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今日は、認知症の勉強会に出席しました。手広く事業展開をはかっている某私立病院の副院長(神経内科)が講師でした。以下、講演の内容の一部と私見を少しご報告します。
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高齢少子化が進み、恐らく京都でも毎年600〜700人以上は認知症患者が増えているはず。病院では、外来だけでな入院患者が高齢化し、認知症患者も増えている。一般の病棟に認知症患者が増えることは、病棟管理、看護の面で非常に難しい問題をはらむ。大きな病院で、認知症治療病棟(閉鎖病棟。包括病棟。主に精神科が担当。入院に当たっては精神科指導医の資格のある医師が書類を書くなど、手続きが煩雑。)があればまだましだが、それでも、重い患者が数人入ってくると、言葉は悪いが、まるで動物園!、と看護師がなげくほど病棟内がおちつかない。ましてや一般病棟に入院させると大変な事態になる。
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講師の所属する病院では、多数の看護関連施設がある。そもそも介護関連サービスといっても、特別養護老人ホーム、老人保健施設、グループホーム、デイサービス、訪問看護、ヘルパー派遣、地域包括支援センター(人口2〜3万に1か所:京都市内で60か所).....はっきり言って複雑すぎる!。どの患者をどうすればいいのか?。サービスの種類を考えるのが非常に難しいシステムになっている。(講師の先生の病院では、グループホームをかなりたくさん作ったそうだ。20件近くも!)
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講師の先生の病院では、神経内科=診断(物忘れ外来、評価入院)、精神科=治療(認知症治療病棟60床など)と、役割分担がなされている。(こういう分担は多くの病院でみられる一般的なものであろう。しかし、認知症患者の多くが高齢者であり、身体疾患を多数有している例も多いことから、本来は内科、整形外科、泌尿器科など、多くの診療科が対応すべきである。つまり、認知症があるばかりに検査、治療がなされない例がまだまだ多いということ。それが現実。)

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ところで、「アルツハイマー病の権利書」なるものをご存じだろうか?。これは、ヴァージニア・ベル(Virginia Bell)とダビット・トロキセル(David Trolxel)の「アルツハイマー病ケアへの最良の友人の接触」(The Best Friends Approach to Alzheimer' s Care)の書かれたもので、専門職や一般の人の研究会に限らず、初期痴呆の支援グループでも広く使われ、スペイン語も含め8カ国語に訳されているそうだ。以下、その内容。

<アルツハイマー病の権利書>
アルツハイマー病と関連の疾患と診断されたすべの人は以下のことを受けて当然である。
○自分の診断について説明を受ける
○適切で最新の医療を受ける
○できるだけ長く創造的な仕事や楽しみをもつ
○子供としてではなく、大人として扱われる
○表現した感情を真剣に受け止めてもらう
○もし可能ならば向精神薬を使わない
○安全で、構造がしっかりし、いろいろな事態を予測した環境のなかで生活する
○日々を充実させる有意義な活動を楽しむ
○定期的に室外で過ごす
○抱きしめる、愛撫する、手を握るなどの身体的な接触をもつ
○文化や宗教的伝統を含めたその人の生活史を知る人と一緒にいる
○認知症の介護についてよく訓練された人の介護を受ける

(元の英文)An Alzheimer's Disease Bill of Rights To be informed of one's diagnosis
To have appropriate, ongoing medical care
To be productive in work and play for as long as possible
To be treated like an adult, not like a child
To have expressed feelings taken seriously
To be free from psychotropic medications, if possible
To live in a safe, structured, and predictable environment
To enjoy meaningful activities that fill each day
To be outdoors on a regular basis
To have physical contact, including hugging, caressing, and hand-holding
To be with individuals who know one's life story, including cultural and religious traditions
To be cared for by individuals who are well trained in dementia care
(注)連絡先:E−mail:vbellky@aol.com 「アルツハイマー病ケアの最前の友人の接触」はHealth Professions Pressで1887年に出版されている。なお同権利書は、アメリカアルツハイマー病協会サンタバーバラ支部発行の「Early Alzheimer's」1998年春季号より転載。 これを読むと、今の医療制度はいかにこの権利を冒涜しているか、いやになるほどよくわかる。今の日本の医療・介護制度の元では、この権利とは夢物語である。
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医学的な話もボリュームがあったが、とりあえずここでは、おもな症状の見分け方だけ示しておこう。
「とりつくろう、物取られ妄想=アルツハイマー型:AD」
「我が道を行く、同じことを繰り返す=前頭葉側頭葉型痴呆(Pickなど):FTD」
「明瞭な幻覚=レビー小体型地方:DLB。

それと、妻が認知症で夫がさらに高齢で「ウチの妻は何ともない!」と妻を抱え込み、外部介入を避けるパターンは非常に厄介で、DVに発展する恐れもあり、注意が必要!、という話もあった。どうぞ、ご参考に。

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