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<オカマさんと医療>

某サイトで、ゲイバー(おかまバーのことか)の話題が出ていた。ちょっと思い出したことがあったので、少し話題を提供したい。

1)救急に来たおかまさん
 10年ほど前のこと、深夜、救急に、飲み過ぎた男性患者が来る、というので、「また酔っ払いかよ〜。ったくぅ...」と眠い目をこすりながら救急室まで出ていった。
 5分ほどして、救急車が到着。30代男性ということで...20歳前後の学生辺りが圧倒的に多い中で、30代ってのは、タチが悪いのでは,,と不安に思っていたら...

 そこにふらふらやってきたのは、黒っぽいドレスに身をまとった女性?...小柄な男性が支えている...???
 
「あ〜、ごめんね、しんどいのよ...」野太い声..
え?..お顔も結構オンナっぽいけど...お声が....?

とにかく、気を取り直して、毅然として....(わなわな..)
「あの〜..○○さんですね...ど、どうしました?」
 
「あ、ごめんなさ〜い。のみすぎちゃった...」
「そ、そうですか....。腹痛はありますか?、吐き気は?...」
 ・・・・・彼女...あ。いや、彼は、しんどそうに返答する..
「それじゃあ、やっぱり点滴しましょうか。」
 
「ええ、お願いしま〜す....あ、あ、ちょっとすみません。しびんをお願いします。」
「しびん...??」
 
「あ、ハイ、お願いします。ちょっとぉ〜、××ちゃん、ドレス持っててぇ!」
....彼女...あ。いや、彼は、しびんを受け取り、しんどそうに救急室の片隅へ....。、××ちゃん、ドレスの裾をを後ろから少し持ちあげる。
 ○○さんのほうはというと、ドレスをめくりあげてしびんを差し込んでもそもそやっている...(こちらに背中を向けているので、詳細にはわからないが...)
 思わず、ど、ど〜なってるんだろう?(どこが!?)、という好奇心が頭をもたげるが...まさか、前に回り込んでのぞくわけにもいかず...(わなわな)

「あ、終わりましたか...じゃあ、点滴しましょうか....。そ、それにしても重そうなドレスですね..」
 
「あ、ごめんなさ〜い、ステージ衣装で来ちゃったの。」
     ーーーーーーーーー
彼女...あ、いや、彼が帰った後,「ど、ど〜なってるんだろう?(どこが!?)」というギモンと、あの小柄な田舎のおっちゃんみたいな××ちゃんと、ど〜いう関係なんだろうというギモン、そして、どんなステージを繰り広げるのか?というギモンで、なかなか寝付けなかった....。

     ================

2)悩み苦しむオカマさん
 ある当直の夜、過換気で30才くらいの女性...っぽい男性が運ばれてきた。
 なかなかの美人であった...(惚れてませんよ...ホントです..)
 彼女(..彼)もまた、お店から女装のままやってきた。
 マニュアル通りの治療で改善し、少し寝てから元気を取り戻して帰っていった。
     ーーーーーー
 それから数週間後、外来に新患のカルテがあり、順番がきて、患者の名前が呼ばれた。
外来看護師が待合室で患者さんを呼ぶ。
吉村遼太郎さん(仮名)!、お待たせしました。」
  一瞬、待合室がどよめいたような気がした...
  そして、診察室へ入ってきたのは..
 なんと、救急で見た、あの、結構美しい女性...というか、おかまさん..
「え?...ど、どうしたの?」
 
「最近、頭が重くてしんどいんです..」
「お酒はどのくらい飲んでますか? 睡眠は?」
  ・・・いろいろ聞いてみても、もうひとつはっきりしない・・
 とりあえず、軽い安定剤、胃薬など、無難な線で処方し、様子を見る..
     ーーーーーーー
 でも、彼は、その後もたびたびやってきた...
 どうも、うつ傾向があるようだった...
 2、3か月来なくて...忘れた頃にまたやって来たり...
 いろいろ検査もしたが、特に異常はなく....
 結局、1年以上外来で(時に救急室で..)彼を担当した...。
 最後まで、本当の原因はわからなかった...
 でも、最後まで気になっていたのは..
  彼は、女性になりたくて、手術していた(乳房も、○こちんも、○マキンも..)
 それは、自分で決断したとは言っていたが...
 どうも、後悔しているような...
 どうしても、納得しようと無理しているような...
  そんな気がしていたのだが...
   ついに、ズバリ質問することはできなかった...
     今頃、どうしてるのかな〜?
  ...(惚れてませんよ...ホントです..)

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日本医師会はただちに政治活動を休止せよ

 いよいよ参院選。日本医師会は、必死になって全国に“たけみ啓三”支持自民党への投票をお願いしている最中である。全国で支援集会が開催されるようである。

 近畿では、唐澤執行部への反発が強いため、“たけみ啓三”支持は難しい状況である。もっとも、京都では、“たけみ啓三”は支持しなくてもいいが、そのかわりに、地元の自民党候補を応援せよ、激励会に動員せよ!、との指令が出ているようだ。
 しかし、私が知る限り、末端の医師会員の中では、
ますます自民党への反発が強まっている
      =========
 こりゃあ、あたりまえでしょう。

 全国で医療崩壊の連鎖を引き起こしている医療費削減は、今年もまた強化される。

 財務省は、すでに19年度に医療を中心に
社会保障費2200億円の削減を決定している。財務省が決めた、ということは、腰抜け厚労省は従うしかない。誰がどうころんでも、医療崩壊が進むのは、既定の事実、という訳だ。

 政府与党に投票することは、社会保障を今よりさらに縮小すること。弱者を追い込むこと。年金も、福祉も、介護も、すべて後退することは確実である。

 社会保障は、国民を守る最後の砦。その砦を破壊して、大企業減税を推進し、規制緩和をいいことに、社会保障の分野にまで株式会社を参入させて、儲けは企業へ、そして国民はさらなる負担増の地獄へ堕ちる....。

 これは、資本主義であっても民主主義ではない。独裁政治であっても、自由な国家とはいえない...。

 国による統制をこれ以上広げては、北朝鮮を批判することすらできない国家と成り果てる。

 ひるがえって、われわれ医師は、少なくとも、患者を、国民を医療によって守れる医療制度を目指すべきであり、国民の視点に立って医療行動を行うべきである。しかし、もはや、その環境は、政府与党によって木っ端みじんに口砕かれようとしている。

 日本医師会は、今すぐ、医師の本文に立ち返り、不毛な政治活動を休止すべきである。日本医師会は長い歴史の中で、いつの間にか、与党応援団に成り下がった。しかし、ここまで悪質な医療制度設計がもくろまれている現在、自殺行為ともいえる与党応援を中断すべきではないか。せめて、執行部に良識のかけらが残されているなら、すべての政治活動をZEROベースで見直すため、休止し、自由投票にすべきであろう。

 私も、そして、M3comに集う日本医療の将来を担う若い勢力も、日本医師会に良識が残されていることを目撃したい。それすらできないなら、もはや、日本医師会に未来はないであろう。

     ==============

 しばらくお疲れモードで記事が書けませんでした....
 ま、ちょっと元気になったので、ボチボチ書いて行こうと思います。

 国会は、メチャクチャです。数の力でザル法が次々と強行採決される...
 松岡の悪行は、見て見ぬフリ...
 医療も教育も...国家統制がますます厳しくなる...

 戦後レジームからの脱却どころか、戦前回帰ではないかと不安になります。

 元気に明るく生きていける世の中を作るためには...
   政治の大転換が不可欠です。
    私は、これまで通り、いい医療、患者さんを守れる医療のために
    自分のかけがえのない一票を行使したいと思います...。

 It's one small vote for a man, one giant leap for mankind.
  (人類が初めて月面に足跡を残したときのことば...を流用...)

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なぜ、今頃に?>



ワクチン原料の品質保証期限切れ判明 阪大微生物研



2007年06月28日 Asahi.com

 ワクチンメーカーの財団法人・阪大微生物病研究会(理事長、東雍(ひがし・やすし)・大阪大名誉教授)が製造し、3月から53万人分出荷していた、はしかと風疹の混合ワクチンで、ワクチン製造のために利用したウシの血清の品質保証期限が切れていたことがわかった。厚生労働省は、安全上の問題はないとの立場だが、医薬品の信頼を確保するため、製造工程の透明性を高めるべきだと指摘する専門家もいる。

 このワクチンは、04年に観音寺研究所(香川県観音寺市)で製造した。ワクチンのもとになるウイルスを増殖させる細胞を培養するために使うオーストラリア産のウシの血清の品質保証期限が02年に切れていたが、そのまま使い、ワクチンの国家検定にパスしていた。

 阪大微研によると、牛海綿状脳症(BSE)問題でウシの血清が入手しづらくなり、米国の血清メーカーに品質保証期限の根拠などを問い合わせたが、回答はなかったという。「凍結保存しておいた血清の品質をそのつど確認した。品質保証期限には科学的な根拠があるとは考えていない」と説明しているが、その後、
国民の誤解を招きかねないとして昨年末ごろから使用をやめている。

 医薬品の安全管理に詳しい東京医科歯科大歯学部付属病院の土屋文人薬剤部長は「ワクチンに残るものではないので、製品の安全性や効果に不安を持つ必要はない。しかし、製造工程の疑問点は国民に明らかにされる必要があり、厚労省は製造者に注意を促すべきだ」と話している。



     ===================



 こういうことが、医療不信を増大させることを、メーカー側は心してほしい。



 確かに、“ほぼ”問題ない、と言えるのかもしれない。

しかし、今になって、公表されるのはなぜか?



全国的に、厚労省の失政によって、麻疹ワクチンは不足していた。

問題になったらワクチン不足に拍車をかけてまずいから、全部摂取し終わってから、そっと発表した...?

話がこじれて、廃棄なんかになったら、儲からないから?



 財団法人に天下りがあるかどうか知らないが、今頃になって真実が出て来るあたり、どうもおかしい...。

 品質に問題ない、というなら、ミートホープとは違うとはっきり言えばいいのだ。



 それにしても、期限切れ血清...これを使わなきゃ作れないワクチン...

 そのワクチンすら足らない日本..

 そのワクチンに依存している日本人...

    ワクチン後進国の汚名は、当分晴れそうにない.



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IT化の本質が見えた!



契約書作らず年800億円 社保庁、NTTデータに



2007年06月28日23時22分  Asahi.com

 「宙に浮いた5000万件の年金記録」を保存している社会保険庁のコンピューターシステムを巡り、契約書がないまま、年間800億円超の保険料や公費が業務委託先のNTTデータに支払われていたことが、28日分かった。野党からは「あまりにずさんな契約」と批判が上がっている。

 会計検査院や社保庁が同日、参院厚生労働委員会での民主党の藤末健三議員への答弁で明らかにした。会計検査院は今後、こうした契約状態について検査する方針だ。

 社保庁のシステムは、NTTデータが担う「年金記録システム」と、日立製作所が担当する「年金給付システム」に分かれている。05年度は年間計約1140億円が社保庁側から支払われ、うち約840億円はNTTデータへの支払いだった。

 28日の審議で、藤末議員が利用契約書の有無を尋ねると、会計検査院は「06年度まで契約書は作成されていなかった」と答弁した。NTTデータと社保庁側は99年の契約約款で「利用契約を締結する」と定めていたが、利用契約は結ばれていなかったという。

 柳沢厚労相も「見過ごすわけにはいかない。実態を早急に把握し、措置をとりたい」と調査する意向を示した。



   ===============



 要するに、仲の良い大企業、天下り先として有用な大企業には、国民の税金を、契約書なしに1140億も!平気で払うわけだ。ICカードで年金やら健康状態を管理する、など、こんな官庁と政治家に任せたらとんでもないことになる。

 抜け穴だらけの国家公務員法改正で、ますます天下り天国が加速されるのではないか?



 さあ、早速、ひな鳥のように税金と言うエサを待ってクチをパクパクしてる大企業があちこちに...。



 こんな企業に1140億払う一方、財務省は、医療を中心に2200億円の社会保障費削減を決定!。すべては血税なのだが...

 医療崩壊を政府が加速させている図式は、今年も全く変わらない。



 そして、土建屋国家が、IT屋国家に部分的に移っただけ..。



 国民は、ダマされてはいけない。



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もうひとつのEBM

Atsu先生が、
EBMについての批判を書いておられたので、私からもひとこと。

 いわゆる
EBM、evidence based medicineとは、私のような古い?人間にはなんとも居心地の悪い医療の世界です。

 はっきり言って、統計的に有意であるような治療は、かなりの部分、薬品メーカー主導で行われます。そして、統計的に調査をしなかったあらゆる治療法にエビデンスは生じません。つまり、調査したことのみに対する統計的証拠というだけのことであって、そのエビデンスに基づいて投薬したら、一応、有効である可能性が高い。でも、それ以外の治療法が効かないのか、と言われればそうとも限らない....
 なんとも、すっきりしない話です

 私としては、
もうひとつのEBM...

    つまり..
experience based medicine

の方が、はるかにわかりやすく、信じやすいものであります。
EBM、evidence based medicineの気に入らない点を例に上げてみましょう。

 
例1)古くからあるAという薬剤がXという病気によく用いられているとします。これらについては、古い治験データのみ存在するとします。そこにBというAによく似た新薬が開発され、エビデンスを得るため大規模な調査が行われ、病気Xに対する有効性のエビデンスを得たとします。
 この場合、EBMの立場では、古いAはエビデンスがないか、もしくは弱いエビデンスしかない。一方、新薬Bは高いエビデンスが与えられます。
 でも、経験的に、Aがよく効く例が結構多い、という場合、どうしましょうか?
(こうなると、適応病名がどうか、ということの方が問題となりますよね...)

 
例2)では、適応病名、適応外病名という点について...
 もし、あるご老人が不眠でいらいらする、頭が重い、ときにふらつく、と言ったとします。
 では、このような症状に対するエビデンスを持つ治療は何か?(ちなみに頭部画像診断ーCTかMRIーでは、ごく軽度の加齢による白質病変程度、血圧、脂質は境界線あたり、としておきましょうか....)
 一般的に、このような、複合要因と思われる症状についてのエビデンスは、まず存在しません。だって、こんなややこしい症状をまとめてエビデンスを得るための治験を考えること自体、至難の業だからです。

 では、experience based medicineならどうか...?

 これこそ、古い?医者の出番かもしれません。
 経験という引き出しがたくさんあるからです。
効くかもしれない治療法を挙げてみましょうか?

1)アスピリン:血小板凝集能が亢進している老人では、頭の重さ、ふらつき、イライラなどを訴えることがあります
2)デパス(などの抗不安薬=minor tranquilizer):老人特有の不安感がこのような症状を起こしているかもしれません。筋弛緩作用の強いデパスなどが効く可能性があります
3)セレネースやドグマチール(などの向精神薬=major tranquilizer):脳機能が低下して、せんもうを起こす手前でこのような症状が出ることがあります
4)デパケンなどの抗てんかん薬:精神安定作用があります。はっきり脳波異常がない人でも効く場合があります。精神科の先生がわりと好きな処方かも知れません
5)ロキソニンなどの鎮痛消炎剤:とりあえず痛みだけ抑えたらすっきりする患者さんもいます
6)トレドミン、パキシルなどの抗うつ薬:実はうつ傾向だった、ということもあります
7)アロフトやリオレサールなどの抗痙縮薬:頚椎症などがあって肩や首の筋緊張が強い場合、効くことがあります
8)血圧降下薬:実は軽い高血圧で、夜に高くなる場合、このような症状が出ることがあります
9)睡眠薬:不眠だけ治せば、他の症状が消える患者さんがいます
10)...う〜ん、もうないか...あ!、高脂血症をしっかり治療すると、頭痛、肩こり、めまいがなくなる人がいました

 さて、このような治療にいわゆるエビデンスは存在するでしょうか?

 言わせてもらえば、エビデンスなるものは、玉石混淆で、非常に重要なものもあれば、とにかく統計で有意と出たものの、あくまで引き出しの一つに過ぎないという程度のものまでいろいろです。

     =================
 エビデンス至上主義の先生方の多くは、メシを食うためエビデンスに凝り固まっているだけだったり、研究費がほしかったり、あるいは、初心者の医者でも大きな間違いをしないため、とりあえず有効といわれている方法を薦められるか...そのあたりではないでしょうか?
 一番困るのは、“そんな治療やってエビデンスがあるのか!”と怒りまくる先生でしょうか。
 要は、患者様をいかに観察、診察して症状を軽くするか、ということですから、あくまで
EBM(エビデンス)は絶対ではなく、引き出しのひとつ、と考えておくべきかと思います、

 なお、エビデンスが非常に重要且つ難しいのは...
 がん治療(手術、化学療法、放射線療法etc.)、手術法などではないでしょうか。特に訴訟が絡むと、がぜんエビデンスの存在が大きく見えてしまいます。

 法曹界の先生方に特に申し上げたいのは、エビデンスがすべてではない、エビデンスは引き出しの一つである、という科学的事実であります。どうしても論拠に基づいて話を組み立てる職業ですから、権威に依存するのは仕方ないかもしれません。しかし、エビデンスの何百倍、何千倍の経験、experienceをしている臨床医が全国にいることを忘れてもらっちゃあ困ります。

 同様に、一流大学の教授がいつも正しいとは限りませんし、専門医の集合体である学会の言うことがすべて正しいわけでもありません。
 全ての医者が同じexperienceをしているはずはありませんし、そこにエビデンスが入り込む余地があるのも事実ですが、より科学的な真実は、
目の前の患者に対して最適な治療とは、やってみて初めて証明される性質のものであります。

 本日の記事、内科医の発想ですから、外科や産科の先生に納得頂けるかどうかはわかりませんが、私は、エビデンスよりもexperienceを信じたい性格です。
 研修医など若い先生方は、エビデンスに頼りつつ、エビデンスだけではいかに医療がうまくいかないものか、是非、experienceを重ねて頂きたいと願っています。

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ドラマ「暖流」、いよいよラスト!

 TBSテレビ系昼ドラ「暖流」。病院を舞台にドロドロした人間関係を描くこのドラマ。実は、意外に現在の医療情勢を考えさせられるドラマでもある。
 確かに、医学的な内容は、さほど優れているわけではない。現実離れしているところも数多くある。だが、医療がいよいよ経営難の時代に入ったこと、民間会社による病院乗っ取りが描かれ、まさに金儲け至上主義の医療が繰り広げられるあたり、政府・財界の目指す医療がここにある!、と感じ入ってしまう。
 むろん、奥様方の中には、登場人物の恋愛の行方が気になるムキも多いだろうが..。

 さあ、このドラマ、今週で終わり!。木、金とどのような展開が待っているか..楽しみではある(明日は見られない!、残念...でも、最終回は見るぞ!)

タイトル ドラマ30「暖流」
放送局 TBSテレビ系
制作著作 毎日放送 / 制作協力:MBS企画
放送日時 月曜日〜金曜日 13:30
初回 / 最終回 2007年4月16日 / 6月29日(全11週55回)
制作 藪内広之
プロデュース 亀井弘明、中村雅人
原作 岸田國士「暖流」より
脚本 井上登紀子(1-5、11)、森下直(6-8)、森脇京子(9)、菱田信也(10)
演出 竹園元(1-3)、鈴木晴之(4-6)、山本実(7-8)、芝野昌之(9-10)
音楽 小六禮次郎
主題歌 nangi 「すばらしい想い」(新人歌手nangi...だみ声?のような荒々しい発声もあり、心に響くというより、心をかき乱されるような歌である。)
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暖流 あらすじ
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 物語の舞台は経営難に苦しむ
志摩病院
 志摩病院は志摩家の一族が代々、経営に関わってきた同族経営の私立病院である。
 そして、院長の泰英(近藤正臣)の長女で内科医の
啓子(さとうやすえ)が物語の主人公である。
 ある日、病院の傾いた経営を立て直すべく、志摩院長はその再建を弁護士・
日疋(ひびき:山田純大)に依頼。日疋は院長代理として主事に就任し、志摩病院の再建に乗り出す。
 そして、院長代理となった日疋と内科医・啓子は経営方針を巡って対立しながらも、お互いにその存在を意識するようになっていく。
*ドラマには原作にないストーリー、主人公の兄・志摩泰則(村杉蝉之介)の医療ミス問題と悲劇的な最期、株の売買に熱中する母・志摩滝子(宮田圭子)と志摩家に因縁を抱くコンサルタント・高見沢薫(辻沢響江)のエピソードなどが追加される。

(以下に記述した内容には、終盤の要点が含まれます)
 こうして、代理ではあるが志摩病院の舵取りを任せられた事務長日疋(ひびき)。再建のためには、まずは病院の実情を知る必要がある。日疋は看護師・
吟花(小西美帆)に密かに調査の協力を頼み、医局が抱える問題点を把握しようとする。そして、この出会いをきっかけに看護師・吟花は日疋に惹かれ始める。
 時を同じくして、啓子は外科医・笹島(本宮泰風)と婚約を交わす仲となる。だが、そんな折、静養していた父・泰英が急逝し、啓子は悲しみに暮れる。
 そして、さらに追い討ちをかけるように、啓子や日疋たちの目の届かないところである人物の病院乗っ取り工作が着々と進行。啓子の母は乗っ取りグループに騙され、気が付けば途方もない借金を抱えることとなった。やがて、その事実が明らかになった時、志摩病院に激震が走る。そして、志摩病院は乗っ取られる。
 
 そんな矢先、啓子の婚約者・笹島に愛人がいたことが発覚。啓子はショックを受け、この事実によって笹島との結婚は破談となる。
 一方、いつしか芽生えた啓子への募る想いを抑えきれなくなった日疋。啓子とお互いに心を許し始めた頃、啓子に結婚を申し込むのだが・・・。
     ============
 病院は悪徳保険会社に買収され、金儲け徹底優先のエンパイア総合病院となる。急性膵炎で苦しむ救急患者に料金表を見せ、自由診療で保険が効かないからこれだけの金をまず出せ、出せなければすぐに別の病院へ行け、という看護師長は、保険会社から派遣された新院長の愛人...。
 そんな病院で事務長の日疋の存在が支えであった啓子...。ところが日疋は亡くなった父が愛人との間にもうけた子供、と聞かされ、絶望の淵に。そして、母の借金を抱え病院を去る決意を...。

 さて、主人公ともう一人、看護師・吟花が気になるところ。日疋と異母兄弟と信じ、日疋から去ろうとする啓子。しかし、吟花は二人が兄弟ではないことを知ってしまった..。
 吟花は、自分の父、石渡が非業の死を遂げ、医院を奪われたのは。志摩家の一族のせいだと誤解し、いつか父の医院を取り戻すため、乗っ取りグループに力を貸してしまった。そして、副院長の座をいとめたのだが...。
 吟花はかつて石渡医院があった地に、患者に優しい理想の病院を建設することが夢だった。しかし、乗っ取りグループは、吟花への約束を裏切り、その地に高層マンションを建築することを決めてしまった。
 日疋を愛する吟花...最後にどんな行動を取るのか...こいつも見物だ。

 そして、医療関係者としては、ドラマでもいいから、医療を金儲けの手段としか考えない乗っ取りグループを、
こっぱみじんに打ち砕いてほしい...そう願わずにはいられない。
 あと、明日、明後日(6月28.29)だけだね.

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医療訴訟はどうなる?--刑事訴訟法改正のワナ..

本日のサンデー・プロジェクト。終わりの方で、不吉な特集をしていた。
マスコミもあまり取り上げていないが、実は、この刑事訴訟法改正法案、単に、「被害者が選挙に参加できる!」というだけのものではなかったようだ。
 この改正法によれば、えん罪を訴える時、えん罪を証明するための裁判資料をマスコミなどが入手できなくなる。これは、医療支障を考えた時、どのような意味を持つのか?
 聞いていて、不安が一気に増大したため、記事とした。
 では、まずは、一般的にマスコミがこの法案をどのように取り上げたかを見てみよう。
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−
刑事訴訟法改正案:衆院委可決 裁判への被害者参加、期待と不安が交錯
     
毎日新聞 2007年6月1日 東京夕刊
 ◇真実、直接知りたい/かかわりたくない

 「被害者参加制度」が実現へ大きく近づいた。衆院法務委員会が1日、刑事訴訟法改正案を可決。施行後は、被害者・遺族が当事者に近い存在として、被告人質問などの法廷活動ができるようになり、刑事裁判の風景が一変する。約60年に及ぶ刑訴法の歴史の中で、かやの外に置かれてきた被害者らは、静かに期待や不安を語った。【坂本高志】
 「真実は何か。被告は反省しているのか。遺族には直接知りたいことがある。あるべき制度だ」。02年にJR東京駅構内で万引きをした男に刺殺されたコンビニエンスストア店長、桶田順彦(まさひこ)さん(当時33歳)の父清順さん(64)は、無期懲役が確定して受刑中の加害者本人に民事訴訟で尋問した経験から、こう語る。
 刑事裁判で殺意を否認する男の顔をにらみ、意見陳述した。だが「裁判後も謝罪がなく、このままにしておけない。本当に反省しているか、確かめるには民事訴訟を起こすしかない」と思った。多くの質問を用意したが、裁判官が許したのは「謝罪の気持ちを確認したい」だけだった。男は「命がある限り考え、償っていきたいと思います」と答えた。
 本心かどうかは分からないが、聞き出せたのは良かったと思う。ただ、元警官の自分でも男を前に感情が高ぶった。「感情的になる被害者もいるだろうから、検察官がしっかり支える必要がある」と指摘する。
 不安の声も漏れる。約7年前、性的暴行を受けた小林美佳さん(31)は「法廷で被告の顔を見た瞬間、きっと被害を受けた状況を完全に思い出す。かかわりたいとは思わない」と言う。
 都内で男2人に車に押し込まれ暴行された。人相や自分が血だらけになった理由も思い出せなかった。現場検証の後、警官に「これからどうすればいいのか」と尋ねた。「犯人が見つかったら連絡する」と返事があったが、連絡は今もない。
 「普通の生活」を取り戻そうともがいた。事件のことは忘れたくないけれど、思い出さないよう努めた。最近、参加制度を新聞記事で知り「(犯人が未検挙の)私には関係ない」と思ったが、同様の被害者数人にメールで意見を聞いた。2次被害などを恐れ、否定的な人が多かった。
 小林さんは「家族や遺族は加害者を追及したいと思うだろうが、被害に遭った当人は自分が立ち直ることで精いっぱいだと思う。やはりプロ(検察官)がきちんと被害者を代弁していくべきではないか」と話す。
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 で
は、次に、サンデー・プロジェクトでどのように取り上げたか、その切り口を見てみよう。
言論シリーズ第8弾
裁判検証ができない
−密かに進められる「言論規制」−


先月放送の第7弾に続くシリーズ「言論は大丈夫か」の第8弾。


本日は司法制度改革の陰で進められている「
言論規制」を取り上げる。

 裁判員制度の導入で、検察は裁判がはじまる前に、今までより多くの「証拠」を裁判所に出すことになった。そして、その「証拠の流出を防ぐ」という理由から、一昨年、刑事訴訟法を改正し、「証拠の目的外使用の禁止」という規定を入れた。この法改正はマスコミでもほとんど取り上げられていないが、実は極めて重大な問題が隠されていたのだ。

 極めて重大な問題とは何かー。
それは「
マスコミが裁判検証をすることができなくなる」ということだ。

 これまでマスコミは
裁判で使われた証拠を、弁護士などから入手し、裁判を検証してきた。しかしこの法改正によって、こうした報道ができなくなる可能性が高いのだ。
番組では、今年、元裁判官が無罪の心証を持っていたと衝撃の告白をした「袴田事件」や新潟で起きた「ひき逃げ冤罪事件」などの裁判の疑惑を、どのようにしてマスコミが暴いてきたのかを検証。そして、この「法改正」がマスコミで大きく取り上げられない理由、法務省の思惑を明らかにする。

    ===================
 番組では、えん罪、またはえん罪である可能性が極めて高い二つの事件について、詳しく解説していた。
1)
「袴田事件」:殺人事件で連日の長時間の取り調べにより、自白の強要をされた被告。実は、警察(検察?)が、重大な証拠のでっちあげを行った疑いがあった。
 ひとつは、被告が逃走経路として使用した木戸。実は、そのとき、戸の上の方に鍵がかかっていて、逃げるための隙間を開けることはできなかったはずなのだ。ところが、警察は、木戸の下側から強引に警官が抜け出ることができる、という証拠写真(?)。写真では、いかにも、木戸の隙間に上半身を突っ込んで、抜けられそうな警官の写真がある。
 ところが,,,ところがである。警官が木戸の下側に半身を突っ込んでいる時、上の鍵の部分は映っていない!。そこで、マスコミが調査したところ、写真のように警官が体を木戸の隙間に半身を突っ込んだ時、鍵の部分が少なくとも4cm以上は開いていなければ不可能!、という結論が得られた。
 さらにさらに、現場から5枚の血だらけの衣服が発見され、証拠と採用されたのだが、ズボンとパンツで付着する血液の血液型が違う!、オマケにズボンは小さくて、被告が履くことは全く不可能だった....(裁判では、被告が太ったからだ、と言われたそうな...)
2)
「ひき逃げ冤罪事件」では、被告の運転するトラックのタイヤに付着した血痕が問題となった。事故発生直後の警察取り調べでは、タイヤに血痕はなく、同僚?5名もまったく血痕はなかったことを確認していた。ところが、警察へトラックが運ばれたとたん、タイヤにしっかり血痕がつけられていた....。

 後者は、無罪になったものの、前者の被告は、40年という気の遠くなる時間、えん罪を訴え続けている。

 いずれも、マスコミが異常に気付き、調査したからえん罪がハッキリしてきた。この場合。写真など裁判資料を被告がマスコミへ託すことができたからとも言える。


 ところが,,,,刑事訴訟法の改正により、
弁護士・被告からマスコミ等への資料提供が禁止となる。つまり...
 刑事手続「改正」法案は、被告人及び弁護人に対し、開示された証拠すべてについて、時期を問わず、「当該被告事件の裁判のための審理」準備以外の目的で使用してはならないと一律禁止する規定をおき(281条の4)、違反に対しては刑事罰を科す(281条の5)。
 このような禁止規定がおかれると、当該事件弁護人以外の者が参加した弁護団会議での記録コピー配布、著作・雑誌・会報などによる事件報告での引用、事例研究会での配布、宣伝物での引用などが広く規制される可能性がある。

 これは、被告人及び弁護人が、不当裁判に対し、広く世間に訴える機会を損なうものだ。
 私が心配するのは、医療裁判において、被告となる医師に極めて不公平な状況を生むのではないか?、ということ、そして、M3comでの議論が行えなくなるのではないか、ということ。

 ましてや、カルテ記載などについて、被告側、被告支援者が正当な医学的議論をし、救済活動をすることさえ処罰の対象になるのではないか...ということだ。
これ以上、危険な世の中はもうたくさんだ。

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ブログ459htm 医療崩壊を促進する「退院時ケア会議

 年金問題で集中砲火を浴びる厚労省は、見せ掛けのおわびを重ねるウラで、着々と医療制度改悪へと突き進んでいる。高齢弱者の生活破壊制度と言っても過言ではない「後期高齢者医療制度」は、来年4月スタートと目前に迫っている。どういじくっても、医療の質の担保にならないことは自明の理であるが、しょうこりもなく、診療報酬をいじりまくろうとしている。こんな制度でいいのか?
    =================

厚労省が論点まとめ 「退院時ケア会議」を重点評価へ
   後期高齢報酬の入院医療

      記事:Japan Medicine 提供:じほう

【2007年6月22日】  厚生労働省は18日、来年度からスタートする後期高齢者医療制度の診療報酬体系について、入院医療に関する論点をまとめ、同日の社会保障審議会「後期高齢者医療の在り方に関する特別部会」(部会長=糠谷真平・国民生活センター顧問)に提示した。論点では、退院後の生活を見通した入院診療計画を立てた上で、早期退院に向けて「総合的な評価」を実施する必要性を指摘。病院の医師や診療所の医師のほか薬剤師、看護師らが、退院後の在宅ケアでの留意点を共有する「退院時ケアカンファレンス」の重要性も強調した。

 退院時ケアカンファレンスの普及に向けては、前回2006年度の診療報酬改定で「地域連携退院時共同指導料」が新設されている。ただ、厚労省保険局医療課の原徳壽課長は席上、「現実には算定回数が少なく、十分に普及しているとは言い難い。在宅ケアは多くの職種がかかわることになるので、ここがしっかりしないといけない」と述べ、退院時ケアカンファレンスの普及に向けた取り組みが不可欠との認識を示した。
  地域連携退院時共同指導料は、診療所の医師が病院のケアカンファレンスに出席し、病院の医師と看護師、訪問看護ステーションの看護師らと共同で、居宅での療養上必要な説明や指導を行い文書で情報提供した際に、それぞれの医療機関で算定できる。退院後の療養を担当する診療所の医師が算定する指導料1は600点(在宅療養支援診療所は1000点)、入院先の病院が算定する指導料2は300点(在宅療養支援診療所と連携している場合は500点)となっている。原課長は「点数が低いから普及しないのか、声を掛ける相手がいないからなのか。見極める必要がある」と述べた。
  厚労省はこの日、「早期退院に向けた総合的な評価」のイメージも示した。患者の病状が安定した後に、日常生活能力や認知能力、情緒などを「普段、1駅離れた町へどうやって行きますか?」などの簡単な質問で検査し、追加検査を経て、「嚥下障害に留意」「栄養管理が必要」などの評価を下す。この評価を退院時ケアカンファレンスに提示することで、在宅医療の場でも、ゼリー食などを使って誤嚥を予防できるほか、食欲が低下しない食事療法につなげることができるなど、スムーズな在宅医療への移行が期待できるという。
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 さて、読者はどのように感じるだろう。「退院時ケアカンファレンス」...、なるほど、いかにも大切なことではあるが....

ただでも忙しく、人手がない病院で、
  ●
診療所の医師
  
病院の医師と看護師
  
訪問看護ステーションの看護師ら
が、わざわざ日程を合わせて集合して、ほとんど分かりきった評価をするために時間をかけて会議をし、これまたわかりきった内容で、延々と書類を書かされる....これが、現場ではどれほど無謀なことか、医療崩壊を真剣に食い止める意志などカケラもないことがわかる。(
書類を書かなければ診療報酬にならないんだ...たとえ、患者を診察する時間がなくなろうとも,,,

 相変わらず、在宅療養支援診療所と名乗るだけで、点数を多く配分するなど、医療者の差別化(
分断?、エサをまいて誘導?)だけはご熱心である。

 かくして、また会議と書類に時間をさかなければ経営が困難、という事態になり、患者を診る暇もなく、時間ばかり奪われる第一線の医師が、立ち去ってゆくのである。

 この15年ほどの間に、医師の書く書類の量は2倍とも3倍ともいわれるほど増加の一途を辿っている。これだけでも医師不足が甚だしいのに....

 以前から、多くの心ある医師が主張しているように、
この国では、医療を政府・厚労省から国民の側へ、取り戻す作業がどうしても不可欠なようである。

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ブログ458htm

安倍総理、国民の金1000億をムダ使い

いやあ、ひどいことになったもんだ。
 国会論戦など名ばかり。数の理論で、野党の意見などハナから無視。国民不在の安倍ワールド建設のため、暴走、強行をくりかえす政府与党...。

 参院選の選挙日程まで延ばして、結局は、強行採決で全ての法案を通すおつもりらしい。
 医療崩壊は、確実に、日々進行しているが、何一つ有効な手立ては打っていない。
それどころか、
尾見財務大臣は、社会保障費2200億をこの1年で削減するという。

 つまり、本格的に医療崩壊を進めるのが、現政権の方針である、と断言されているのだ。もはや、日本医師会の政治連盟がいかに自民党に献金し、組織ぐるみで自民党応援をしようとも、集票力はかつての1/5以下!。
勤務医、開業医を問わず、自民党の延命治療だけは拒否したい、とおっしゃってる)
 私たち、師は、自由と民主主義を好むが、官僚主義、拝金主義、独裁政権に加担したいとは思わない。真に、国民の命と生活を守れる医療・介護・福祉・年金を考えてくれる勢力が登場することを心から待ち望んでいるだけだ。
 民主党は、自民よりはるかにマシだが、まだまだ理想にほど遠い。他の政党は推して知るべし....
 だが、世の中、動いてくれないことには、未来はますます地獄が待つだけ,,,
 かくして、M3comのメンメンも、悶々として、事態をながめ、ため息をついている。


 さて、聞くのも疲れるほどに、未曾有のデタラメさが暴かれた、
社保庁年金不正

 政府は、あわてて、5000万件の名寄せをするシステム(ソフト)を導入して、たった1年で名寄せを完了するという。(名寄せしても、全然解決に至らないことは、マスコミ報道でみなさんご存じのはず...) 
 まるで、マジックのようなこのシステム、なんと、
1000億円の国民のカネを使うそうだよ。それも、社保庁から少なくとも15名以上は天下りしているNTTデータや日立という会社にカネが行くのだそうだ。
 さらに驚くのは、この、1000億、なんと
随意契約!。競争入札も何もなく、政府・社保庁のご都合で、これらの企業を選んだようだ。
 これを防ぐために、公務員規制法を作るんじゃなかったのか?

 これに対し、いろんなIT関係の事業者からは、疑問、不満が噴出。

1000億?、冗談でしょう。一桁多すぎるんじゃないの。この金額は、官製談合でもめったにみられない、というほど高い。相当な癒着がある、と言われても仕方ないでしょう。

 かくして、年金であれほど叩かれてもカエルの面にションベン。

 ついでに言えば、国民の個人情報である健康診断データ(病名、体格、検査データなど)をICカードで管理しようという動きがある(これも、安倍総理が言っていたな...)。ここにからむのも、NTTデータや日立ではないかと言われている。

 ここまで来ると、ほんとにすごい。国民の税金は、総理の一言で、1000億でも2000億でも、企業に流れてゆく....。
 年金は....やっぱり、税金やら公的支出をふやして、国民から搾り取るしかないんだろうな....。  一寸先は闇...これは、わが国のことか...

 そして、
参院選の日程延長。群馬だけで3億円の損失とか...。全国で、日程変更に伴う損失が、いったいどれだけになるのか...
 1000億までは行かなくとも、おそらく100億は軽〜く突破するだろう。

 弱者にはカネは回らない。高齢者はどんどんカネをむしられ、カネがなくなれば、保険証すら取り上げられる(
来年からスタートの後期高齢者医療制度)。
 ネット難民に代表される貧困層はますます増加。
 病院から医者は消え、社会不安は増大し、必ず犯罪も増える。自殺も...
 良識ある人なら誰でも分かるシナリオは着々と進む....

 
美しい国、とは、誰かさんの頭の中のバーチャル・リアリティに過ぎないのかもしれない....。

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ブログ457htm

社会的共通資本としての医療日医総研シンポジウムより)

 日医総研と言えば、日本医師会が誇るシンクタンク。その創立10周年記念シンポジウムなるものが、去る5月31日に開催されていたらしい。

 宇沢弘文先生(日本学士院会員・東京大学名誉教授)のご講演がメダマであった。
宇沢先生は1928年生まれ。経済学者。東京大学理学部数学科卒業。シカゴ大学教授、東京大学教授などを経て、現在、同志社大学社会的共通資本研究センター長、東京大学名誉教授、日本学士院会員。1983年文化功労者、1997年文化勲章受賞。
著者:『経済学の考え方』(岩波新書)、『ヴェブレン』(岩波書店)、『経済学と人間の心』(東洋経済新報社)、『宇沢弘文著作集 - 新しい経済学を求めて(全12巻)』(岩波書店)など多数


この先生のお話の一部は、6月23日(土)BS朝日午後3:25〜55に見ることができるようだ。私は見ることができないが、もし、お暇があれば、見ても損はないかも。
ちなみにこの大先生、別の場所では、次のようなお話をしておられる。なかなか興味深いので、ご紹介する。
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<平成15年11月の日医ニュースより>

ヒポクラテスの誓いと,社会的共通資本としての医療

 つい最近までは,医学校を卒業して,医師としての道を歩み出そうとするとき,ヒポクラテスの誓い,あるいはそれに準ずる誓いを誓うことが義務づけられていた.現在では,このような形式的な儀式は必ずしも一般的ではなくなったが,各人がそれぞれ,ヒポクラテスの誓いの精神を自らの心に深く刻み込んで,医師としての職業を全うすることを誓うのは,洋の東西を問わず,職業としての医師を志すときに,もっとも重要なこととされている.
 しかし,現実に医師が医療行為を行おうというとき,ある医療機関に属して,さまざまな医療機器,医薬品を使い,看護師,検査技師をはじめとするコメディカル・スタッフの助けを借りなければならない.医療施設を管理,維持するために必要な人的費用,光熱水料などの維持費,さらに医療施設の建設,医療機器の購入に伴う資本的経費を必要とする.また,医師自らの医学的知見を常に最新なものとし,新しい医療技術を修得するためにも多くの時間,労力,費用を必要とする.
 そして,医師もまた一人の人間である.家庭を持ち,子どもを育て,自らの人間的資質の再生産,さらには老後の生活の準備をしなければならない.このような諸々の費用を考慮に入れたうえで,それぞれの医療機関の経営的なバランスが維持されなければならない.
 このとき,ヒポクラテスの誓いに忠実に医療を行ったとき,医療機関の経営的安定,あるいは個々の医師やコメディカル・スタッフの生活的安定を維持することができるであろうか.医学的最適性と経済的最適性とは両立可能であろうか.この設問に答えるのが,社会的共通資本としての医療の考え方である.

安定的な社会を具現化するための社会的共通資本

 社会的共通資本は,一人ひとりの市民の人間的尊厳を守り,魂の自立を保ち,市民的自由が最大限に確保できるような社会を形成するために基幹的な役割を果たすものである.いい換えれば,社会的共通資本は,一つの国ないしは社会が,自然環境と調和し,優れた文化的水準を維持しながら,持続的な形で経済的活動を営み,安定的な社会を具現化するための社会的安定化装置といってもよい.
 社会的共通資本はどのような所有形態をとろうと,その管理,運営は決して官僚的基準に従って管理されてはならないし,また,儲かるか否かという市場的基準によって大きく左右されてはならない.それぞれの社会的共通資本にかかわる職業的専門家集団によって,専門的知見と職業的倫理観に基づいて管理,運営されなければならない.個々の社会的共通資本,特に,医療と教育についてみると,大きな経常的,資本的赤字が発生するのが一般的であって,それは原則として,基本的には税収によって補填されるべきで,補足的に社会保険制度などを通じて処理される.

日本の医療制度は社会的共通資本として望ましいか

 ひるがえって,現行の日本の医療制度を考えてみたとき,果たして社会的共通資本としての医療という観点から望ましい制度であろうか.
 需要面からみるとき,社会保険制度が,ある程度,社会的共通資本としての医療の理念を具現化したものであったが,近年,もっぱら財政的な動機に基づく制度改悪が行われて,その理念的な側面が大幅に崩れつつある.
 供給面からみるとき,日本の医療制度は,矛盾に満ちている.よい医療を供給しようとすると,その病院は経営的に極めて困難となる.その主な原因は診療報酬制度にある.医師,看護師などの技術料が極端に低く抑えられている反面,医薬品,検査機器が異常に高価に設定されていて,過剰ないしは無駄な投薬,検査が一般化し,その結果として,医療の実質的内容を大きく歪め,医師の職業的倫理の維持,専門的能力の発展に大きな障碍となっている.

市場的基準によって,左右されてはならない診療行為

 日本の医療制度の改革が,現在もっとも緊急度の高い政治課題であることは,国民の多くが共通して持っている認識である.しかし,それは,診療報酬点数表の改正,健康保険制度の手直しなどの微縫策によっては解決できない.より根元的な解決の道が求められている.
 まず,現行の診療報酬制度を改革して,医師が医学的見地から最適と考える診療行為を行ったとき,各医療機関が経営的に可能になるようなものにしなければならない.その際,問題となるのは,各医療機関ないしは個々の医師が,高い職業的能力と倫理観を持ち,常に医学的見地から最適と考える診療行為を行っているか,さらに,医療資源が効率的に配分されているかをどのようにして判断するかである.これは,決して厚生官僚が行政的観点から行うものであってはならないし,ましてや儲かっているかどうかという市場的基準によって左右されてはならない.
 医療の財源については,国民健康保険,老人医療,介護保険の制度を参考にしながら,広く一般の方々の考えを聞いて,慎重に決めるべきである.このとき,欧米の先進諸国の例に倣って,所得税の一部を各個人の選好に従って,ある特定の病院や学校に対する寄付に当てたり,あるいは病院や学校に対する相続財産の遺贈は全面的に非課税とすることが望ましい.後者の税制特別措置は現に存在はするが,厳しい行政的な条件が付けられているだけでなく,一年以内に使い切らなければならなくなっていて,基金として組み入れることは認められていない.
 いずれにせよ,今,もっとも望まれていることは,現行の医療制度を,医学教育,研究の面も含めて,徹底的に改革して,医学的最適性と経済的最適性とが両立できるような制度を実現することである.
     ===================
 この大先生は、かつての教え子が、経済優先、カネと効率性重視の市場原理主義に毒されて、医療を破壊しようとしていることに心を痛めているという。日本を代表する経済学者のおひとり、ということで、傾聴に値するのではないか。
(なお、BS朝日の番組の構成までは知らないので、もし期待外れだったらごめんなさい。もしかすると、上に掲載したものと、かなり似通った内容かも知れません。)
 心ある政治家、官僚諸兄は、是非、この日本の誇る頭脳の語る医療論に耳を傾けていただきたい。

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