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福島県の医療が崩壊する理由
<おことわり>
福島だけが悪いわけではない。
だが、象徴的な事例として、
特に非医療者の方には是非見て頂きたい。
ここで示す図式が全国に及ぶことも
是非ご理解願いたい。
*********
福島県と言えば、大野病院産婦人科医師逮捕の
事件があまりにも有名。
このに対し全国の医師(産婦人科医だけではない!)
が抗議の声を上げたのは周知の通り。
しかし、問題はそれだけでは済まなかった。
医師不足によるドミノはこの事件のとき
すでに倒れ始めていたのだが、
この事件により、
イッキにドミノは急加速した。
大野病院加藤医師の逮捕、退職から
大野病院では産科医療ができなくなった。
この事件にショックを受けて、
周辺でも産科医療から撤退する施設が増えた。
奈良大淀病院事件が産科撤退に拍車をかけ
マスゴミは「たらい回し」「救急拒否」なる
理不尽な用語の連発で
医師の熱意を意図的に踏みにじろうとした。
残った施設に産科救急が集中することで、
さらに大きな病院でも過重労働と
訴訟への不安から産科医が撤退した。
産科以外でも医師不足は同時進行しており、
医師数が減る病院では
当直業務、救急医療に携わる医者が減る、
残った医師の負担が増える、
救急件数は減るどころか増えていく、
これ以上ここにいたら自分が倒れる
あるいは訴訟に巻き込まれて
逮捕されるんじゃないかと不安になる
(なにせ、まっとうな、十分に高度な医療を
ミスなくやっていても結果が悪いと
逮捕されるんだからね)
行政の対応がそれに拍車をかける
高度救命センターは、
(といっても、大部分は医師不足なんだけどね)
受け入れを断ってはならない!
などという無茶な対応策を打ち出す自治体があちこちに。
その結果、恐ろしいことが現場で起こっている
昨年12月の某2ちゃんねるの書き込みでは
「悪名高き福島県の勤務医です。
もはや、おそれていた事態に突入です。
救急隊は、こちらの状況におかまいなく
患者を送るようになりました。
今、心肺停止の患者の治療中でみられません
といっても、
ことわらない約束です、と
もう、玄関まで救急車がきています。
訴えられないうちに、
当直勤務のない病院に逃げ出そうと、
本気で考えています。」
医師数は増えない
診療報酬は削られるばかり
労働環境は過重になるばかり
訴訟のリスクは全く改善されない
利己主義的な患者はどんどん増える
救急でない患者が深夜・休日に来る
給与は減ることはあっても増えない
医師も人間です
自分の健康、家族、生活を犠牲にするにも
限度があります
医師として世の役に立ちたいという
医師として最も大切なキホンの心
その“心が折れる”瞬間が
繰り返し訪れている...
ここまで政府・厚労省にコケにされたら
行動に移るのは当然。
研修医は福島県を避けるようになっています
大学病院すら人員確保で必死です
福島県から医師が減っていくのは自明の理です
<追加>
別に福島県だけを叩くつもりはありません。
全国で、福島と同じようなことが
おこりつつあるのですから。
そして、開業医までも、4月の診療報酬改正では
相当数が“心が折れる”ことでしょう。
開業医がみんな高額所得者というウソ
厚労省はいつまでウソをつき通すつもりなのか
政治家は真実を知るべきだと
心より願います
ウソの情報を報道し続けるマスコミ
そのウソを信じ続ける国民
この負の連鎖、悪の連鎖が断ち切られたとき初めて
ヒトの命を守るシステム
医療制度の未来に
かすかな灯がつくでしょう。
しかし、すでに、今の崩壊状態を元に戻すだけで
10年以上かかる事態まで進んでいることを
あなたはご存知でしょうか?
(それでもなお厚労省・政府は
医療格差を推進し
診療報酬を実質切り下げ
金持ちだけが助かる社会を
天下りが延命できる社会を
道路族が闊歩する社会を
作り続けます
いっそ、医療は国・厚労省から独立した方が
いいのでは、と感じてしまう医療者も多い。
財務省がそれを狙っているかどうか定かでないが)
<さらに追加>
この4月の診療報酬改定では
開業医はかなりの打撃を受けるでしょう
それも、零細開業医は大打撃
自由診療(保険外診療)を多用する
あやしげな診療所や
美容形成外科などは、影響なし
まじめな医者を叩き潰すこと
(勤務医も開業医も)
それがこの国の方針なのか...
よい医療より、効率よく稼ぐ医療
それで経済が活性化するとでも
思い込んでいるんでしょうか?
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コメント
コメント一覧
救急医療は指定だから指定がなければ受け入れる必要はないのではないでしょうか?
救急車がいけない。
医師は道徳心が高いですから、受け入れていたのが現実かもしれません。
医療が崩壊しかかっているというのは、知識としては知っていたのですが、
今日のエントリーを読んで、ものすごくショックを受けました。
もう事態はそこまで(福島の例)になっているのですね。
私は地域の総合病院の近くに住んでいるのですが、連日昼も夜中も関係なく救急車が運び込まれてきます。
医療ブログを読むまでは、医師の自己犠牲的な献身によって救急が支えられていることすら気付きませんでした。
一般人にできることは、まず「現実を知ることから」だと思うので
これからも医療の現場のことを色々ご紹介下さい。
え〜とですね、別に反論ということはないと思いますよ。
要するにですね、救急隊は受け入れてくれる病院を探します。救急指定病院をです。ところが指定病院は次々と患者が運ばれてきて、最近は非常に忙しくなっています。休む暇もない悲惨な病院もあります。
重症患者を診ている最中は、新たな救急を受け入れることはできないのですが、例の「たらい回し?」騒動で、各自治体で対策の委員会を立ち上げています。
すると、無理でも何でもとにかく受け入れろ!、みたいな暴論が結構出てきてるみたいなんですね。それで、とりあえずの対策をとった、と行政側は言いたいのでしょう。次の選挙対策でもありますしね。
でも、救急病院側にとっては「冗談じゃない!」ということです。
御理解頂けたら大変有難いと思います。
私はこのM3comでしか発言していませんが、いろいろなブログでご活躍の先生も数多くいらっしゃいます。
なぜ発言しているか、それは、この危機を何とかしなければ我が国の医療制度が破壊されると実感しているからに他なりません。
状況は、地域により差があります。しかし、私が訴える以上に悲惨な状況の地域が全国各地に出てきている事実は、できるだけお伝えしたいと思います。
私は開業医であれ、勤務医であれ、いい医療を安心して提供できる環境が必要だと訴え続けているつもりです。
今後ともどうぞよろしく。
我が家は病院の中心みたいなところにありますが、ひどすぎますね。
だとすれば、まだ運のいい方かもしれませんよ。
今や車で1時間走らないと病院がない!、という話は全国で増えてますから。
なかなか寝付けず、自宅療養中を理由に起きてます。10時に寝たのですが、12時には起きてしまいました。
眠剤もありますが、飲まないことにしてます。
でも、住環境はすごいところです。病院環境も。
問題は受け入れてくれるかどうか...です
今日は散歩日和で午前午後と二回外出してリハビリでした。
最寄りの駅まで。来週は勤務先までの見込みです。
少しずつ、一枚ずつ、薄皮をはいでいきます。
今から風呂のリハビリです・・・
私は、慶応の権丈先生の講演を聴いてきました。
医療をよくするために重要な内容でしたので、またそのうちにアップしたいと思います。
これは主治医のアドバイスでしたが、まだ療養中です。
一歩前に、、、これ、病院のトイレに貼ってありました。
ともかく、本格社会復帰までにやれることをやろうと考えています。
片足立ちもやっていますが左足が痛いのでなかなかです。
他にリハビリのやり方、教えてください。
痛いところは無理して鍛えないで下さいね。
焦らず、ゆっくりやりましょう。
通勤の練習は確かに必要かもしれませんね。
正直、今のとまとさまの体調、体力を見ているわけではありませんので、的確なリハ指導は難しいですね。
手術後ですから、栄養はしっかり接種した方がいいのですが、せっかく減った体重がもどらないよう注意しましょう。やはり消化にいいものが基本です。
麻痺があるわけではないでしょうから、持久力は歩くことでもいいでしょう。筋力やバランスは単に歩くだけでは不十分ですから、やはり、片足立ちとか、横になって片足を上げる運動とかをやった方がいいと思います。
あと、術後の傷に影響を与えない範囲でストレッチや体をねじる運動をやってくださいね。
そして、もうひとつ、手術はある意味、大きな精神的ショックを受ける出来事です。気持ちを楽にして、できることをする、と割り切って、心のリハビリの時間をもって下さいね。
以上、手術はしない、内科医のDrTakechanでした。
明日は神田と新橋に足をのばします。
無理はしませんが、少しハードなリハビリで持久力をつけたいと考えています。
++++++++++
ええっ? ハードなリハビリ...ですか?
無茶しないでくださいよね...
入院のハシゴはいけませんよ。
大変申し上げにくいっすが..
ブログもほどほどに...
よろしく
by DrTakechan
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