Doctor Takechan
More プロフィール

Search

Calendar

<< 2007/01 >>
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

新着コメント

  • 官僚の思考回路?
    • 素人の浅知恵 (01.09 13:34)
    • azuki (01.09 09:46)
    • azuki (01.09 09:29)
    • Paul Carpenter (01.09 08:19)
    • Doctor Takechan (01.09 00:37)
    • Doctor Takechan (01.08 23:31)
    • 素人の浅知恵 (01.08 18:59)
    • 素人の浅知恵 (01.08 18:07)
    • 素人の浅知恵 (01.08 18:06)
  • 仙石節、炸裂!(衆院予算委)
    • Paul Carpenter (01.09 08:24)
以前、開業医も救急やってるんだ、という話を書いた。確かに、風邪引いた、腹が痛い、ノロわれた、など、一応、救急外来とほぼ同じことをやっているケースも多い。だが、本来の専門となる脳卒中については、そう簡単に開業医にやってくる時代ではなさそうだ(地域によりかなり較差はあるだろうが)。特に、京都市内は病院には恵まれている。私の周辺を考えても、最も近い京都府立医大病院は徒歩10分ほど。それ以外にも、車で10分か20分あれば、社会保険京都病院、第二赤十字病院、西陣病院、京大病院、....と、かなり設備の整った病院が目白押しである。だから脳卒中急性期が私のクリニックにやってくることはなかなか多くないと思っている。だが、先日、午前診が終わる直前、朝から父親の様子がおかしい、すぐ診てほしい、と連絡があり、麻痺はないが言ってることがおかしい、ということで、近所の人なのですぐ来てもらうこととなった。============================娘に連れて来られた男性は80歳。しっかり歩いてこられた。質問をすると、およそ答えられるが、ところどころやや的外れ。娘に聞くと、どうも、朝から、何か言おうとするが、思っている言葉と違う言葉が出てくるみたいだ、という。確かに、発語は多いが、会話をしていて、何か文脈が急におかしいところがある。いわゆる流暢失語に近いのか?。構音障害はほとんどなさそうだ。手足の麻痺はないし、病的反射はないし、歩行も安定している。錐体路は障害されてないみたいだ。そして、さらに気になる点が。結構べらべらとよくしゃべる患者さんだが、話す時、こちらの顔をしっかり見てないときがある。何となく落ち着きがない。これは、高次脳機能障害のひとつと考えられないことはない。さて、ここからが問題。神経内科医としては、30分かけてでも、いろいろと診断手技を試みてみたい。言語の障害をもう少し詳しく調べてみたい。でも、時間は昼過ぎ。あとに数人の患者さんが控えている。待たせたところで、ウチで脳の画像診断は出来ない。==================ここでちょっと気になる点も。他院で何種類か薬をもらっているが、その内容が分からない。家族も焦っていて、資料がない。おまけに、よく考えるとすでに土曜の昼過ぎ。多分、投薬したところへ連絡しても難しそうだ。薬の副作用による脳機能の変容という可能性も否定はできないが....。でも脳血管障害なら急がなくっちゃ。======というわけで、急いで方針決定。CT、MRIの検査ができて、神経内科医もいる比較的大きな病院(土曜でも最低限の画像診断をやってくれそうな救急病院)を考えて、家族に紹介する病院をどこにするか尋ねて、的を絞った。(なるべくなら、家族が行きやすい病院がのぞましいから。)==========================その病院に電話して、救急担当医につないでもらう。「80歳男性で、麻痺はないが、ことばの障害があります。流暢にことばはたくさん出てきますが、時々、意図したことばと違う言葉がまじります。脳血管傷害の疑いがあるので診ていただけませんか?。」このとき、相手の返事が気になるものだ。かつて勤務医時代、救急やっていて、この病気は自分の病院では無理だから専門家のいる病院へ移送しなければならないケースがしばしばあった。ここなら絶対診てくれると信じた病院が、「今、救急が立て込んでいて、緊急処置が続くのでとても引き受けられません。」などと返事してくれると、途方に暮れることもあった。====================私は内科一人当直の時代が長かった。そもそも、内科とリハしかない病院だったが一次救急をやらされてたので。外科、産婦人科、精神科など、ウチでは無理よ!、という患者もたまには紛れ込んできたのだった。当時、精神科などは、土日、深夜になると、京都市内で引受先が見つからず、隣の宇治市まで移送先を探すことも何度かあった。(今も、京都市の精神科救急は厳しい状況だろうと思うが...)=========さて、今回の症例は、無事、イッパツで引受先が見つかり、家族ともどもホッとした次第。で、結局どうだったかって?。幸い、予想が当たりまして、左側頭葉の脳出血ということでした。まだ、正式な連絡ではなく、詳しい病巣などは聞いてませんが。でも、何とか最低限のお役目は果たした、ということで、ほっとしてます。============でも、新年会の話(前のブログ記事)聞いたら、きちんと診察しないと神経内科専門医をはく奪されるんじゃないか?、って、ちょっと不安になりました。

固定リンク | コメント (25) | トラックバック (1)