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ついに舛添が「医師不足」と言った..が



 9月5日、TVでニュースを見ていると、「舛添厚生大臣さま」がインタビューを受けていた。そして、奈良の産科救急“たらい回し”事件について、ひとことこう言った。

「こういう事件が起こらないように、近畿2府4県で産科救急のネット・ワークをつくります。もっとも、根源は産科の医者が不足しているからなんだけど..」



おお!、ついに、厚労大臣の口から、「医師不足」を認識しているという発言が出たぞ!



これは、画期的なことです!。(前任のヤナギサワなら、こんな発言はまずしないだろうな。)

 でも、まだ、足りないね。まだ、奈良に産科医が不足している、っていレベルでしか言ってないかもしれない....。外科が不足している、小児かも不足している、いや、内科医だってあちこちで引き上げられて、内科医ゼロの救急病院まで出て来てるんだよ。

もはや救急対応できるだけの医者がいない、という事実!

どうか、舛添には、早くそこまではっきりと発言してほしいものだ。



    ============

 ところで、ひとつ前のブログ記事を読んで頂いたろうか?

 そう、元厚生省老健局長の講演です。

 これは、最近の政治の動きをよく知らない若い人などに、是非読んでほしいんです。最近の医療崩壊への過程がよくわかると思いませんか?

 コイズミ改革の5年間で、とにもかくにも社会保障の上昇を1.1兆円も抑制しちまった。だから、次の5年でも自然増を1.1兆円抑制しよう。だから、1年あたり2200億ずつ抑制しよう!....それが、来年また社会保障費が2200億も抑制される理由なんだね。無理矢理抑制することを、「医療費適正化」と呼んでいることからして、実に腹立たしい。



 そして、官僚の考え方がよくわかるところがあるよ。

      ーーーーー

ポイントは7月後半から8月の初めに閣議了解される概算要求基準です。これをクリアするために毎年いろいろな制度改革をするということがもう十数年ずっと続いています。この制度をどう変えて行くのか、あるいはこれをどう増やして行くのか、と考えなければ、医療費抑制を変えることは不可能です。おそらく2008年度も医療費の縮減、医療費国庫負担の縮減は避けて通れないでしょう。

     ーーーーーーー

 要するに、はじめに予算削減ありき!、なのだ。そして、予算削減を果たすために
制度をいじくり回すことが、毎年のように繰り返される。毎回制度をいじられて、どんなに現場が振り回されても、そんなことはお構いなし。数字のつじつまがあえばいい。



 実はこれ、以前私が勤務していた自治体病院が廃院に追い込まれる際も、くりかえされたこと(つまり、中央官僚も痴呆官僚も、発想がオナジ、ということ)。

 たとえ話ですが...、予算が決まっているので...病院の機能改善のために、どうしてもCTを最新のに替えたい、ならば、その予算をくれてやるかわりに、いつも空床だらけの結核病棟は閉鎖しましょう。あまった看護婦は、救急外来に使いましょう。どうせ、退職者が多いから、新規採用を見送れば、ほとんど人件費は増えずに済む。

 ーーーどうしても、整形外科の医者が必要だ。...ならば、整形外科を雇ってやる。その代わりに、内科医が多いので定員を減らしましょう(ナンダ!、結局、医者は増えないじゃないか!)

 公立の病院で特に多いのは、せっかく新機軸を打ち出そうとしても、予算をかければ、その分、別のところでさっぴかれる...結局、何の改善にもならない...それどころか、オレタチの仕事はますます増えるじゃあねえか!

 ...みたいなことが延々とありまして...医療費削減で診療単価は減るばかり、仕事は増える、当直での救急対応も増える...もういやだ...病院の赤字が増えるばかり...医師を派遣する大学医局も...どうやら、先細りだな、この病院は...なら、将来の見込みはない、ウチの医局のメンバーを上層部に送ったところで、病院に未来がないんじゃしょうがない....じゃあ、こっちの都合で医者を毎年替えても文句はないだろ〜な...みたいに、大学からも見放され...



 わたしが辞めてから、2年と待たずに廃院...。

官僚は、現場を見ません。金勘定が合えばいいのです。彼らに人命は理解できません



     ==============

 だから、問題は、舛添が、医師不足をしっかり認識して、厚労省の方針を変えさせることが出来るか

 ということは、安倍政権の構想を変えることになる...そんなことが舛添に出来るか?

 無理なら...国会で、野党に頑張ってもらうしか方法はない。果たして、オザワ民主党が、社会保障費削減の方針を転換させることができるか?(財務省は当然、金勘定だけ言いますから、そこで消費税論議もでてきます...だからポシャる可能性もある..)



 だから、医師が団結して声を上げないといけない!

 日本医師会は、改心しないと存在意義を失う!

 若い勤務医は、第二医師会でも何でもいいから、みんな、ネットでつながってもいいから、とにかく、医療も含めた社会保障を守れる国にしよう!、と声を上げることです。投書、メールをあちこちに送りまくってもいい。開業医も、医院の前に、医療を守れ、社会保障を守れ!、と張り紙をすればいいんです。そして、野党がその方針で働くなら、支援するぞ!、って言えばいいんです。

 まずは、国会に注目!(足の引っ張り合いにならぬことを願うばかりなり)



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