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ブログ346htm

 あの悪名高き、リハビリ日数制限をようやく厚労省が見直すという。でも、本気かしら?、と思うのは私だけ?
まずは、報道を見てみよう。
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リハビリ日数制限、心筋梗塞・肺気腫など除外へ 厚労省
   Asahi.com  2007年03月13日03時01分
    
注:()内に私のコメントあり。
 脳卒中や事故後のリハビリテーションの医療保険適用が原則180日までに制限され、必要なリハビリを受けられない患者が出ている問題で、厚生労働省は12日、心筋梗塞(こうそく)や狭心症、肺気腫など、日数制限の上限に達した後もリハビリを続けられる病気の範囲を広げて制度を見直すと共に、財政面でのバランスをとるため、リハビリの診療報酬を
一部引き下げる方針を固めた(一部かかなりか...よく見ない結局実効性のない改善かもね..)。14日の中央社会保険医療協議会(中医協)に提案し、4月からの実施を目指す。

 リハビリの日数制限は、脳卒中などが発症した直後の急性期や回復期に集中的なリハビリができるようにする一方、効果が見込めないまま続けられるリハビリを抑制するため、昨年4月の診療報酬改定で導入された。医療リハビリの終了後は、介護保険のリハビリに移行するはずだった
(これぞ、捕らぬタヌキの皮算用、ってか?)

 しかし、12日の中医協に報告された実態調査では、一部の疾患で1割以上の患者が「改善の見込みがある」と診断されたのにリハビリを打ち切られるなど、制度の不備が明らかになった
(不備が明らかになったのではなく、明らかな不備があるのに強引に導入した。それが真実)

 これを受けて厚労省は(1)急性冠症候群(心筋梗塞など)、慢性閉塞性肺疾患(肺気腫など)を新たに日数制限の対象から外す(2)日数制限の対象となる病気でも、改善の見込みがあって医師が特に必要と認めた場合は医療リハビリが継続できる(3)介護保険の対象とならない40歳未満の患者や、介護保険で適当な受け皿が見つからない人は、医療で維持期のリハビリが続けられる(4)回復が見込めない進行性の神経・筋肉疾患(筋萎縮(いしゅく)性側索硬化症=ALSなど)も医療リハビリを継続する、などの見直しを行う
(見直しを行うなら、まず最も対象患者が多い脳血管障害、次いで脊椎脊髄疾患を中心とする整形外科疾患をまず考えるのがジョーシキ。それをしない厚労省はジョーシキというものを持ち合わせていないのだ)

 厚労省は、これらの改正で大半の患者を救済できるとみるが
(こんな目くらましのような推論を何百回繰り返したら厚労省は改心するのか?)、リハビリの費用が膨らむのは確実。医療費の総枠は現状維持が求められるため、医療機関に支払われるリハビリの診療報酬を、日数の上限に達する1カ月ほど前から引き下げることも中医協に提案する(ただでもリハビリでは収益が上がらないのに、引き下げるってことは、結局リハビリをするな、ということか?)
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 まったく、批判するのもアホらしいほどの“改革”だとは思わないか?。それもこれも、厚労省は、国民を、医療現場を、リハビリ室の状況を直視する気はさらさらないということの証明ではないか。結局、医療費を総枠で規制することだけが結論なのだ。
 障害者のみなさん、残念ながら、みなさんは、さらに闘いを継続する必要がありそうですね。
 私が現時点で推奨する唯一の改善策は、「国民の基本的人権を踏みにじり、あらゆるセイフティーネットを破壊し尽くそうとする政府与党に絶対投票しないぞ国民運動を全国で繰り広げることです。
 
ウソで固めた医療改革によって人生を破壊されるくらいなら、声を限りに、この「....絶対投票しないぞ!」運動を叫んで下さい。政治家は、国会中継を見れば分かるように、今の与党には保身と策略と強権しかないようです。そんな政党に投票することは自殺行為です。====何も、一生投票しない、などと言ってるのではありません。根本的に間違っているから、直すまでは絶対に投票しない、ということです。いい政策なら誰だって投票しますよね。与党を徹底的に困らせて(または政権交代させて)、初めて厚労省を変えることができるのではないか、それが私の考えです。

なお、北のCOSMOSさんの記事、リハビリ日数制限の見直し==リハビリ本来の目的達成のための診療報酬体系が大切です==http://blog.m3.com/northcosmos/20070313/1
も是非御覧になるといいと思います。

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ブログ345htm

つい先日、私にとってショッキングな電話があった。患者さんの息子さんからであった。「○○です。いつも父がお世話になっております。実は....今日、母の方が亡くなりまして.....。それでご連絡させて頂きました。」
「ええっ!?、○○さんの奥さんが?、ホントですか?」

これはほんとうにショックだった。○○さんは10年越しの患者さん。私が勤務医だった時、多発性脳梗塞で入院してきた○○さん。彼は、軽い両側麻痺、構音障害、歩行障害があり、水頭症っぽい所見もあったのだが、当初は饒舌でいつも笑顔を見せる陽気な男性だった。年々歩行障害が進行し、発語も徐々にしにくくなり、現在ではほとんど車椅子生活となり、家庭介護が限界となり、施設に入所していた。相変わらずいつも表情は明るかったが、笑うだけでほとんど発語はない状態だった。奥さんは気丈で元気良く、いつも亭主を叱咤激励して毎日のように施設にも通って介護を続けていた。月に一回、車椅子に夫を乗せて私のクリニックに通うようになってもう1年は経過していた。

私のところまで遠いのだが、近くにいい先生がいないから、と、わざわざ来て下さったことに感謝したものだ。やはり開業して、患者数の伸びが思ったより遅く、勤務医時代の外来をつい懐かしく感じていたところに、昔の患者さんが来てくれる,,,これは新米開業医にとってホントに励みになるものなのだ。

夫はちっともしゃべらない、だから奥さんが夫の分までしゃべる。早口でパワーを感じさせるしゃべりだ。「この人、こないだありがとう言うたんですよ。これ、あんた、しゃべってみーな。」そんなにしゃべっちゃあ夫がしゃべれませんよ、と言いたくなるほど、どんどんしゃべる。夫の様子を一生懸命説明する姿はちょっとイラチな性格に思えた。

「年をとったら一緒に旅行しようて言うてたのにねえ、こんななったらホンマどこへも行けませんわ。」なかば諦め、それでも何とか夫に元気でいてほしい、そんな葛藤が、アグレッシヴな態度になるのかな?、とにかく精一杯夫にかまってあげる元気者、そんな奥さんだったのだ。

「私も最近ちょっと血圧高いんで、今度くらいから私も先生にお願いしようて思てますねん。」今かかっているところはもうひとつ気に入らないから、こちらへ、と笑いながら話しておられたのは、つい1か月ほど前のことだ。でも、私が担当する機会はなくなってしまった。

その奥さんが急に倒れて救急搬入され、2週間ほどのうちに悪化して亡くなられた。もっといっぱいやりたいことがあったのに。自分でもいろんなことをしたいと希望を持っておられたのに....、そして、もっともっと夫の面倒を見続けるつもりでおられたのに....。

電話で連絡して下さった息子さんはショックだったろう。そして、物言えぬ夫は、介護者を失い、今後どうなるのだろう?。残された者もつらいよね?

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さて、こんな悲しいことがあって、ふとAsahi.comの記事をたどっていると、こんなのがあった。

介助で老後に夫と同居→妻の死亡確率2倍
      2007年01月29日03時00分

 老後に夫と暮らすと、妻の死亡リスクが約2倍に高まる——。そんな調査結果を発表した愛媛県総合保健協会の藤本弘一郎医長が愛媛医学会賞に選ばれ、28日に松山市で授賞式があった。藤本医長は「夫が日常生活の多くを妻に依存している高齢者が多く、肉体的にも精神的にも妻には夫の存在が負担になっている」と指摘している。

 調査では、96〜98年に松山市に隣接する旧重信町(現・東温市)で、60〜84歳の男女約3100人に配偶者の有無や喫煙習慣、糖尿病や高血圧の治療歴など17項目を答えてもらった。

 約5年後の01〜02年に対象者の生死を確認。調査中に死亡した男女計約200人と生存していた約2900人を比べ、配偶者の有無などが死亡に与えた影響を60〜74歳と75〜84歳(いずれも96〜98年当時)で分析した。

 その結果、75〜84歳では、女性は夫がいる方が、いない場合に比べて死亡リスクが2.02倍に高まった。一方、男性は妻がいる場合、いない場合に比べて0.46倍に下がっていた。60〜74歳でも同様の傾向が見られたという。

 藤本医長は「夫の依存が妻に負担をかけている一方で、妻に先立たれると夫は身の回りのことを助けてくれる存在を失い、逆に死ぬ危険性が高まる。夫が家事などを覚えて自立することが大切だ」と話す。
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男にとっては辛い話だね。私も倒れたら、女房の寿命を縮めるのかな?。まだ新米開業医。今、倒れることなんて考えていられないはずだが...。でも、不幸にして、私は若くして倒れてしまった患者さんも結構大勢診てきた。他人事じゃあないぞ。

体には気をつけなくちゃ、と真剣に考えてしまう今日この頃。そして、○○さんの奥さんゴメンね。もっと早く気が付いてあげればよかった。もっと早くボクが診てあげると言うべきだった。ほんとにゴメンね。....でも、これから夫の方にはどうやって向き合ったらいいだろう...考えるのが辛い。

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