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モンスター・ペイシェント?>

お昼のワイド・ショー(多分、ザ・ワイド)で、教育現場で大きな問題となっている
モンスター・ペアレント(怪獣みたいな親?)の話題が取り上げられていた。

運動会、文化祭、学芸会などで、自分の子供に与えられた役割に不満を持ち、担任に詰め寄る親。
「騎馬戦で上に乗るのがどうしてウチの子じゃなくて、○君なの? ウチの子のほうがずっと運動神経がいいじゃない。子供の特徴を見極められない教師なんて、教師失格ね!」
「なんでウチの子が、主役じゃなくて脇役なの!」

 要するに、担任は自分の子供だけ見てくれりゃあいい!、という言い分なのか?

そして、今や大問題へと発展した、給食費不払いペアレントもまだまだ増殖中...。
責任と権利のバランスがくずれてしまった、ということか..
大人になりきれないまま親になった未熟なペアレントが多くなったということか..

教師たちは語る....
「信じられない発言をする親がどんどん増えている。」
「家庭訪問したら、子供のことはおいといて、ほとんど親の人生相談だった..」

ますます狂暴化する親、そして萎縮する教師たち...

教師はほとんどの学校で不足ぎみで走り回って,,,親は自分の子供を見てくれるかどうかだけに興味を持ち、教師たちはひとりひとりの子供たちと触れあう時間がなく、消耗していく....

     =============

何だか,,,医療の世界と似てきたね..。
医者不足は急速に進行し、個々の患者の状況を把握することに限界を感じるようになってきた。
かく言う私も、某公立病院に勤務していたとき、50床弱の病棟を3人の医師で管理していたんだが...。
ある時、同僚の医師が急死して、多少の支援はあったものの、実質、二人で病棟を管理することになって...、私が責任者だったから、30人ほど受け持ったことがあった。当時は、病棟内は急性期から慢性期まで混合で、ようやく在院日数が問題となりはじめた頃だったんだけど....
苦しかったね。正直言って、一人でどうにか管理できるのは15人くらいまで。それ以上増えると、重症患者を重点的に診てたら、数日間、全く診てない患者がいたり,,,20人くらいは、どうや回診(「どうや?」って声をかけて変わりないか診るだけ)で精いっぱいだったり.....

そして、民間の精神病院の内科に勤務したときは、内科一般病棟、医療型療養病棟、介護型療養病棟、そして精神科の中の内科疾患治療病棟の4つの病棟で合計40人くらい診ていたときがあった。副院長でいっぱいくだらん会議があるのにだよ...。オマケにサテライトの診療所の診察当番があって、月4回くらい当直があって...

患者の顔が覚えられない、患者の家族とほとんど話をする暇がない、患者の家族と会ったことがない、病状が把握できない、.....あのまま続いていたら,,,きっと、うつ病にでもなったんじゃないか...(それでも、医者には経営観念が全然ない!、と吠えている高給取りの事務長がいたよ...)

     ==========

 そんな中で、どんなに頑張っても、医者にケチつける輩がいるんだよね。でも、そんな状況では、医者が至らないことは絶対に出てくる!。
 それが、ほんとうにコワかった....。
 少なくとも、トップが責任感溢れる人間であれば、多少は気分的に楽になるのだが、時には、その逆のトップ(つまり、責任を他人にかぶせるのがお好きなトップ)がいたりして....
 そして、そんな環境であっても、もし、自分の願う医療ができる環境であったら、ガマンの幅も広げることができるのだが...
 まあ、そういうトップに限って、環境整備より、目先のカネ勘定におぼれるものだ。

 すると、自分を守れるのは自分だけ、となっちゃう...。これで病院が崩壊した例も最近増えてるようだね。

 そこで、権利意識の強い患者からあれこれクレームつけられたり、訴訟になったり..これが、一番イヤなことかもしれない。

     ===========

 今の医療状況は、モンスター・ペアレントの医療版とでもいうべき、現状を無視して権利を高々と主張するクレーマーを増殖させている。

 つまり、
モンスター・ペイシェント...かな?

 人間のやることだから、医者にもミスはある。見落としもある。そういえば、以前、ある若い放射線科医が「ボクが大事な所見を見落としてしまったんです」って、ほんとに今にも倒れそうなくらい責任を背負い込んで、あわれなくらいやつれてしまったのを見たことがある。多分、安定剤や抗うつ剤を飲みながら、必死に仕事を続けてたんじゃないかな。

 困ったことに、われわれは、教師以上に人の命そのものにかかわる仕事をしている。ちょっとしたミスが、恐ろしいことになるのは分かりきっている。

 でも、...だからといって、全ての責任を医師になすりつけちゃあいけない。
 できることと、できないことがある...それすら分かってないような判例が増えるのは危険だ。

 われわれは、責任を感じなくちゃいけない。でも、モンスター・ペイシェントの増殖だけは、断じて許してはならない。

 最も確実な方法....(逃げるのは、また別だよ..)...
 やっぱり、医者を増やし、一人一人の医師が、責任を持てる範囲の仕事をするような医療環境を作ること。これが大事だろう。(今の政治には全く期待できない)
これができれば、自然に教育システムは充実する。医療全体のレベルは上がる。(決してモンスター・ペイシェントの期待するような、成功率100%の医療なんて、無理だが..今よりは良くなるはずだ。)
 若い医師諸君も、団結することを考えなくてはならないだろうな。
 え?、労働組合?...ま、近いといえば近いが...医療を良くしたい、もっと有能な医者になって患者を救いたい、そういう思いを共有する、ということだろう。唐澤執行部の日本医師会じゃあどうにもなんないしね。そんな集団ができてほしいとつくづく思う今日この頃である。
 世間は、医者が青い理想を掲げるなんてあまり信じないかもしれないが、医者という人種の特性を知れば、わかるはずだ。特に、若い世代のね。

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