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今年最後の診療が終わって...



 12月27日(木)の午前診で、わがクリニックは今年の診療を終わった...はずだった。午前診は12時半までなのだが、今日は12時過ぎて4、5人ほど飛び込んで来られて、どうにか12時45分くらいに終わった...はずだった。

 受付さんと看護師が急いで帰りの準備をしはじめたところに、ひとりの老女が..。



 なじみ?のおばあさん、Aさんだった。

「先生、しんどい!、点滴して!」

 この患者さん、病気のオンパレードみたいに、いろんな病気がある。高血圧に始まって、高脂血症、狭心症、不整脈、変形性脊椎症(頚椎も腰椎もやられてる)、関節リウマチも昨年発見したし、なにせ体重がある!、すんごく腹も出っ張ってる。

 自宅からウチまで近いが歩いて来るのがやっと...。



過去の会話...

「食事減らせへんの?」

「そんなに食べてへん」

「しんどいやろ」

「けどな、腹へったら猛烈にしんどうなる...。何かちょっと食べんとおられへん」

「なるほどな〜、空腹はつらいわなあ..。でもなあ、その腹見てみ。こんだけ出てたら歩くの大変やで。腰も膝も痛むしな、心臓にも悪いし...」

「そんなに食べてへんて! ちょっと食べるだけや! 1日に4回か5回や!」

「え・・(・・);、4回か5回..も..?」



 おまけに、家庭内にいろいろ問題多く、理解者はひとりもいないと考えた方が良さそうな状況(この人ヒト理解するのは相当根気がないとムリかも...)。よくキツイコト言われてカッとなったりイライラしたりする、なんてのは日常茶飯事らしい..。



「あんな〜!、その腹でまだ点滴して栄養蓄えるつもりかいな!」..と言いたいのをガマンして...、まあ、確かに、胃も悪いし、胆石もあるし、しょっちゅう便秘もするし、なぜか、私の処方した点滴が有効らしいのだが...。

「明日から休みなんやろ? 明日から我慢せなあかんのやろ? そんなら頼むわ!」

必死な彼女に負けて1時半まで点滴...、やれやれ...。

 大変だけど、来年もまたお付き合いせにゃならんしな...。



 そして、彼女の点滴が終わり、急いで帰って昼飯を食ったら、往診三連発!



 みなさん、寝たきり状態ではあるが、それなりに元気でまずまず安定していてホッとひといき。だが、ゆっくりする間もなく、年賀状印刷を開始。なにせ、ウチだけではなく、両親、女房の親の分も印刷するので、およそ1000枚!(印刷工房だぜぃ!)

 ああ、気が遠くなる....



 と、ところが、ここで電話が...、<いやな予感・・・>

「ああ、先生? すんません、Bです。またしんどうてかなんの。もう先生のとこお休みやて近所の人に聞いたけど、診てもらえますか?」

 ぐぇ!、予想通りだ〜...Bさんかぁ..。

 この患者さんは独居老人で、そろそろヤバイのではと心配しているヒトだ。え?..その〜..ヤバいのは記憶とか理解とか...。無論、心臓もちょっと心配だが..。

 急いでクリニックへ行って待っていると、さあ、やってきました。

「せんせい、Bです。しんどうてかなんの。なんか、動悸がひどうて..」

「あ、大丈夫か? 昨日の薬は効かんかったんかな? ホレ、動悸がしてしんどいときにゆうて、頓服出したやろ?」

「へえ? 薬なあ..? そんなん、しんどいから飲んでへんわ。朝の薬も飲んでへんわ。全部置いてあるわ。」

「げ!、朝のも..って、ええっ?..定期の薬も飲んでへんの?」

「昨日の晩も寝てたらしんどうなって、朝起きてもしんどいから、薬はのまんかった。あれは飲まなあかんの?」

「とほほ,,,、あれだけ繰り返し説明したのになあ...」

「いや〜、飲んだらよかったんやねえ..」

「あのなあ、Bさん。ものすごく大事なことやからよう聞きや。あんたの心臓は動脈硬化があるし、薬で狭心症とか予防せんとものすごく危ないんよ。お薬はきっちり飲まんと、何かあったとき、薬が効いてたんかどうかわからへんやろ。お薬は、自分で管理するか、誰か親類か近所の人かが管理するかせんと、治療できんのよ。そうなったら入院でもせんとちゃんと治療できんやろ? つまり、自宅でひとりで住む事ができんようになるかもしれんということやで。どうや? 自分でお薬全部きっちり管理できるか?」

「ほ〜、そんならやってみますさかい...、入院せんでよろしいやろ?」

「そうやな、血圧は大丈夫やし、お薬さえきちんとのめたら大丈夫やと思うけどな〜」

「ありがとう、せんせい!、」

「いやいや。あ、ところでしんどいのはどうや? ちょっとはましになったか?」

「ああ、せんせいの顔見たら安心して楽になりましたわ。えらいすんませんでした。明日からはがまんしますさかいに。」

「あ、あのね〜..がまんしていい場合と悪い場合があるしな。もし、しんどかったらとにかくウチに電話入れてみて。もし私がいたら何とかするし、留守やったら、××病院へ行ったらええと思うよ。」



・・・・・まあ、そんなこんなで...まだあんまり印刷できてないのにもうすぐ夕飯。

そして、夜遅くまで、DrTakechan工房では、年賀状印刷が続くのでありました,,、。



ゆっくり休みたいよ〜。12月は去年より1日早く28から休診だけど、1月は4日からもう診療開始だからなあ...。まだまだ旅行なんぞ行くのは難しい...。(せめて日帰りでもいいから、スキーに行きたいなぁ..去年、ついに行けんかったもんな..)



<追:
来年は、さらに大変かも...。以前勤務していた病院で診ていた患者さん、某病院に通院していたのだが...、かなり話が一方通行の老女で...。

それが、当時の看護師に会ったら私のクリニックを紹介してくれたのだが...、

先日来院した時は、先生に会えて良かった!、これこれこんな症状で困ってます!、とほぼ一方的に延々と話をして満足そうに帰って行かれたのだが...、

その数日後、私のクリニックまでタクシーで来ようとしてうまく説明できず運転手が困っていたら、その運転手を怒鳴りつけて大騒ぎ。うちから200mほど離れた菓子屋に飛び込んで、ウチに行きたい!、と頼み込んだそうな..。

そして、結局、菓子屋からウチに電話がつながり、仕方なく、ウチのスタッフが菓子屋まで行き、もう歩けない、というので、200mの距離をタクシーで運んだのだが、そのタクシーの運転手にまで怒鳴り散らしていたという....。

おお、神よ、来年から全面的に、ウチに来るとか行ってたけど...不安だ、不安だ、不安だ...。こういう患者さん、結構得意?ではあったのだが(事実、病院ではよく私のところに回されて来たが,,,)、ほんとに来るとなると...こりゃ底辺だ...、あ、違った、て〜へんだ!


 来年もて〜へんの医療?を目指すDrTakechanであった...>



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