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<日本医師会はただちに政治活動を休止せよ>
いよいよ参院選。日本医師会は、必死になって全国に“たけみ啓三”支持、自民党への投票をお願いしている最中である。全国で支援集会が開催されるようである。
近畿では、唐澤執行部への反発が強いため、“たけみ啓三”支持は難しい状況である。もっとも、京都では、“たけみ啓三”は支持しなくてもいいが、そのかわりに、地元の自民党候補を応援せよ、激励会に動員せよ!、との指令が出ているようだ。
しかし、私が知る限り、末端の医師会員の中では、ますます自民党への反発が強まっている。
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こりゃあ、あたりまえでしょう。
全国で医療崩壊の連鎖を引き起こしている医療費削減は、今年もまた強化される。
財務省は、すでに19年度に医療を中心に社会保障費2200億円の削減を決定している。財務省が決めた、ということは、腰抜け厚労省は従うしかない。誰がどうころんでも、医療崩壊が進むのは、既定の事実、という訳だ。
政府与党に投票することは、社会保障を今よりさらに縮小すること。弱者を追い込むこと。年金も、福祉も、介護も、すべて後退することは確実である。
社会保障は、国民を守る最後の砦。その砦を破壊して、大企業減税を推進し、規制緩和をいいことに、社会保障の分野にまで株式会社を参入させて、儲けは企業へ、そして国民はさらなる負担増の地獄へ堕ちる....。
これは、資本主義であっても民主主義ではない。独裁政治であっても、自由な国家とはいえない...。
国による統制をこれ以上広げては、北朝鮮を批判することすらできない国家と成り果てる。
ひるがえって、われわれ医師は、少なくとも、患者を、国民を医療によって守れる医療制度を目指すべきであり、国民の視点に立って医療行動を行うべきである。しかし、もはや、その環境は、政府与党によって木っ端みじんに口砕かれようとしている。
日本医師会は、今すぐ、医師の本文に立ち返り、不毛な政治活動を休止すべきである。日本医師会は長い歴史の中で、いつの間にか、与党応援団に成り下がった。しかし、ここまで悪質な医療制度設計がもくろまれている現在、自殺行為ともいえる与党応援を中断すべきではないか。せめて、執行部に良識のかけらが残されているなら、すべての政治活動をZEROベースで見直すため、休止し、自由投票にすべきであろう。
私も、そして、M3comに集う日本医療の将来を担う若い勢力も、日本医師会に良識が残されていることを目撃したい。それすらできないなら、もはや、日本医師会に未来はないであろう。
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しばらくお疲れモードで記事が書けませんでした....
ま、ちょっと元気になったので、ボチボチ書いて行こうと思います。
国会は、メチャクチャです。数の力でザル法が次々と強行採決される...
松岡の悪行は、見て見ぬフリ...
医療も教育も...国家統制がますます厳しくなる...
戦後レジームからの脱却どころか、戦前回帰ではないかと不安になります。
元気に明るく生きていける世の中を作るためには...
政治の大転換が不可欠です。
私は、これまで通り、いい医療、患者さんを守れる医療のために
自分のかけがえのない一票を行使したいと思います...。
It's one small vote for a man, one giant leap for mankind.
(人類が初めて月面に足跡を残したときのことば...を流用...)
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<なぜ、今頃に?>
ワクチン原料の品質保証期限切れ判明 阪大微生物研
2007年06月28日 Asahi.com
ワクチンメーカーの財団法人・阪大微生物病研究会(理事長、東雍(ひがし・やすし)・大阪大名誉教授)が製造し、3月から53万人分出荷していた、はしかと風疹の混合ワクチンで、ワクチン製造のために利用したウシの血清の品質保証期限が切れていたことがわかった。厚生労働省は、安全上の問題はないとの立場だが、医薬品の信頼を確保するため、製造工程の透明性を高めるべきだと指摘する専門家もいる。
このワクチンは、04年に観音寺研究所(香川県観音寺市)で製造した。ワクチンのもとになるウイルスを増殖させる細胞を培養するために使うオーストラリア産のウシの血清の品質保証期限が02年に切れていたが、そのまま使い、ワクチンの国家検定にパスしていた。
阪大微研によると、牛海綿状脳症(BSE)問題でウシの血清が入手しづらくなり、米国の血清メーカーに品質保証期限の根拠などを問い合わせたが、回答はなかったという。「凍結保存しておいた血清の品質をそのつど確認した。品質保証期限には科学的な根拠があるとは考えていない」と説明しているが、その後、国民の誤解を招きかねないとして昨年末ごろから使用をやめている。
医薬品の安全管理に詳しい東京医科歯科大歯学部付属病院の土屋文人薬剤部長は「ワクチンに残るものではないので、製品の安全性や効果に不安を持つ必要はない。しかし、製造工程の疑問点は国民に明らかにされる必要があり、厚労省は製造者に注意を促すべきだ」と話している。
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こういうことが、医療不信を増大させることを、メーカー側は心してほしい。
確かに、“ほぼ”問題ない、と言えるのかもしれない。
しかし、今になって、公表されるのはなぜか?
全国的に、厚労省の失政によって、麻疹ワクチンは不足していた。
●問題になったらワクチン不足に拍車をかけてまずいから、全部摂取し終わってから、そっと発表した...?
●話がこじれて、廃棄なんかになったら、儲からないから?
財団法人に天下りがあるかどうか知らないが、今頃になって真実が出て来るあたり、どうもおかしい...。
品質に問題ない、というなら、ミートホープとは違うとはっきり言えばいいのだ。
それにしても、期限切れ血清...これを使わなきゃ作れないワクチン...
そのワクチンすら足らない日本..
そのワクチンに依存している日本人...
ワクチン後進国の汚名は、当分晴れそうにない.
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<IT化の本質が見えた!>
契約書作らず年800億円 社保庁、NTTデータに
2007年06月28日23時22分 Asahi.com
「宙に浮いた5000万件の年金記録」を保存している社会保険庁のコンピューターシステムを巡り、契約書がないまま、年間800億円超の保険料や公費が業務委託先のNTTデータに支払われていたことが、28日分かった。野党からは「あまりにずさんな契約」と批判が上がっている。
会計検査院や社保庁が同日、参院厚生労働委員会での民主党の藤末健三議員への答弁で明らかにした。会計検査院は今後、こうした契約状態について検査する方針だ。
社保庁のシステムは、NTTデータが担う「年金記録システム」と、日立製作所が担当する「年金給付システム」に分かれている。05年度は年間計約1140億円が社保庁側から支払われ、うち約840億円はNTTデータへの支払いだった。
28日の審議で、藤末議員が利用契約書の有無を尋ねると、会計検査院は「06年度まで契約書は作成されていなかった」と答弁した。NTTデータと社保庁側は99年の契約約款で「利用契約を締結する」と定めていたが、利用契約は結ばれていなかったという。
柳沢厚労相も「見過ごすわけにはいかない。実態を早急に把握し、措置をとりたい」と調査する意向を示した。
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要するに、仲の良い大企業、天下り先として有用な大企業には、国民の税金を、契約書なしに1140億も!平気で払うわけだ。ICカードで年金やら健康状態を管理する、など、こんな官庁と政治家に任せたらとんでもないことになる。
抜け穴だらけの国家公務員法改正で、ますます天下り天国が加速されるのではないか?
さあ、早速、ひな鳥のように税金と言うエサを待ってクチをパクパクしてる大企業があちこちに...。
こんな企業に1140億払う一方、財務省は、医療を中心に2200億円の社会保障費削減を決定!。すべては血税なのだが...
医療崩壊を政府が加速させている図式は、今年も全く変わらない。
そして、土建屋国家が、IT屋国家に部分的に移っただけ..。
国民は、ダマされてはいけない。
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<もうひとつのEBM>
Atsu先生が、EBMについての批判を書いておられたので、私からもひとこと。
いわゆるEBM、evidence based medicineとは、私のような古い?人間にはなんとも居心地の悪い医療の世界です。
はっきり言って、統計的に有意であるような治療は、かなりの部分、薬品メーカー主導で行われます。そして、統計的に調査をしなかったあらゆる治療法にエビデンスは生じません。つまり、調査したことのみに対する統計的証拠というだけのことであって、そのエビデンスに基づいて投薬したら、一応、有効である可能性が高い。でも、それ以外の治療法が効かないのか、と言われればそうとも限らない....
なんとも、すっきりしない話です。
私としては、もうひとつのEBM...
つまり..experience based medicine
の方が、はるかにわかりやすく、信じやすいものであります。
EBM、evidence based medicineの気に入らない点を例に上げてみましょう。
例1)古くからあるAという薬剤がXという病気によく用いられているとします。これらについては、古い治験データのみ存在するとします。そこにBというAによく似た新薬が開発され、エビデンスを得るため大規模な調査が行われ、病気Xに対する有効性のエビデンスを得たとします。
この場合、EBMの立場では、古いAはエビデンスがないか、もしくは弱いエビデンスしかない。一方、新薬Bは高いエビデンスが与えられます。
でも、経験的に、Aがよく効く例が結構多い、という場合、どうしましょうか?
(こうなると、適応病名がどうか、ということの方が問題となりますよね...)
例2)では、適応病名、適応外病名という点について...
もし、あるご老人が不眠でいらいらする、頭が重い、ときにふらつく、と言ったとします。
では、このような症状に対するエビデンスを持つ治療は何か?(ちなみに頭部画像診断ーCTかMRIーでは、ごく軽度の加齢による白質病変程度、血圧、脂質は境界線あたり、としておきましょうか....)
一般的に、このような、複合要因と思われる症状についてのエビデンスは、まず存在しません。だって、こんなややこしい症状をまとめてエビデンスを得るための治験を考えること自体、至難の業だからです。
では、experience based medicineならどうか...?
これこそ、古い?医者の出番かもしれません。
経験という引き出しがたくさんあるからです。
効くかもしれない治療法を挙げてみましょうか?
1)アスピリン:血小板凝集能が亢進している老人では、頭の重さ、ふらつき、イライラなどを訴えることがあります
2)デパス(などの抗不安薬=minor tranquilizer):老人特有の不安感がこのような症状を起こしているかもしれません。筋弛緩作用の強いデパスなどが効く可能性があります
3)セレネースやドグマチール(などの向精神薬=major tranquilizer):脳機能が低下して、せんもうを起こす手前でこのような症状が出ることがあります
4)デパケンなどの抗てんかん薬:精神安定作用があります。はっきり脳波異常がない人でも効く場合があります。精神科の先生がわりと好きな処方かも知れません
5)ロキソニンなどの鎮痛消炎剤:とりあえず痛みだけ抑えたらすっきりする患者さんもいます
6)トレドミン、パキシルなどの抗うつ薬:実はうつ傾向だった、ということもあります
7)アロフトやリオレサールなどの抗痙縮薬:頚椎症などがあって肩や首の筋緊張が強い場合、効くことがあります
8)血圧降下薬:実は軽い高血圧で、夜に高くなる場合、このような症状が出ることがあります
9)睡眠薬:不眠だけ治せば、他の症状が消える患者さんがいます
10)...う〜ん、もうないか...あ!、高脂血症をしっかり治療すると、頭痛、肩こり、めまいがなくなる人がいました
さて、このような治療にいわゆるエビデンスは存在するでしょうか?
言わせてもらえば、エビデンスなるものは、玉石混淆で、非常に重要なものもあれば、とにかく統計で有意と出たものの、あくまで引き出しの一つに過ぎないという程度のものまでいろいろです。
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エビデンス至上主義の先生方の多くは、メシを食うためエビデンスに凝り固まっているだけだったり、研究費がほしかったり、あるいは、初心者の医者でも大きな間違いをしないため、とりあえず有効といわれている方法を薦められるか...そのあたりではないでしょうか?
一番困るのは、“そんな治療やってエビデンスがあるのか!”と怒りまくる先生でしょうか。
要は、患者様をいかに観察、診察して症状を軽くするか、ということですから、あくまでEBM(エビデンス)は絶対ではなく、引き出しのひとつ、と考えておくべきかと思います、
なお、エビデンスが非常に重要且つ難しいのは...
がん治療(手術、化学療法、放射線療法etc.)、手術法などではないでしょうか。特に訴訟が絡むと、がぜんエビデンスの存在が大きく見えてしまいます。
法曹界の先生方に特に申し上げたいのは、エビデンスがすべてではない、エビデンスは引き出しの一つである、という科学的事実であります。どうしても論拠に基づいて話を組み立てる職業ですから、権威に依存するのは仕方ないかもしれません。しかし、エビデンスの何百倍、何千倍の経験、experienceをしている臨床医が全国にいることを忘れてもらっちゃあ困ります。
同様に、一流大学の教授がいつも正しいとは限りませんし、専門医の集合体である学会の言うことがすべて正しいわけでもありません。
全ての医者が同じexperienceをしているはずはありませんし、そこにエビデンスが入り込む余地があるのも事実ですが、より科学的な真実は、目の前の患者に対して最適な治療とは、やってみて初めて証明される性質のものであります。
本日の記事、内科医の発想ですから、外科や産科の先生に納得頂けるかどうかはわかりませんが、私は、エビデンスよりもexperienceを信じたい性格です。
研修医など若い先生方は、エビデンスに頼りつつ、エビデンスだけではいかに医療がうまくいかないものか、是非、experienceを重ねて頂きたいと願っています。
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