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抗パ薬の副作用:消え行く薬剤
先日、ウチワの勉強会で、京都府立医大神経内科徳田講師から詳しく説明があったのですが、抗パ薬(パーキンソン病治療薬)の副作用が非常に注目されているので、是非、注意して下さい。

抗パ薬といえば、
1)L-Dopa(ドパールなど)、L-Dopa+DCI合剤(メネシット、ネオドパストンなど)
  が、キホンである。
2)そして、Dopa agonistと呼ばれる薬剤:L-Dopaの長期投与による副作用を軽減する、L-Dopaの効果を長もちさせる、神経保護作用がある(かもしれない..)、などの効果を持ち、世界的に多用されるようになった。(ペルマックス、カバサール、パーロデル、ドミン、ビ・シフロールなど)

その他、
Dopammin放出促進薬(シンメトレル)
ノルエピネフリン前駆体(ドプス)
抗コリン薬(アーテン、アキネトンなど)
MAO-B阻害薬(エフピー)
など、種類は増えている。

現在、問題となっているのは、agonistの中でも麦角系と呼ばれる薬剤。
具体的には、

パーロデル
ペルマックス
カバサール

である。
===============
これらの薬剤は、投与量にもよるが、きわめて高率に
心臓弁膜症を起こすことが報告されたのだ。理由は、これらの薬剤が、弁の線維化を促進するためらしい。

すでに、米国では、少なくともパーキンソン病の治療のためにはほとんど使われなくなってきている。わが国でも、急速に薬剤の切り替え(非麦角系へ)が進みつつある。

もし、まだご存じない先生方、患者さんは、対策を急ぐ方がいい。
とりあえず、お知らせしますので、どうぞ、ご注意下さい。

−−−−ーー−−−−−−−−−
   <補足>
 なお、もし少量なら(1日1〜2錠)ならそう慌てなくて良いかもしれない。しかし、神経内科では薬剤の切り替えをどんどん進めているようです。

*パーロデルを末端肥大症や乳汁分泌障害などに使用している場合は、専門家によく相談して下さい。もともと、抗パーキンソン作用は弱い薬ですので、抗パ薬としては切り替えはしやすいと思います。
*ペルマックスは、低容量なら慌てなくてもいいかもしれません。でも、危険性がある以上、切り替えるべきかと思います。
*カバサールは1mg錠を3T/日で、副作用が出る可能性があるようです。これまで消化器症状があまり出ないので、使いやすい薬だったんですが、残念ながら、もはやお薦めできません。

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コメント

コメント一覧

アメリカのパーキンソンの患者さんに麦角系を処方されているのを見たことがありません。なぜだろう?と思っていましたが心臓弁の繊維化を促進する副作用があったんですね。

お恥ずかしい話、知りませんでした。教えて頂いてありがとうございます。
written by Tai-chan / 2007.04.26 13:53
L-dopaというとレナードの朝を思い出しますね・・・.
今にして思えば,クスリへの耐性だったんだなぁと思いますが,はじめてみた子供の頃はロバート・デ・ニーロの演技のスゴさをなんとなく感じてたぐらいでしたwだって子供には難しすぎる内容ですものw
written by アルよし / 2007.04.26 19:45
アルよし様。私も見ましたよ。かなり極端だけど、よく特徴を描いてました。
治療法は随分進歩したんですが...患者さんによってはやっぱり難しいです。
written by Doctor Takechan / 2007.04.26 22:22
循環器ながら、その話はつい最近知ったんですよ、お恥ずかしい。
弁膜症の副作用が多いってのは知っていたんですが。
繊維化を促進する、ってのは今初めて知りました。
勉強になりました。
written by Dr. I / 2007.04.26 23:09
Dr.I先生、私も慌てて薬の見直しをしたところです。残念ながら日本の方がこういう情報は遅れてる気がします。大学の先端の先生には早く情報が届くのかもしれません。
開業すると、他の医師と話をする機会が少なく、不安があります。もう少し勉強会に出席する努力が必要かな、と感じる次第です。
written by Doctor Takechan / 2007.04.26 23:54

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