業務上過失致死と医師法違反の罪

で逮捕・起訴された.

 この事件に対して,日医をはじめとする,百近くの医療関

係団体が,相次いで抗議文や声明文を出した.「明らかな過

失もないのに,医師を逮捕するのは不当.医療関係者の不安

が増大している」と訴えている.医師の過失が刑事責任を問

われるほどのものかどうかは,裁判の過程で明らかになるだ

ろうが,この事件が医療関係者に与えた衝撃は,あまりにも

大きい.

刑事責任追及の流れがもたらすもの

 それにしても,なぜ,刑事責任追及の流れが加速している

のだろう.医療事故が起きた時,被害者が望むのは,なぜ事

故が起きたのかその真相を明らかにして,医療側にミスがあ

れば謝罪して欲しい.そして二度と同じ事故を繰り返さない

よう対策をとって欲しいということである.ところが,多く

の場合,医療側から事故の原因について,十分な説明がない.

 そうしたなかで,被害者の側ができることといえば,現状

では,民事の裁判に訴えるしかない.ところが民事裁判では,

被害者の側に立証の責任があるので,医療の専門家を相手に

争うのが難しく,真相が究明できないことも少なくない.

そこで,被害者の側が期待するのが警察の力である.自分た

ちの手で解明が難しい事故の真相を,刑事裁判の場で解明し

て欲しいと願い,そうした期待を受けて,警察が積極的に動

き出したということだと思う.

 しかし,事故を起こした医師個人の責任を追及する刑事裁

判の場でも,被害者の思いは満たされない.事故は多くの場

合,医療体制上の問題が複雑に絡んでいるが,刑事裁判では,

問題の全容を解明することが難しく,事故の再発防止につな

がらないからだ.

 しかも,刑事責任追及の流れが,医療の萎縮ともいえる深

刻な事態を招いている.産科だけでなく,事故と背中合わせ

の外科や小児科,救急などの医療現場から,医師が撤退を始

め,難しい医療を敬遠する動きが出てきている.

 例えば,埼玉県の救急の現場では,病院が患者の受け入れ

を断るケースが増えているという.埼玉県が,たらい回しが

ひどすぎるという住民の苦情を受け,去年七月と八月,県内

の消防本部を対象に緊急に調査を行った.それによると,4

万件あまりの搬送のうち,患者の受け入れを病院に断られ,

5回以上要請を繰り返したケースが403件,受け入れ先を決

めるのに30分以上かかったケースが242件あった.

なぜ病院は患者を受け入れないのか,その理由を尋ねると,

「専門外だったり,難しい患者を診たりして事故を起こせば,

刑事責任を問われかねない.だから安易に患者を受け入れら

れないのだ」という.こうした医療の萎縮ともいえる現象が

広がれば,私たち患者の側が,必要な医療を受けられなくな

ってしまう.事態は深刻で,社会全体で早急に対策を考えな

ければならない.

求められる医師と患者の相互理解

 では,今後,どんな対策が必要なのだろう.欧米諸国では,

予期しなかった患者の死に医療行為が関係していた場合,第

三者が公正に原因を究明する仕組みができている.日本もそ

うした体制づくりを急ぎ,医療側と患者側が対立する裁判に

変わる紛争処理の仕組みをつくることが緊急の課題だ.その

うえで,全体のなかのどのような過失を刑事責任に問うのか,

その基準を明らかにする必要もある.どんなに手を尽くして

も結果が予想外だったら,刑事責任を問われるのではないか

という医療関係者の不安が広がっているからだ.

 そして,何より大切なのは,日常の診療のなかで,医療者

と患者が互いに理解を深め,信頼関係をつくっていくことだ

と思う.

医療は,常に人の死と隣り合わせで,不確実性が高い.

手術を始めてみないと本当の病状が分からなかったり,予期

できない合併症が起きたりすることがある.患者の側は,病

院に行けば必ず病気を治してくれると期待するのだが,そう

した医療の不確実性を理解することが必要だ.

 同時に,医療が不確実で専門性の高い分野であるからこそ,

医療側自ら,患者の側に説明する責任があるのだと思う.

民事裁判に訴える医療事故被害者の多くが,「事故が起きた

時に医療側から納得できる説明があれば,裁判を起こすこと

も,警察に期待することもなかった」と話している.医療側

がそうした被害者の声に耳を傾け,患者側も医療者への感謝

の気持ちを忘れずにいることが,医療の質を高めることにつ

ながっていくのだと思う.

マスコミが果たすべき役割

 最後に,私たちマスコミの役割にも触れておく.医療崩壊

スパイラルともいえる医療現場の状況を,伝え続けなければ

ならないと強く感じている.これまで,医師が現場の状況に

ついて語ることは少なく,国民に深刻な状況が十分伝わって

いないと感じるからだ.医療費が抑制されれば,確かに国民

の負担は軽くなる.しかし,その結果として,必要な医療が

受けられなくなってしまっては元も子もない.

 医療現場の荒廃を食い止めるには,社会全体で危機感を共

有して,取り組みに必要な負担も分かち合わなければならな

い.安心して医療が受けられる体制を再構築するために,

マスコミが果たすべき役割は大きい.そのことを自覚して,

報道を続けていきたいと思う.

     
============

 さて、いわばマスコミの頂点に立つNHK。1年半前には医療

現場の危機的状況を把握し、現在に至る医療崩壊の進行をほぼ

正確に予測していたということなのかもしれない。しかし、

マスコミは、医療崩壊を抑止するどころか、進んで現場破壊に

邁進した。NHKもまた、一部良心的な番組作りもあったが、

随所で一方的なモンスターペイシェントの主張を垂れ流し、

医師の逃散を促進した罪があるとは思わないかね? 

せっかく、これだけのご意見を述べているのに・・・・。

やはり、マスコミは点数稼ぎより、真実の報道に邁進して頂き

たい。それを切に願うものである。

 それにしても、NHKの論説委員がこれだけ問題提起してるの

に、政治は1年半の間、何一つ対策を講じなかった。

  え?4月の診療報酬改定?

バカ言え!、あんなもの、クソだ。どこが改定だ? 

 隅から隅まで、ほぼ改悪で塗り固められているよ。

医療崩壊の進行を食い止める力?

 そんなもの皆無だよ。厚労省はいじくりまわして満足してい

ることだろうよ。数字合わせがお仕事だからね。

 社保庁をみてごらん。「名寄せは完了した。政府の公約は

守った!」だって? はっきりしたのは数%だけだろ?

 それで給与に見合う仕事をしたつもりだって? 

 じゃあ、われわれ医師も給与に見合う仕事をすればいいの

かい? 

でも...そんなことしたら、患者さんは救われない。

  ほんとに救急なんか全国から消滅してしまうよ。

 ボクらは使命感で頑張ってたんだ。ナメないでよね。




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ブログ707htm.



権丈論、再び



2月に京都で医師会の講演会があり、そこで慶應義塾大学の

権丈善一先生のお話を聞いた。その内容は、ブログに書いた。



権丈先生のお話だぞ!

http://blog.m3.com/DrTakechan/20080215/1



 そこで、講演後の懇親会があり、その終わり頃、いよいよ

権丈先生がお帰りになるというところで、私は勇気?を出し

て、先生にご挨拶をした。

私はM3comでブログを書いているDrTakechanであることを

自己紹介して先生のご講演に感銘を受けたことを申し上げた。

先生はご丁寧に私に名刺まで下さった。そこで、帰ってから

お礼のメールを差し上げた。

 すると、それから数日後、なんと、権丈先生から、

“ブログを見たよ”、とメールが来ていたのだ。おまけに

“力作書いてるね。学生にも見るように言っといたよ”みた

いなことが書いてあり、もう、うれしくなっちまっただよ。

まるで、芸能人と握手しただけで友人になったような気分と

でも言うかねぇ・・。

ま、社会保障の問題で政府の委員にもなっておられる高名な

先生からメール頂いたんだから....ホント年甲斐もなく

有頂天!

 ま、そんなわけで(どんなわけや?)、日医ニュースに掲

載された権丈先生のご意見をもう一度拝読しようということ

で、引用しました。



日医ニュース 第1114号(平成20年2月5日)

 オピニオン No.47

http://www.med.or.jp/nichinews/n200205l.html

2008年はおだやかな年になるのか,

それともまた事件の連続?


権丈善一(慶應義塾大学商学部教授)



権丈善一(けんじょうよしかず)

 慶應義塾大学商学部教授・博士(商学).昭和37年生まれ.

平成2年慶應義塾大学商学研究科博士課程修了.平成14年より現職.

主な著書には『再分配政策の政治経済学I〜IV』(慶應義塾大学出版会)

等がある.

 20年ほど前の大学院生のころ,スウェーデンの社会保障を

研究していた後輩が,自慢気に,「スウェーデンという国は

すごいんですよ.選挙で社会保障が大きな争点になっている

んですから」と.私は,「オレたち日本人で良かったよなぁ

……」.

 あれから20年が過ぎた.社会保障などという経済学のなか

ではマイナーな領域を,数少ない履修者を相手に講義しなが

ら,のんびりと生きていこうと思っていた.

 ところが,世の中,何がどうなったのか,とんでもないこ

とに─映画「ダイハード」のなかのマクレーン刑事のように,

ゆっくりとクリスマスを過ごしたいだけなのに,次から次に

事件に巻き込まれる.わが身の不幸を愚痴りながら,時には

退屈しのぎにジョークを交えて相手を挑発するマクレーン?

─時々,そんな心境になってしまうほど,社会保障をめぐっ

て,今の日本,休む間もなく事件が起こる.

 2008年はどうだろうか─残念ながら,今あるダイハード

IVの次作『再分配政策の政治経済学V』が制作される勢いを

もつ事件が起こりそうな気配がなきにしもあらず.

国論三つどもえとなる財源調達論

 これまで多くの人たちは,財源調達問題の直視を避けて社

会保障を論じてきた.しかしながら,「社会保障問題とは結

局のところ,財源調達問題に尽きる」などと,ついつい書い

てしまうほどに財源調達論が一番重要な問題だと認識してい

る私は,財源調達問題が選挙の最大の争点にならないことに

は,この国の社会保障,特に医療は変えられないと思ってい

た.そして2008年,いよいよ,社会保障の財源調達問題が,

政治の表舞台に立たされる状況が整ってきたのである.

 昨年九月に発足した福田内閣の下では,すぐに,かねてか

ら負担増を言い続けてきた人たちからなる財政改革研究会が

立ち上げられた.そして,この財政改革研究会は,消費税率

を2010年代半ばに10%程度に引き上げることを掲げた「中

間取りまとめ」を11月21日に公表した.そこでは,消費税

の使い道を社会保障給付の財源に限り,名称は「社会保障税」

に変更するよう提言した─今や,仮に真の狙いが財政再建に

ある人たちも,目的税は財政硬直化をもたらすとして「社会

保障税」に反対できる雰囲気ではなくなっているし,かつて

増税はあり得ないと論じていた研究者たちも,徐々に負担増

容認派へのシフトを進めている.こうした動きに対して,自

民党の内部には反対の意思を示すグループもある.このグル

ープは,小泉・第一次安倍内閣路線をリードしてきた,上げ

潮政策の面々からなる.

 そして2008年,社会保障にかかわる人たちは,三つの立

場のうち,いずれに付くかの選択を迫られることになる.

社会保障に使途を限定した負担増を言う第一の立場─

社会保障税の立場を支持するか,

社会保障のためと言えども負担増は許せず,

政府のムダを削除して財源を確保すると言い切る

第二の立場を応援するか,

それとも,再分配は成長の足かせになると見て,

成長重視の視点から,社会保障を最小限にとどめる

第三の立場─上げ潮政策の立場を信じるか

である.

 今年は,これら三つどもえの論戦が展開されることに

なるだろう.

財源論争の行方は?

 早晩とは言わないが,
いずれは第一の立場にある者が勝つ

なぜならば,この国にはこれしか選択肢がないからである.

しかし,そこにたどり着くまでは,紆余曲折がある.

その理由は,われわれの生活における社会保障の役割を理解

し切れない人,仮に社会保障の役割を理解できたとしても,

これを守るためには負担増しか道はないことを理解し切れな

い人が普通であり,そういう普通の人たちの意識を利用して,

権力を手中に収めることを狙う政治家の存在が,これまた普

通だからである.

 ここで私は,社会保障関係者,例えば崩壊が着々と進みゆ

く医療の従事者200万人が,もし負担増が実現した場面での

一番の論功行賞を求めたいのであれば,彼らは第一の立場を

支持するべきだとも思っている.仮に第二の立場を支持して

しまうと,政治家間での厳しい権力闘争を経て,ようやく実

現される負担増分からの取り分は嫌が上でも少なくなる.

長い目で見れば,いずれ第一の立場にいる者が勝つとはいえ,

第一の立場にいる政治家は,2008年,この国では相当に不利

な立場に置かれる.次期選挙で,手傷を負う者もかなりの数

出てくるであろう.そうした犠牲を払ってでも,2008年,

いや,その先の将来にでも,万が一,社会保障に使途を限定

した負担増が実現された時,第一の立場を貫いた政治家は,

第二,第三の立場を支持して,自分たちの足を引っ張り続け

てきた者たちを厚遇するだろうか.

 なお,第三の立場が勝てば,規制改革会議の委員・経済財

政諮問会議の民間議員,そして『年次改革要望書』をはじめ

とした多くのチャネルを通じて,混合診療の全面解禁を突き

付けてくるアメリカ政府のお望みどおりに,国民皆保険制度

の解体が進められることになるであろう.

負担なくして福祉なし

 医療関係者には,第三の立場を支持するものは,さすがに

いなさそうではあるが,なかには,政府のムダをなくせば,

負担増がなくとも,医療崩壊の阻止をはじめとして,日本の

福祉を健全化できると言う人たち─先の例では第二の立場を

支持する人たちの影響力が大きい.ゆえに,医療崩壊阻止の

ための財源が確保される見通しが一向に立たない状態に陥っ

ている.第二の立場を支援する論者は,特別会計には膨大な

ムダが潜んでおり,「特別会計予算を一割カットしただけで,

二十兆円捻出できる」「増税ではなく,歳出カットに全力を」

との説を主張することもある.だが,これはまったくの誤り

である.特別会計の大半は,社会保険関係や地方交付税およ

び国債整理基金などで構成されており,簡単に削れる性質の

ものではない.公共投資も一九九八年度以降,年々減り続け,

対GDP比では欧米の水準に近づいている.公共投資を削って,

医療や福祉に回すには限界がある.また,特別会計の重複計

上分を除いた純計額に置き換えたうえで,債務償還費を除い

た国際的な基準で見た場合,一般会計,特別会計,社会保障

基金,地方財政分を含めた一般政府の規模(一般政府支出の

GDPに占める割合)は,日本38%,米国37%,英国45%,

ドイツ47%,フランス54%,スウェーデン57%となる(

いずれも2005年度).

つまり,わが国は米国と同様に小さすぎる政府であるうえ,

それを賄う負担すら行っていないため,多額の赤字を出し

ているのが実情である.ここで第二の立場を支持してしま

うと,第三の立場を利するだけである.

 個々人はともかく,医療団体のいくつかは,これまで,

第二の立場を支持してきたように見える.彼らが歴史的方

針を再考しないのであれば,負担増しか道はなしと論じ続

けてきた私にとって,2008年はどういう年になるのか.

学生と遊びながら,のんびりと過ごしたいのだから,次々

に事件に巻き込まれるダイハード状態は避けたいのだが,

なかなか…….


     ==============

 さて、この三つの立場というもの、なかなか難しい。

正直な話、今まさに国会で争っている道路特定財源の話は

言うに及ばず、そして、天下りに特殊法人、年金無駄遣い、

防衛省疑惑、農水省の無駄遣い、補助金問題・・・・

まさに官僚天国、税金無駄遣いのオンパレード!

 となると、常に首を絞められているわれわれ医療者とし

ては、「とにかくムダをまずなくして、医療に回せよ!」

と言いたくなる。つまり権丈先生のおっしゃる第二の立場

でありたいと願うのだ。これは決して間違っているわけで

はなく、正常な反応ではないかと思う。

 だが、権丈論によれば、第二の立場を貫くほどの財政の

無駄はない。いくら無駄を削っても、社会保障費を賄うほ

どには財政は余裕がない、ということだ。では、われわれ

はどんな手順でこの難局を切り抜け、輝かしい未来のある

社会保障、医療をこの国に取り戻すことができるのだろう?

 こうやって、ブログで訴え続けることも、むろん重要だ。

たとえ数は少なくても、現状を一部の国民に知ってもらう

ことはできる。

 しかし、もっと重要なのは、権丈先生がおっしゃってお

られる、「医療は選挙で変える!」ということなのだ。

 まず「政権交代」が必要だ。それが、改革のスタートに

なる。

 民主党が信頼できるか? そりゃあ一抹の不安はある。

しかし、生活者主体の政治を訴えている以上は、まず信じ

なければならないだろう。

 そして、新しい政権が正しい道を歩むか、国民が真剣に

監視し、絶えず意見を政権に届けること、これが大切だ。

 政権が変われば、おそらく医療政策は見直され、医療費

を上げ、医師を増やす方向へ動くだろう。だが、そのとき、

では、国民の負担、特に高齢者、弱者の負担をどうするか、

その見極めが重要であろう。当然、財源として無駄のカッ

トは進めてくれるだろう。しかし、それで足らなければ、

消費税アップもありうるかもしれない。そのとき、政治が

きれいごとでなく本質的な財源・税制論を論じるかどうか、

それがカギとなるように思われる。



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