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 久しぶりに大学の同窓会があった。二十数人が集まった。さすが50代も半ばになると、頭が白かったりサミシかったりする。たんまり儲けてそうなヤツ、病院でへとへとになっているヤツ、私のように新規開業で苦労してるヤツなどさまざまだ。勤務医は、院長、副院長、部長などそれなりの肩書きをぶらさげる年代なのだが、異口同音に話すのは、「医者が足らない。」「大学が医者を引き上げて欠員になった。」「楽になるどころか年々忙しくなる。」といった嘆き節だ。久しぶりの再会にみんなニコニコしているが、仕事の話になると「もう、ええかげんにしてほしいわ。いやんなるわ。」というホンネが随所に出てくる。(無論、厚労省に対する不満がほとんどである)
 さらにスゴイのは、各地で働いている医者から報告される“医療崩壊の実態”である。「ウチの病院と同じ地区の○○市民病院は、整形外科がゼロになった。」「隣町の××病院は内科が5人から2人になっている。」「ウチの周辺の病院はほとんど△△科の医者はいなくなった。」等々......。
 新研修医制度を契機に大学病院の医者が急速に不足してきた。そのため、大学の医局は派遣先から医者をどんどん引き上げている。引き上げられて欠員の出た病院は、いくら医者を募集しても集まらない。その実態は、わずか二十数人の同窓会でも十分にわかるほどなのだ。
 わが母校も医局によって事情は異なるが、相当数の医者を派遣先から呼び戻している。そして、京大、阪大といった、名門校?もさらに激しい医者引き上げを行っている、という事実が明らかになった。京都も、大阪も、兵庫も、岡山も、とにかく全国的に医療崩壊が現在進行中だということは、紛れもない事実なのである。
 10年前に私が書いた文章は、もはや全国津々浦々に当てはまる事実となった。
   「病院の窓から悲しいニッポンが見える」
  http://blog.m3.com/DrTakechan/20070211/1
そして、医者の状況は次のような記事にもなった。
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  病院の勤務医9割が医師不足実感 妊娠時に異常、6割経験

07/02/20 記事:毎日新聞社 提供:毎日新聞社 ID:487546

医師不足:病院の勤務医9割が実感 妊娠時に異常、6割経験----医労連調査

病院の勤務医の90・0%が「医師不足」と感じ、9割以上の人が「疲れを感じている」ことが、日本医療労働組合連合会のアンケート調査で分かった。時間外労働は月平均63 ・3時間で、過労死認定基準の目安である「月80時間」を超える人が31・2%に達していた。女性医師の97・9%は生理休暇を取れず、6割近くが妊娠時に「切迫流産」な どの異常を経験していた。
日本医労連加盟の医療機関の勤務医らを対象に、昨年11月-今年1月に調査。回答を寄せた神奈川、愛知など25道府県約150施設の計1036人について分析した。

宿直の月平均は2・9回で、当直明けの勤務は「ある」人が74・5%。最長の連続勤務時間は平均32・3時間に上り、36-41時間が36・8%で最も多く、30時間以上 が71%を占めた。出産経験のある女性医師のうち、妊娠の状況が「順調」だったのは42・6%しかなかった。

「疲れの回復状態」については、「べつに疲れを感じない」はわずか6・5%にとどまり、「疲れが翌日に残ることが多い」(40・2%)が最多。

自由記載欄には「患者の要求の高まる中で医師不足、労働条件が改善されておらず、医師への責任、負担が増していることが医師不足をさらに悪化させている」(大阪府、30歳 代の女性医師)、「こんな状態でミスが起きないほうがおかしい」(岩手県、30歳代の男性医師)など、改善を求める声が寄せられている。
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 今後1〜2年のうちに、さらに地域医療は混乱し、多くの病院が廃院、閉院に追い込まれるだろう。3年後に再会を約束した僕達は、そのときどうしているだろう。

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