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保険医協会の主張を、日本医師会は取り入れるべきだ



 医師会とほとんど構成者は同じなのに、自民一辺倒の医師会に対し、かなり革新(かつては共産党?)の香りがする保険医協会。

 われわれ医者は、いいかげんこの使い分け(?)をやめて、大同団結した方がいいと思う。そうしなければならない国家的危機だからである。



 さて、保険医協会からは、今の時代なら読んで納得!、のアピールが多く出されている。次に紹介する文章も、非常にわかりやすく的を得たものだと思う。

     ===========



主張/「医療崩壊」というドミノ倒しの先にあるもの

 今回の参議院選挙では、年金問題が焦点の一つであった。一方で医療や介護などの社会保障制度の改正は大きな焦点にはならなかった。しかし、今後に予定される医療制度改革は、日本の社会福祉そのものを後退させる危険を持つ。

 社会保障制度の要といえる医療に対して来年から、医療費適正化の下に行われる診療報酬の改定、後期高齢者医療制度の創設、特定健診・特定保健指導、さらにレセプトオンライン請求の段階的義務化などが予定される。これらの医療制度改革に共通することは医療費の圧縮削減であり、これは社会保障制度を後退させる。政府のいう国家財政赤字を減らすためという「医療費亡国論」的発想で行われる改革は、医療崩壊から社会保障制度の崩壊のドミノ倒しであり、行き着く先は医療従事者の士気の低下、医療の不平等性、安全性とサービスの低下、そして社会福祉の荒廃である。

 その一方で、国の国際競争力を損なわないためにと企業法人税率引き下げ、その穴埋めとしての消費税率の引き上げを行おうとしている。

 GDP比でみると、世界で突出した患者窓口負担の高さ、企業の社会保険料の低率という事実が、日本という国がいかに社会保障を軽視してきたかを示している。社会保障とは国民が福祉サービスや生活補助を、失業、疾病、身体障害の問題があっても平等な生活水準で維持できることを理念とした制度であったはずである。

 例えばフィンランドは1950年から40年かけて社会福祉政策に取り組んできた。国と自治体が病院、児童福祉、高齢者福祉から一般医療まで総括している医療制度と日本の医療を比較はできないが、例えば日本はリハビリ日数制限を導入したが、フィンランドでは「リハビリは大きな改善がなくとも個人の生活の質が向上することが期待されることを重視する」と明言している。日本がいかに「場当たり的医療改革」を行ってきているかを考えさせられる。

 イギリスでサッチャー政権が長期にわたって医療費抑制した結果、イギリスの医療福祉の荒廃をもたらしたという歴史について、その後ブレア政権が医療費総粋を大幅に拡大し医療制度を立て直したかについて、先進国の中で極端な医療費抑制政策を行おうとしている、わが国の政治家や官僚は学ばなければならない。国民の痛みや不幸を置き去りにして、国の財政や企業の利益を優先することは日本の将来に大きな負債をもたらすことを。

【京都保険医新聞8月6日】




     ==========



 折しも、京都では、新しい医師会館建設の計画が進んでいるが、今だに、新会館に保険医協会が同居できるかどうか決まっていない。多数の会員からは、別になると不便この上ないので、同居させろ、と要望が強いのだが、かつての歴史(京都は共産党が強く、保険医協会も共産党色が強いと懸念しているムキが、医師会内外にまだ多い)が、このつまらぬ混乱を招いているのだ。

 便利がイチバンに決まっとるだろ〜が!



 そんなことより、日本医師会も、これくらいすっきりした主張をして、医師としてより良い医療、国民のための医療を目指すべきだと思うよ。



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コメント

コメント一覧

藤枝市立総合病院保険医指定取り消し。
それにしても、、、2200人分の口腔外科、、、インプラント前処置、、、なんか、、、、???です。
請求しても認めなければ良かった?
現在、入院や通院治療している患者さんたちは、、、どうなるんでしょう?
なんか、、、裏があるような、、、(臭い)

> 国の国際競争力を損なわないためにと企業法人税率引き下げ、その穴埋めとしての消費税率の引き上げを行おうとしている。
   ???です。そういう考え方もあるでしょうが、、、
written by とまと / 2007.08.22 20:58
個人の保険医指定取り消しだけでも、結構な数の患者さんが大きな影響を受けます。
(悪いことをしたのなら仕方ないのではありますが...)
で、藤枝の...一応は総合病院ですよね..
 いったいどれくらい影響があるのか...
   ひょっとして、近隣に、厚労省と仲が良い私立病院があったりして..
これだけの処分をやるには相当なことがあったと思うんですが,,
  マスコミの報道だけではよくわかりません...
   (掲示板見てみるかな?)
written by Doctor Takechan / 2007.08.23 00:38
私も保険医協会に入っていますが、保険医新聞はほとんど読んでいません。
今の病院に勤める時に、病院から保険医協会に入るように言われて入ったのですが、結局なんのために入って何をするべきなのかとか、さっぱりわかりません。
保険医協会だけでなく、日医に対しても、勤務医の組織に対する把握はこの程度じゃないでしょうか。
組織に入っているのに組織に対する関心を持たずにいる人が悪いんだという論調を時々みかけますが、組織側からの存在意義や活動内容の報告が、もっとあるべきではないかと思います。
written by rinzaru / 2007.08.23 01:59
① これだけの新聞報道では判りにくいですね。
② 口腔外科だけならまだしも、他科も全て、、、不自然ですね。
③ 従来、2200人に保険診療を認めていたものを急に認めなくなるというのもおかしいですね。
④ 保険点数の開示。そういう時期ではないでしょうか?
written by とまと / 2007.08.23 06:50
私の場合...
 府の医師会には若い時に入りました。
 理由:教授命令:医師会のテニス大会に出場せよ、そのために入会せよ!

 保険医協会にも若い時入りました。..
 理由:融資制度を利用したかった(当時、マンション買い替えのため)

そして、開業を機に日本医師会にも入会しましたが..
 いずれも、入会動機は...大したものじゃああリません...
written by Doctor Takechan / 2007.08.23 09:10
某県の保険医協会の副会長を、なんとなくしております。大学院生時代に、保険医年金等の共済制度にひかれて入会し、開業した現在は見事に役員に引き込まれてしまいました。一方では、郡市医師会でも長年会長指名で委員を、開業してからは県医師会の代議員もしています。私のように、保険医協会の役員は多少なりとも医師会の役員委員もかねていることが多いのですが、医師会の中では自由闊達に意見を言ったり、活動したりできないのが現状です(私なども、医師会の中で浮いてしまっています)。
各地区協会や役員、会員さんによっては認識が違うかもしれませんが、うちの協会役員の皆さんは、決して共産党支持ではありません。しかし、未だにML上などで「アカ」呼ばわりされる先生方がいらっしゃるのには、どうしたら・・・と私本人は考えております。
また医科の先生方には、なぜダークな歯科と一緒に活動するのか?とも良く言われます。歯科の問題を他山の石として考え、将来の警鐘として対応できたらと思うのですが・・・
written by 通りすがりの精神科医 / 2007.08.23 10:24
通りすがりの精神科医様、ありがとうございます。

京都の場合、もともと共産党がかなり強い土地柄で、保険医協会のみならず府医師会でも、自民系と共産系で勢力争いが激しかった時代があります。
そうでなくても、古い時代の先生には、「アカ」のイメージが焼き付いているのかもしれません。
今は、恐らく京都でも共産党は凋落の一途をたどっており、医師で党員などほとんどいないはずなんですが...。
でも、反政府=「アカ」という認識が残存している先生方も...
もはや、時代錯誤なんですがね..。

そんなこと言うてる場合ちゃうやろ!、医療はすでにボロボロズタズタや、っちゅうのが何でわからへんねん!!??
  と、私は叫びたい...。
written by Doctor Takechan / 2007.08.23 23:54
私は卒後入局した医局のトップ、教授命令で入りました。何でも「医療訴訟になりそうな案件で医師会の担当の先生が面倒みてくれる」という理由です。Skyteamさんのブログで福田先生が書かれているように勤務医が医師会員の半分なのに勤務医には何らメリットがありません。
幽霊会員である私は日本医師会にこのまま入っていて何の意味があるのか自問自答しています。
written by Tai-chan / 2007.08.24 05:37
1.アカ呼ばわりは感情論ですね。
日本には反対するとアカという伝統的な思考方法がある。論理的なものを否定する。古い考え方です。
一方で、定量的な思考を何でも良いという考え方も偏っています。近年は定量的なものが是認されるとは言うものの、政界など、、、ひどいものですし、従来の特別会計300兆円を超える数字なども多くはブラックボックスに入っている。
民営化という名の正当化がまかり通っています。
戦後日本は経済発展という右肩上がりで世界の中で進歩してきたし、金持ち喧嘩せずで、丸く治めるのが日本的。
税制論議も大切ですが、基本は、行政改革であり、日本の行政は管理意識がとても強くて、お金を儲けなくても良い行政は組織を肥大化させる性質を持っているから、世の中がおかしくなっている。
2.少なくとも定量的・論理的な根拠を↑の記事は明確にしなければ説得力がないと感じました。薬品・機器等の医療を支えている分野のことも明確にして、説得力のある医療費値上げを説明しなければ、、、世論は納得しないでしょうし、Kr省も日医も、お金の明細を明確にしないところに、問題の根源があるのでしょう。総論ではなく、各論の世界に入ってきつつあるのでしょう。公明正大な責任説明義務を果たしていない限り、説得力は出ません。
日医は医療費を上げる圧力団体であるという考え方のリーダーシップの時代ではないでしょう。
written by とまと / 2007.08.24 07:49
医療費総枠のさらなる削減は、病院だけでなく診療所も巻き込んで、大変な事態になることは間違いない。現時点でも、いろんな診療所は、一体なぜやっていけてるんだろね。元からやっているところは自宅を改造してテナント代をなんとか浮かしてるらしいが、そんなことでラチがあくんだろかしら。5年前に開業した友人は、心労で心房細動になったらしい。「心停止する前に赤字で潰れるかもしれないんで、そのときはゆっくり公園でも散歩して余生をちょびょび生きていくよ。。。」と、言っていた。さみしいねぇ。つらいよ~。苦しいよ~。悲しいよ~。
written by 夢見る掃除人 / 2007.08.24 11:00
とまとさま...
> 国の国際競争力を損なわないためにと企業法人税率引き下げ、その穴埋めとしての消費税率の引き上げを行おうとしている。
   ???です。そういう考え方もあるでしょうが、、、

  まあ、これは、結果として、そう見えるってことでしょうね?
それにしても,,,
>藤枝市立総合病院保険医指定取り消し。
   何だか,,,へンですね..いったい何が起ったのか..
written by Doctor Takechan / 2007.08.25 01:38
Tai-chanせんせい、
 要するに、勤務医は、医師年金に入るとか、融資だとか、その程度しか、意味なんですよね。今のままでは....
 まして、今の執行部で入りたい人なんか、ほとんどいるはずもないですから..

とまとさま...
>少なくとも定量的・論理的な根拠を↑の記事は明確にしなければ説得力がないと感じました。

 そりゃあよくわかりますが....一開業医にはチト難しい...
   誰か、無料でシンクタンクしてくれる人、いませんかね?

夢見る掃除人さま...そりゃ、お掃除のしすぎでは...
 あまりにさみしすぎます...(あの歌が悪かった...?)
written by Doctor Takechan / 2007.08.25 01:46
推測ですが、、、藤枝市立総合病院ではインプラント治療での混合診療が行われた。
このため、インプラント治療の自由診療料金より安価な治療が2200人に行われてしまったため、自由診療をしている側から指摘があった?
結果、、、Kr省は慌てた。
他の診療科も含めて、保険医を取り消した。

ご存知の通り、インプラント治療は保険対象でない。
混合診療は認められていない。

同様の解釈で自由診療の前段階の治療をやられると、点数体系が、、、事実上の、混合診療が実施されては困る?

ミステリーです。
written by とまと / 2007.08.25 09:08
とまとさま..
 そもそも厚労省の作る点数体系が問題ではありますが...
  ある意味、厚労省としては、まだ混合診療を認めていない,, 
               ...という意思表示..
そして、とにかく医療費返還をさせること..
 であって、
医療の改善にはキョーミがない(理解できない...)..ってことか.
written by Doctor Takechan / 2007.08.26 21:48
書きにくいですが、、、
① 歯科医師会や地元医師会からのタレこみ?
② Kr省の嫌がらせ?五月蝿い(しっかりした)医師がいる?
③ 共産党系で虐められている?
④ 儲かっているので、自治体病院として、ケシカラン?

マァ、全くの推測の範囲を出ませんが、、、イクラでもかんぐれば、、、なぜか?2200人もインプラントの前処理を保険でされたのでは他の開業歯科、口腔外科はタマランデショウ?
例えば、近視補正術、、、この前まで50万だったのが、最近では20万、、、ダンピング、、、?w

日経記事を見た限りでは判りませんね。。。
written by とまと / 2007.08.26 22:07
やはり厚労省は、意地でも医療機関に儲けさせない...?
  だからって...ウチみたいな零細企業にまで大口減点とは..
    (ちょっと、ヌカってしまって、やられました...
      指導管理料の取り方を間違ってしまったみたいです...
        それにしても、去年のレセプトを今頃...
      日米同盟と同じくらい不公平な制度です...)
written by Doctor Takechan / 2007.08.28 00:09

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