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ブログ415htm

<読者からの反響>に対する意見

とまと様からご紹介頂いたYomiuri Onlineの記事を読んだ。シリーズ「
医の現場 疲弊する勤務医」という特集に対する読者からの反響が掲載されている。
ここには、一般読者からの“よくある反応”が書いてあると思われるので、それらを読んだ私の感想を綴ってみたい。
ただし、この記事、かなりうわっつらである。紙の読売新聞にはもっと詳しく書いてあるのかもしれない(見てないのでわからないが..)。また、読者からの反響には恐らく多種多様のご意見があったはずだが、その中から、読売サイドが意見を選択、集約してこの記事にしていることには注意しておく必要がある。多数意見なのか、少数意見なのかすらわからないからだ。また、ご意見の選択や表題の書き方には、読売の担当者の“意図”が含まれている可能性もある。とにかくここでは、書かれた内容に対する私の意見、というスタンスで対応する。
     ===========
  (まず、全文を示す)
医の現場 疲弊する勤務医
番外編 読者からの反響
信頼関係希薄に/プロ意識が欠如
(2007年5月12日††読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/feature/20070514ik04.htm
 病院勤務医の労働環境の実態を追った連載「医の現場 疲弊する勤務医」に対し、多くの反響がメールやファクスで寄せられた。医師側からは、医師不足の解消や医療提供体制の改革を求める声が上がったほか、「不信感をむき出しにする患者が多くなった」との指摘も多かった。患者側からも「よい医師ばかりではない」などと手厳しい意見が相次いだが、一方で「(医師と患者の)相互理解を進めるべきだ」とする声もあった。

 「感謝という日本のよき伝統はもはや失われた」

 そう記し、患者との信頼関係が希薄になったと嘆くのは、40代の心臓外科医。高齢の患者の心臓手術を行い、手術後の容体にも特に問題はなかったが、帰宅した患者が数日後に突然死すると、医療ミスを疑う家族から何度も責められた。

 「治療に自信があっても『裁判を起こされるかも』と不安にかられる。こんな状況なら、開業医になって面倒な患者は病院に送りたいと思ってしまうのも当然」と医師はつづった。

 病院に勤務する50代の整形外科医も、救急外来の85歳の男性が帰宅後に急死したケースで、家族から訴訟を前提に怒りをぶつけられた体験を記した。「昔は家族からあれほど一方的に責められることはなかった」とこの医師は振り返る。

 一方、患者側からは医師の「プロ意識」について疑問の声が上がった。

 医学生の息子を持つ東京都の塾経営、木下茂樹さん(57)は「連載を読んで医療上の過失で医師が逮捕されたケースが4件しかないと知り、驚いた。過酷な勤務状況は分かるが、プロである以上、『精いっぱいやりました』ではすまないはず」と主張する。

 連載では、小児科や産婦人科の医師不足にも触れたが、都内の女性(52)は「多額の税金を使って医師として社会に育てられているのに、困っている患者が多い診療科を選ばないのは疑問」と記した。

 「月6回の当直程度で(大変だからと)医師をやめてしまうのか」「『ありがとう』の言葉がないからくじけそうになるというのは、ひ弱すぎる」などの声も目立った。

 医師からの提案もあった。「医師免許更新制度により国民の信頼を得る」「国立大を卒業した医師には診療科の選択に制限をつけ、不足がないよう定員枠を設けるべきだ」などの指摘のほか、「(国が計画する)『総合医』を支援し、夜間休日の診療を担う人材を育てよ」という意見もあった。

 「信頼関係を築く努力を、患者側も医療従事者側も怠ってきた。双方の怠慢だ」。札幌市の主婦(37)は今の医療不信の根をそう分析する。神奈川県の病院勤務医(36)は、専門分化された病院で患者がたらい回しされる現状や、すさんだ医師と患者の関係を嘆きつつ、こうつづった。「今必要なのは他者への思いやり。まず自分が、できることから実行していきたい」
     ===========
 では、少しずつ解析?して意見を述べることにしよう。
 まず、表題だが、「
信頼関係希薄に/プロ意識が欠如」ってのはどうだ?、プロ意識が欠如を入れるあたりが、いかにもブンヤさんの好きそうな書き方だね。よほどプロ意識のしっかりした人が書いてるのかな?....まあ、こういう言い方をするとますます医者が嫌われるのかな?
 次に、
医師側からは、医師不足の解消や医療提供体制の改革を求める声が上がったほかというところだが、ホントは、ほか、などと言わずに、こういう声が中心だった、と言うべきじゃないのかな。対立の構図を作りたい?意図が感じられるのだ。
 だから
  医師側 →「不信感をむき出しにする患者が多くなった」との指摘
  患者側 →「よい医師ばかりではない」などと手厳しい意見が相次いだ
という対比を挙げて、温度差を浮き立たせようとするんじゃないの?

 そうしていおて、
一方で「(医師と患者の)相互理解を進めるべきだ」とする声もあった。
という意見を最後に持ってきて読売は中立的なんですよ、とお断りをしている。これは、ほとんどのマスコミ文に使われるテクニックですね。

 次に、だから、当然読者側の意見も
 「感謝という日本のよき伝統はもはや失われた」
 「治療に自信があっても『裁判を起こされるかも』と不安にかられる。こんな状況なら、開業医になって面倒な患者は病院に送りたいと思ってしまうのも当然」
 「昔は家族からあれほど一方的に責められることはなかった」
といった、心の問題ばかりに目を向けさせるのは、医療問題の本質からずれている、と感じる。だって、根本は“異常な制度”だもの。
 
 
だから当然、読者側の意見も心や意識の問題を取り上げる。「連載を読んで医療上の過失で医師が逮捕されたケースが4件しかないと知り、驚いた。過酷な勤務状況は分かるが、プロである以上、『精いっぱいやりました』ではすまないはず」と主張する。
 ほらね、こういう非科学的な主張が、まともに聞こえるでしょ?。時間外診療、救急、雑多な書類、多数の会議に振り回され、もはやじっくり勉強する時間もない状況で、プロならミスしない!、とおっしゃってる。ボクだって、勤務医時代、20年近く研修医の指導にも携わったよ。でも、それより自分がもっと勉強しなきゃ...でも、疲れた...って悶々としている時期の方が長かった。プロである以上なんて、安易に言ってほしくないね。必死にやってもわからないことはいくらでも出てくるんだ。大体、プロ野球の選手だって、プロドライバーだって、ミスがない、なんてありえない。それとも、医者が、何と比べてミスが多いと言えるの?。それとも、カゼひいたときの薬は、全国一律に標準化すればいいとでも言うの?
 要は、感情論だ。医者というのは人の命を預かる特別なプロだ、という感情で発言してるんだな。しかし、それを実現するなら、プロを要請するシステムからもっともっと充実させなきゃ。人手不足で片手間に指導する体制で、今くらいの実績をあげれば、十分すぎるほどのプロではないか?...ボクはそう思う。医者というプロは根性だけではどうにもならない。
ヒトカネモノを注ぎ込んで、経験を積ませる、それしかないではないか?。
 
政府が全く逆をやってるのに、無茶を言うなよ! 

 「多額の税金を使って医師として社会に育てられているのに、困っている患者が多い診療科を選ばないのは疑問」
 これもひどい。数年前までは、そこそこ各科に分散していたんだ。それができない社会にしてしまったのは、医者の責任では断じてない。そもそも、診療科を選択する自由すらない医者という職業に、人材が集まるのかね? 興味のわかない仕事にまわされて、モチベーションが保たれるとでもいうのでしょうか?
 そもそもこういう意見は、多数派ではない。全く医療を知らない人の素朴なギモン程度なんだから、ことさらこんな意見を取り上げるマスコミ側にむしろ問題がある。


 「月6回の当直程度で(大変だからと)医師をやめてしまうのか」
 「『ありがとう』の言葉がないからくじけそうになるというのは、ひ弱すぎる」などの声も目立った。
 これらも現場無視のひどい意見である。医師は“診る機械”ではない。ひとりの非常に重症な患者、あるいは治療の難しい患者がいるだけで、精神的には他の患者を診る余裕は極端に少なくなる。それが当然である。
 ただ、こういう
声も目立ったというのは、声が多かったのか、少数だが記者の気を引いたのか、そのあたりが曖昧である。こういう声が、果たして、今、医療崩壊の阻止に重要なのかどうか....記者のカン違いではないか?

 医師からの提案もあった。
「医師免許更新制度により国民の信頼を得る」
「国立大を卒業した医師には診療科の選択に制限をつけ、不足がないよう定員枠を設けるべきだ」
などの指摘のほか、
「(国が計画する)『総合医』を支援し、夜間休日の診療を担う人材を育てよ」
という意見もあった。
 おいおい! こりゃ〜おかしいだろうが! これらは、医者の多数意見であるはずがないぞ! 目立った声!ってのは、少なくともそこそこの数が必要じゃないのか?まあ
 こりゃ〜、かなり
意図的...、あるいは記者も貴社も、どカン違い
  (
なにせ、ヨミウリさんは自民党と非常に仲がいいから... 

 「信頼関係を築く努力を、患者側も医療従事者側も怠ってきた。双方の怠慢だ」
 
まあ、これも一理はあるにせよ、本質からずれてるんだよ。は確かにあっただろうが、今は、個人的な努力だけではど〜にもならねえな。
 まあ、少なくとも、信頼関係を損ねてきた主犯格のマスゴミにこんなことは言われたくないね。あんたたちこそ、もう少しプロになったらどうだい?..あ、その前に、もう少し大人になったらどうだい?。


「今必要なのは他者への思いやり。まず自分が、できることから実行していきたい」
ほとんどの医者は、そう思ってるよ。...できることなら...ね。
   で、あなたたちマスゴミは、医者に対しての思いやりがあるのだろうか?
   患者の言うことがすべてだ、と思ってないか?
   医者さえ叩いておけば、部数が稼げると思ってないか?
   政府の過ちを叩くより、医者を叩いておいた方がラクだと思ってないか?
   医者なんてすぐいばりやがって、という先入観を持ってないか?

やはり、報道は、よく見て自分で判断しないとダメなようである。

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ブログ414htm

< 開業医の長時間労働 >

なんとなく、お久しぶり...と言いたくなる感じ..
そう、..数日ブログをサボってしまいました..

  理由は,,久々の長時間労働!..(による疲労?)

実は、5/13はわがクリニックのレクリエーション。
 京都市内から1時間ちょっとのドライブで、私の田舎(南丹市八木町)まで出かけて、バーベキューを楽しんだのです!
♪〜
 私と家族4人、そして、スタッフ5人とその家族2人。合計13人が3台の車に分乗しました。京都縦貫自動車道、9号線を通り、山と田んぼが広がるのんびりしたところへ。
とにかく静かで、空気がきれいで、お天気が良くて...和気あいあいと、おいしいバーベキューに舌鼓を打ちました(
食材の出費は.....)。
 子供たちは、カニやカエルを探したり、...
 そして我々は、陶芸にのめり込んでいる受付のNさんの指導で、ミニ陶芸(といっても、粘土細工に毛がはえたようなものかな?)にも挑戦しました(ただし、焼くのは、Nさんが自宅へ持って帰ってやってくれる、ということで、完成のお楽しみは、先のことなんですが..)。
 とても楽しかったし、有意義だったんですが...やっぱ、疲れたかも..。
 (バーベキューの食材は大部分、私が買いに行ったりしてたし...)

 さて、今週のクリニックですが...14日(月)は、いつになく11時過ぎてまとまって患者さんが来られて...なんと、午後1時半までかかってしまいました。
 (通常は、12時半、遅くても1時には終わります....(涙)..)
 そして、急いで往診1件を済ませて、午後2時半から税理士さんに1か月のチェックをしてもらい、4時から7時半まで夜診(こっちはわりとヒマでしたが)。
 そして、帰って夕食食べてすぐ、再度往診。じつは、寝たきりで経鼻経管栄養をしている女性なんですが、注入食を管から入れると、100ccくらい入ってから、急に痰が大量に出てきて、キケンだ、というのです。管を入れ替えてもダメ。やむなく点滴で水分補給です。結局、午後11時までかかりました。

 さらに、15日、16日、とやはりこの患者さん、点滴を繰り返すことになり、ヒルもヨルも往診です。
 (
開業医に救急させろ、夜間休日も診察せよ、って、すでにこの程度はやってます。でも、在宅では、レントゲンもとれない。ポータブルエコーは高いので買えません。胃の中を調べたくても、自宅ではどうしようもありません。開業医が救急をやる、ってことは、医療内容が非常に限られ、医療レベルを下げなきゃならない。この患者さんも、家族と相談して、明日にでも入院させる予定です。病院でなければ、きちんと調べることはできません。
 政府の考える方向では、ヘタをすれば、検査と治療が遅れて多くの患者さんが重症化してから病院に運ばれることになります。先進国が、今さら、そんなレベルの低いことをして、国民が納得するでしょうか? おまけに、療養病棟が減らされたら、患者の行くところはありません。病院にすら入れない患者が山積するのは自明の理です。こんなことがわからない
どアホに、日本の医療を牛耳る資格はありません。

 というわけで、連日、自分で点滴を用意し、自分で点滴を詰めて...と、かつての一人当直、一次救急という悲惨な勤務医時代を思い出し、それでも、意気に感じてがんばっていた次第です。
 ただ、これ以上、在宅で中途半端な治療を続けても、注入をはじめてしばらくすると痰が急激に増える、という異常事態が改善しない以上、胃に異常がないか、とか、検査をするしかないと判断しました。

 この患者さん、以前、胃に腺腫?か何かがあって、胃瘻を断念した、という情報があり、ちょっと気になってます。たとえ寝たきりでも、多少は会話もできる患者さんですから、何とか元気になってほしいと願っています。

 なな先生やAtsu先生には程遠いけど、これもやっぱり重労働ですよね。原因がわからないし、ストレスきついです。ある種の生き甲斐であることは確かですが...

   ======

というわけで,,,M3comのシステム・メンテナンスに合わせてお休みしたわけじゃあございませんでした。
ちと、疲れをとって、また頑張りたいと思います。

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