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ブログ446htm

< 政府の医療政策は変わらない >

 医療崩壊、医師不足が進む中、われわれは、現場から医師不足を何とか解消したいと、無い知恵を絞っている。さて、参院選も近いこの時期に、政府は政府で医師不足解消案をあれこれ出している。しかし、大元が、あの、経済財政諮問会議となれば、期待する方が無理というものか...?

あらためて、政府の医療政策を私なりに検証してみたい。

     =============

 医療費予算、
コスト削減と重点化が焦点

諮問会議 「骨太の方針」素案、08年度予算「最大限の削減目指す」
      Risfax2007/06/05†

 経済財政諮問会議は4日、
「経済財政運営と構造改革に関する基本方針」(骨太の方針07)の素案を公表。骨太の方針06で示した11年度までの5ヵ年の歳出・歳入改革の実現に向け、制度改革の道筋や取り組みを示した。08年度予算編成について、歳出改革を軌道に乗せるうえで「極めて重要な予算」と位置づけ、公共事業の削減や「医療・介護サービスの質向上・効率化プログラム」による社会保障改革で、「最大限の削減をめざす」とし、08年度の社会保障予算2200億円を圧縮することを強く滲ませた。今後政府・与党との協議を経て、今月中旬に閣議決定する。
 (
やれやれ....効率優先、医療費削減が現在の悲劇を生んだというのに...そして、同じ間違いを介護の場でもやっているのは、コムスンでわかりそうなものなのに。
結局、前から言ってることと、ほとんど違わないんですね...


 
医療・介護サービスの質向上・効率化プログラムは、
「後発品の使用促進」で12年度までに数量シェアの30%以上の倍増、
15年度までにメタボリックシンドロームの該当者や予備群を08年度時点から「25%以上減少」を目標とする「生活習慣病対策」、
12年度までに「平均在院日数の短縮」
に向け、全国平均と最短の県との差を3分の1短縮し、15年度までに半分にする
目標を掲げる。
後発品は、特に悪いとは思わないけど、そもそも先発品が高すぎるのでは?
 それに、後発品の品質にも結構ばらつきがあり、注意が必要です。
 また、後発品をむやみに増やすと...まず、絶対、薬の名前が覚えきれない。絶対、処方ミス・調剤ミスが増加する。外来も病棟業務も効率が極めて悪くなる。医師も看護師もものすごく負担が増える。以前勤務していた病院でいやというほど経験しました。
まず、人手が増えてからやるべきです。
 経済的にも、先発品と後発品を入れることで、不良在庫が相当増えます。経営状態をまず改善するような診療報酬にまず変えてから、考えてね。
 そして、世界的に誰も日本のメタボリックの基準など認めていないのに....国民を実験台にした医療費削減案ですか....。単に、検診事業を医師会から取り上げて、企業参入をはかりたいだけでは?
 日本肥満学会会長の、超肥満の..松澤先生..ほんとにこんなことで、委員会?
 それとねえ,,,平均在院日数を短縮するためには、ものすごいエネルギーと人手が必要だってこと、知ってます? わが国では、急性期の短期治療の後の後送病院の不備もあって、あんまり早く追い出すと、余計に医療費がかかるし、かえって入院日数が増える恐れもあり、患者からは不満が出るし、国民の医療不信、勤務医の逃避を促進するだけなんだけど....。ま、日本の財界のトップの経営能力がどれほどのもんじゃ!、と言いたくなるような...


 また、骨太の方針07では成長力加速プログラムを設定。消費者ニーズを満たし、生産性を向上させる「規制の集中改革プログラム」を盛り込んだ。
レセプトオンライン請求化を確実に達成し、社会保険診療報酬支払基金の業務フローの抜本的な見直しによって、審査・支払業務を効率化させる。
社会システムの改革と技術革新を進める長期戦略指針「イノベーション25」を盛り込み、革新的医薬品・医療機器創出のための5ヵ年戦略に示した
「革新的新薬の適切な評価」
「後発品の使用促進のための薬価制度の改革」
「臨床研究・治験環境の整備」
「審査の迅速化・質の向上」
をめざす。
「骨太の方針」...いささか、聞き飽きましたね。「財界太りの方針」、とか、「コネ太の方針」政治家とコネを持つ財界人が大儲けをする:とか、いい噂は聞きません。
レセプトオンライン請求化:これは、機械的に請求ミスをすべて切って捨てるということでしょう?。医療の進歩には一切寄与しない、事務方と支払側だけのためのシステムですよ。
イノベーションも、政治家が言うと、誰も聞きたくない陳腐なことばになってしまう。イノベーションに失礼どすえ
 規制緩和で...また、オリックスが儲けるんですか...?
 要するに、医療で食ってる企業が儲かればいい。医療本体は衰退してもいいってことですよね?
 だいたい、医者がこれだけ減ってるのに、「臨床研究・治験環境の整備」ってど〜するのかね? これ一つ見ても、絶対できないことを書いている...
 つまり、口先だけの選挙公約....ですよね?
 「審査の迅速化・質の向上」..これだけホンネですか?..そういうIT化だもんね。マルメもなくさないで、科学的分析などできるはずもないしね...
 あ、経済財政諮問会議の欲ボケ老人に、こんな話しても理解不能かもね。大企業の電子カルテ開発の第一線にいた人が、今のIT化は、診療報酬体系を大幅に改善しない限り、絶対、医療の質を改善するような統計データは得られない、と断言してるんですよ!


 質の高い社会保障サービスの構築に関して、
「医師確保のための緊急対策」を盛り込む。
医師不足地域に対する国レベルの緊急臨時的医師派遣システムの構築や
 (
これは、すでに頓挫しました
女性医師の働きやすい職場環境を整備する
 (
口だけで、何もかわらない....)
とした。
後期高齢者医療制度の施行や
 (
これは、非常に恐い制度です。またしても、この場に及んで、この5年ほどであれほどカネをむしられるようになった老人たちから、さらなる大金をむしり取る制度です。
払えなくなったら....日本政府に捨てられます...。
 カネがなければ、死ね! 爪に灯をともすように、苦労してコツコツ貯えたなけなしの老後資金を、全部国が取り上げる、そう言っても過言ではない...。
 来年から開始だそうですが....老人たちよ、死ぬのはあなたたちです。
 ウソだと思ったら、制度の中身を、詳しく聞きに行きなさい。
  これは...医師会より、保険医協会の方が詳しいかもしれませんね。
  たくさん、説明のパンフ作ってますね
。)
在宅ケアや終末期医療の提供体制を整備し、
 (
これは...開業医に24時間診させる、ってこと?
   あなたは...生き延びたいと思いませんか?
    それができる開業医は....ごくわずかですよ...
  できると言う開業医の,,,2/3はカネ目当てじゃないでしょうか?

医療制度改革の推進も記載した。
 (
具体的な内容をよく見てから考えましょうか...
   まず、絶対、ろくでもないことしか書いてないでしょう...
) 

 また、07年度内に、新健康フロンティア戦略実施計画の策定やがん対策推進基本計画の目標の
10年以内にがん死亡率の20%減少」を達成
に向け、取り組みを進める。
 (
ホントに横文字の好きな安倍総理ですね....
   メタボにフロンティアにイノベーション...
    医療でメシを食っている者から見れば、
     どしろうとの戯れ言,,,程度か,,
 ついでに...がん対策は、まず、医者が増える見通しがついてから!
   これ以上、勤務医が減ったら...無理ですよ...

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ブログ445htm

<†Re.医師不足解消法

先日、医師不足解消のための個人的提案を記事にしました。
   Takechan的医師不足解消法
( http://blog.m3.com/DrTakechan/20070601/Takechan_ )

その後、Tai-chan先生が、かなり詳細に、解消法を報告されました。

   医師不足毛のある議論
( http://blog.m3.com/Neurointervention/20070605/2 )

(結構、過激、というか、そうとう激しい抵抗に遭いそうな提案もありますが、とても興味深く読みました)

 Tai-chan先生は、医師数が増やすのが大変だから(というより、緊急対策として急に医者を増やすのはまず無理ということで)、その代替案を提案されました。
せっかくの提案ですので、Tai-chanの提案をながめながらその中で、その気になれば、すぐにでもできそうなこと(政治家のみなさん!。自治体のみなさん! これが、現場の意見ですよ!)をピック・アップして持論を書き込みました。

     ==============
<おことわり>
以下の提案には、いくつかの前提があります。
1)医療費削減はやめる!
2)逆に、病院の医療の診療報酬を原則引き上げる!
 (医者が増やせないなら、せめてパラメディカルや事務系の
  職員をある程度雇用できる予算措置を講じる)
3)患者の自己負担率を、せめて2割までに抑える!
 (3割負担はダメ! できることなら1割負担までにせよ)
4)つまり、限られた予算の中で、などと最初から責任放棄を
  するな! 必要な予算を確保せよ。
 (はっきり言って、確保はあとからでもいいのだ。
  必要な予算をまず計上せよ)!
  (ま、これができてりゃ、医療崩壊もなかったかも...)

    ============
では、Tia-chan先生のご提案を見ましょう
1.患者を減らす(とんでもない医師扱いされそう)
 Tai-chan先生は、救急車は有料化!を提案されています。急性アル中や常習者など、評価基準を作って救急病院で救急車需要度の評価をして、救急車代を医療費とともに徴集しましょう。私は、時間外・休日診療費も救急性が乏しい場合は負担割合を増すべきだと思います。(この前提として、ふつうの診察の自己負担率は下げるべきです)
 
 もうひとつ、大都市部など医療機関の多い地区でないと難しいとは思うんですが、病院の医師が不足しているのですから、病院の外来点数を上げるかわりに人数制限してはどうでしょう? 人気のある先生に診てほしいのは人情です。しかし、外来、入院、教育、研究、会議、書類と、あまりに多忙な医師を長時間外来に縛るのはもはや無謀です。せめて、大病院の外来数を絞る(安定した慢性期の患者、特別専門性の高くない疾患は、他の医療機関に送る。特別に検査が必要なときだけ、半年か1年に1回だけ、戻ってきてもらう...どうでしょう?)

 あ、そうだ!。開業医に24時間診させるなどと、意味不明なこと(危険きわまりないこと)を言わないで、基幹病院内に医師会診療部門を作り、輪番制で開業医が診療に当たる(
休日診療所の代わり)。
 その方が、検査機器、スタッフ、救急医療体制として理にかなっている。この予算については、当然、厚労省がぶんどって来るんだよ。

2.医師の仕事を肩代わり(看護協会からの反発必至)
 Tai-chan先生は、麻酔、ICUでの輸液管理、内診など、看護師の中から専門性の高いスタッフを作るという意見。内診はもうすぐできるのではないか? その他は教育と責任も含めた周辺体制を考慮すると、大病院のみ可能性あり。看護協会がネックか。
 でも、看護師も不足しているので、かなり厳しい。
 私は、医者のためのIT化をもう少し進められないか、と思う。今、進められようとしているIT化は、大部分、事務方による事務方のためのIT化ではないか。医師の仕事を楽にするIT化を誰か考えてくれませんかね?(予算は厚労省持ちでね)
 病院の人間ドックの外部委託。病院では、経営のためやむを得ずドックをしている例が少なくない。診療報酬が十分なら、ドックに医者を配置する必要がない。厚労省はメタボ検診で来年からは市民検診事業を医師会から取り上げるつもり。ならば、病院のドック事業を地区医師会に委託すればどうか?。場所や機器は、今のまま病院でやればよい。

3.医師の雑用を減らす(事務系を増やすなんてとんでもない?)
 病院の医者は、人手不足の上に事務的な仕事、時には看護師がやるべき仕事まで、欧米に比べて著しく雑用が多い。Tai-chan先生も言ってるように、外来アシスタント、さらに病棟秘書、医局秘書を雇える予算措置を講じてほしい。
 これは、すぐにでもはじめるべき重要な提案です。
 
4.医師の給料を上げてやる気を出す(高給と勘違いしている世間から袋叩き)
 まずは診療報酬のアップ(というより元に戻すこと)。私立病院においては、役立たずのオーナーなんぞに利益を奪われないよう、公益法人(?)としての厳しい会計監査が必要なことは言うまでもない。
 独立行政法人においては、正社員でない医者が今も薄給で働いている現状を改善すること。研修医はまだいい。そのあと10年ほどの若い時代の給与を中心に、改善を図ること。
 そもそも病院の臨床医は、24時間いつ患者が悪くなるかわからない病院という特殊な環境で働いている。普通の公務員法で縛ること自体がムチャクチャなのだが、わが国の事務系のえらいさんたちは、24時間体制というものが、いつまでたっても理解できない(理解しようとすらしない)。だから偏見が出る。

5.産後職場復帰のため女医の環境改善(女医に厳しい社会?)
 これは、やるべきことはとっくにわかっているはず!
まず、子育て支援。24時間利用可能な託児所・保育園の整備。
(儲からないからって院内保育所を潰した私立病院もあるぞ!)
産休医の代替医を雇用する費用の補助(今は医者が足らないから難しいが..)
週に1、2日だけ働く医師、午前中だけ働く医師など、家庭環境に合わせ働くことのできる職場環境と雇用規則の見直し。これは、要するに定年制を見直すこと。

6.シルバー人材活用(年寄りをこき使うな!)†
 これは、要するに定年制を見直すこと。Tai-chan先生によれば、米国では定年制を廃止しているとか。むろん、いくらお元気でも、80歳ともなれば、ちょっとどうか...と思うのだが...。私が思うに、70歳くらいまでは、当直は危険でも、外来、病棟管理、検査、小手術など、非常に有能な人材が多くいる。体力のない人は、働く日数を勘案すればいいだけだ。どんどん働いてもらってはどうだろう?
 やはり、給与は、ふつうに累進制にするのは厳しいかもしれない。年棒制とか、70%給とか、いろいろ検討する余地はある。
      ==============

 その他:Tai-chan先生の具体的な提案はいろいろあるので、よかったらブログを見て下さいね。

 さて、私も、思い付くことはいろいろある。また、たまったら、そのうち記事にしていきたいと思う。残念なことに、今の私には、へき地医療の崩壊に対する適当な処方せんがなかなか見つからない。....んん〜..そうだ!
 夏休み期間など、都市部の医者または開業医に一泊二日か、二泊三日で家族旅行をかねて仕事に来てもらう,,,なんてのはどうかね?
 (決して、冗談じゃないぞ! 冗談を言ってるほど地方に余裕はないはず..)

 それよりも、国家予算の中の医療費削減という謝った流れを、まず止めなければどうしようもないと思うが...参院選だけじゃダメだろうね...。

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