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AERAがやった!
2/25のAERAで、やってくれました。開業医バッシング!
(ご存知のように、AERAは朝日新聞社です。)
医師優遇税がなくならないわけ
開業医「儲けすぎ」検証
●診療報酬の最大7割が領収書なしで経費になる優遇税制
●収入は勤務医の1.8倍
●日本医師連盟の政治献金先リスト
記事はまず、医師の脱税事件を語る...
岐阜市の北、農村地帯の開業医K医師は、看護師兼事務職員の妻と約30年に
わたって地域を支えた評判の良い医師だったそうだ。「日曜休みません」と
いう方針で大繁盛だったらしい。
しかし、K医師が2005年に他界し、19億5千万円にのぼる遺産を残した
のに、妻は16億8千万を申告せず隠していたというものだ。
農村の開業医がこれほどの資産を残した理由として、AERAは「医師優遇
税制」の存在を取り上げる。なるほど、優遇税制はないほうがよかろう。
それは一理あるが...
ところが、AERAは、「医師優遇税制」で開業医が儲けすぎと批判し、
あろうことか、中医協の資料を前面に出しているのである。
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中医協の資料では
勤務医収入●●●●●●●●●●●●●●1414万
開業医収入●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●2531万
(ただし、中医協の資料は開業医の中でも規模の大きい法人化したもののみの集計)
一方、日本医師会の資料では
勤務医収入●●●●●●●●●●●●1200万
開業医収入●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●2823万
であるが、借金返済など経費を差し引いた手取りベースでは
開業医収入●●●●●●●●●●●●●●●1469万
となり、年齢差を考えれば、全くふつうの差ではないかと思えるのだ。
(しかし、これらの統計の決定的な問題は、収入の分布を示さず、平均値のみを
示しているところにある。ごく少数の高額所得者によって、多くの貧困医師が
隠されている事実を忘れてはならない。)
自分の財政状況を話すのは気が引けるが、まあ、正直に申し上げよう。
私は開業から2年ちょっと。
診療報酬なる稼ぎからすれば、私の昨年の収入は中医協の示す開業医の
平均収入に近いところまでやっとのことでこぎつけた。
しかし、新規開業の出費は生易しいものではない。
その結果、昨年の手取り額(収入から経費を引いたもの)は、勤務医収入に
遠く遠く及ばないのである。
この借金地獄はまだ数年続くので、その間に診療報酬が伸びなければ、
我が家はワ〜キングプア〜開業が続くのだ。
しかも、都市部開業は飽和しつつある。
また、今回の改定で開業医の診療報酬を削るということは、すでに繁盛している
開業医にとっては、まだ余力が残るが、ギリギリでやっている開業医は軒並み
手取り分が恐ろしく落ち込むのだ。
ヘタすれば、ただでも少ない手取り分が、半分、いや、開業したばかりの医師
では、赤字からの脱却が半年、1年遅れる事態もありうる。事業計画は崩れ、
手持ち資産が底をついて、さらなる借金、あるいは廃業へと追い込まれる
開業医が急増する可能性が高いのだ。
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AERAは、図では医師会の統計も出しておきながら、本文では開業医が儲け
すぎているという中医協ベースの理論を展開し、優遇税制の廃止を訴えるのだ。
そして、現実に優遇税制の恩恵を受けるのは、ごく一部の高額所得者だけ
なのだが、理論のすり替えで、まるで開業医が全部優遇されているかのような
印象を読者に与え続けるのだ。
もっと許されないのは、あの、医療崩壊の推進者、医療を経済界のオモチャ
にしようとしている、八代尚弘・国際基督教大学教授のコメントを大々的に
紹介していることであろう。
経済財政諮問会議のメンバーとして、社会保障縮小、成長第一主義で、
大企業の代弁者となっているこの御用学者は、旧経済企画庁出身という
官僚上がりだ。医療を知らない官僚的発想で格差を助長し、日本社会を
崩壊に追い込む第一人者というわけだ。
コイツのコメントを掲載しておくぞ。
「勤務医に報いるため、開業医の負担増も」
腕のいいお医者さんがすぐに患者さんを治すより、腕の悪いお医者さんが
延々と時間をかけて治療するほうが、お医者さんにとって実入りは増えてし
まう。医療費を考える時に重要なのは、こうした「出来高払い」という経費
が反映される仕組みになっている点です。病床数の多い地域ほど医療費が高
いという「供給が需要を作るメカニズム」も問題です。私は今の診療報酬に、
医療の質を評価する仕組みと、疾病ごとにかかる医療費を標準化した「包括
払い」を導入することで、検査や投薬をやればやるほど報酬が増える仕組み
を大転換すべきと考えます。
診療報酬制度はそもそも、その改定を通じて、あるべき医療の方向へ政策
誘導するツールなのですが、今の仕組みはまるで「春闘」のように、支払う
側の保険者と、受け取る側の日本医師会の政治力で決まる利害調整になって
います。しかも開業医をベースにできあがった診療報酬制度を、大きな病院
にも適用しているため、大規模な総合病院にかかる医療機器などの設備投資
という「資本コスト」を、勤務医の労働から捻出する仕組みになっています。
病院の勤務医が犠牲的精神で過酷な労働に低報酬で甘んじている中で、
開業医は必ずしもそうではありません。しかも、日本医師会は開業医の声を
代弁しがちで、医師優遇税の見直しにも政治的な反対が大きくてできません。
私は病院の設備費用を、診療報酬の上で明確に評価し、結果的に勤務医に報
いる一方で、その費用を開業医にある程度負担して頂くのはやむを得ないと
思っています。
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(なるほど、コイツが医療崩壊を誘導していることがよくわかる。)
この思い上がったコメントにはまた別の機会に徹底的に反論するとして、
AERAの方はというと、日本医師会の政治マネーを取り上げる。
なになに、日本医師会の作った政治運動組織、日本医師連盟は
(全国医師連盟はちがうぞ!)、年間20億の資金を集め、
うち7億円を自民党の国会議員や自民党の政治団体に献金している。
政治家の個人名もたくさんでてるぞ。
2004〜06年の3年間に、日本医師会から献金を受けた議員のリストだ。
西島英利 2億1035万円(典型的医系議員)
武見敬三 1億6500万円(典型的医系議員だが、落ちた...)
自見庄三郎 6900万円(この人は医師で唯一の国民新党)
森 喜朗 6350万円
・・・・・・・・
あれ、この人にも..
柳沢伯夫 1670万円
・・・・・・
ま、とにかく70人ほどの議員と10ほどの団体が上げられている。
ま、95%は自民党だね...
要するに、日本医師会の政治活動を叩いて、優遇税制叩きを有利にしようと
しているんだね。
まあ、医師会は、叩かれた方がいいけどね。まじめにコツコツ働いている
開業医を巻き込むマスコミ、誤った世論操作を平気でやっちまうマスコミ
とは、闘わなくちゃいけない、と、強く思った次第。
なお、最後に、石原謙・愛媛大学大学院教授の反論が掲載されていたが、
本文のえげつなさからすると、かすんでしまうだろな,,,、
石原さんの発言の要旨は
●高額所得者の少ない地方で、開業医の多くが高額所得者にランクされるの
は事実。しかし、地方と都会は違う。
●医師優遇税制は段階的に引き下げられている。しかも、医師が機器や薬剤
など診療に必要な物品を購入する際には消費税が適用されるのに、診療行為
には消費税がつけられない。つまり、消費税は医療機関の持ち出しになって
いる。
●世界的に見ても安価な医療保険料のおかげでトヨタなど輸出産業の医療費
負担が少なくて済み、国際競争力を維持できているのだ。経済界はそのこと
を自覚せよ。
●療報酬を1.5倍の50兆に引き上げれば勤務医の人数を2.3割増やして労働
環境を改善できる。
石原さんの発言で救われる思いになるが、記事全体をみれば、まさしく開業医
バッシングそのものだ。一人の高額所得開業医を引き合いに出して、
開業医全部が悪いような書き方を平気でするのだ。
いつになったらAERAは現場が分かるのか?
週刊東洋経済の方がよほどマシだぞ!
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