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医師の未来時給(週刊東洋経済より)

5/19の週刊東洋経済の特集は、「未来時給」。
この先、落ちる職業 上がる職業というやや扇情的な文言が表紙を飾っている。
 医師の給与問題を取り上げると、必ずと言っていいほど、「高給取りのくせに」「やっぱりカネがほしいんやろ」といった反応が出てくるものだ。
 そういう議論をするのが本意でないことは、私のブログを読んで下さっている方には理解していただけるだろう。

 だが、本気で医者として精いっぱい働いているのに低賃金である、あるいは、どんなに長時間労働しても認めてもらえない、となると、これはやっぱりおかしい。正当な報酬を要求することには何らためらいはいらない。
 また、さまざまな職種によりどんな給与をもらっているか、これを知ることも悪くはない。なにせ、医療は、かつては聖職のひとつであったが、現在は、自民党ー財界ー財務省複合体によって、経済性、効率性を極端に追求される経営効率最優先の職種となり果てているからだ。そして、自民党ー財界ー財務省複合体の傘下で自己の利権を確保し、天下り温存に奔走する厚労省が先兵となって医療をおもちゃの如くいじくりまわしているのが、昨今の医療崩壊の主因であろう。そこには国民不在、患者不在の医療費・社会保障費削減論しか存在しない。私たちが、医療者としてまともな医療に取り組むためには、給与問題も真剣に考える必要がある。

 さて、先般、医療崩壊特集で名を上げた(?)週刊東洋経済が、給与問題でどんなデータを掲載しているのか...
 要点だけをピックアップすることにする。
(なお、ここで出てくる数字の出元の多くは厚労省の統計である。数字を見て、異論があれば、どんどん、吠えていただきたい。あ、週刊誌にではなくて、厚労省にだよ...)
(あ、それと、調査対象は35業種・83職種..だそうである)
(データの多くは、2006年、または2004年の統計だそうだ)

40歳時給ランキング
「40歳時給」番付トップ15
順位 業界・職種・社名    40歳時給(円) 40歳年収(万円)
 1 フジテレビジョン     7747   1586
 2 航空機パイロット男    7030   1268
 3 電通           6699   1369
 4 弁護士男         6666   1278
 5 公認会計士税理士男    6451   1236
 6 放送業(上場会社)    6208   1271
 7 三菱商事         5998   1260
 8 
医師(男)        5995   1293
 9 証券・先物取引(未上場含)5963   1204
10 不動産鑑定士男      5677   1138
11 野村ホールディングス   5539   1119
12 航空機CA        5531    909
13 
医師(女)        5477   1095
14 広告業(上場会社平均)  5429   1110
15 三菱UFJフィナンシャルG  5336   1135
(なお、30歳時給は、医師(男)3393で、上記15業種中11位、医師(女)3075で、同14位。
50歳時給は、医師(男)8136で、上記15業種中6位、医師(女)6095で、同11位。
このデータが正しいなら、若いほどランクが低いことになる。
 あとは、時給だから、実際の労働時間が他業種より多いか少ないかで、大幅に順位が変わる。さて、現実はどうなのか?)

実は、計算すればわかることだが、
週40時間しか働かないとすると、1年52週として・・・
医師(男)40歳の時給5995円×労働時間(40×52)が年収になるから...
5995×40×52=12469600......??

ええ〜っ?、この数字は、ほぼ週40時間労働で計算してあるのか
  (厳密には、週41.48時間労働)
(他業種はど〜なってんのかわからんので、比較のしようがないけれど...
 とにかく、医者に関しては、ほぼ残業ゼロの時給だよ!。)

って〜ことは...
週70時間働く医者は...時給3552円
週100時間なら.....時給2487円....かあ...
  (それも40歳で年収1293万円もらってのこと....
    大学病院の給与は...もっと低いよね...)

  
週40時間勤務で計算するのはやめてくれ!

国際比較では...
 内科医(男女)の比較が載っていたぞ...
日本は、
2004年内科医時給5948円
米国の約7400円に次いで第2位...だって..。
           ただ、日本国内で →
未来時給4543円 
 給与の変化する程度(
騰落率)がマイナス12.9%で落ち方のひどい職から21番目。

解説を見ると
 
高給イメージの強い内科医も今後は賃金の引き下げ圧力が強まることも考えられる。現在は時給ベースでドイツの1.5倍もあるが、医療費高騰への批判や薬価基準改定など、開業医の厚遇を支えてきた法制度の環境変化が予想されるためだ。将来的には日本も低下圧力が働きそうだ。

ちなみに...
看護師は、ノルウェーが約3200円と高い。日本は5位で、
    2004年時給2303円 → 未来時給2369円
さらに他の医療・介護関係を見ると
診療X線技師 2004年時給2668円 → 未来時給2303円
理学療法士  2004年時給2042円 → 未来時給2321円
薬剤師    2004年時給2338円 → 未来時給2276円
獣医師    2004年時給2507円 → 未来時給4072円

ホームヘルパー2004年時給1325円 → 未来時給1018円
その他の職種は
パイロット  2004年時給10578円→ 未来時給6390円
航空機CA  2004年時給4018円 → 未来時給2220円
(ちなみに、CA(キャビンアテンダント)は外国の最高が3000円程度で、日本のCAはダントツ1位!)  
記者     2004年時給3507円 → 未来時給2276円
(なんと、記者も外国の最高が2500円程度で、日本の記者はダントツ1位!)
高校教師   2004年時給3745円 → 未来時給2982円
幼稚園教諭  2004年時給1564円 → 未来時給2246円
電車運転士  2004年時給3192円 → 未来時給2362円
バス運転手  2004年時給1845円 → 未来時給1802円


   などなど....

おや?、国会議員、公務員の時給ランキングがあったぞ...?
順位  職種       時給(円) 平均年齢
 1 内閣総理大臣      11767 (ー)
 2 国務大臣        8591 (ー)
 3 副大臣・公取委員長   8227 (ー)
 4 事務次官        7775  55 
 5 国会議員(衆参)    7545 (ー)
 6 本府省・局長      5919  55
 7 審議会等の常勤委員   5347 (ー)
 8 
医療職(医師・歯科医) 4056  46
 9 本府省・課長      3922  45
10 研究職(研究員)    3089  44
11 教員職(高等専門学校) 2588  46
12 税務署職員       2557  42
13 本府省・課長補佐    2474  35
14 専門行政職(管制官等) 2447  42
15 公安職(海上保安官等) 2357  42
16 公安職(警察官等)   2195  42

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 さて、時給の算出法がどうも腑に落ちなくて、納得できない向きも多いだろう。
(私もそうだ。)
 面白い記事ではあるが、医師の場合、長時間労働者がほとんどなのに、週40時間として計算されるのは、納得いかないな....

 われわれは、何を信じて、何を生き甲斐にして仕事を続ければいいのか...
まさに、“
心が折れそうな”空しさを覚え、

 
もっと真実を報道してくれ!、と願うばかりである。


  

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