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開業してもう10ヶ月、ということは、電子カルテと10ヶ月も付き合っていることになる。早いものだ。 前にも書いたように,電子カルテには入力を早めるためのいろんなボタンやら機能が付いている。でも、入力する時,面倒でもやっぱり問診をしながら文章なり単語を入力して行かないと、頭の整理ができない。というわけで、やっぱりテキストの形でキーボード入力をしている。 =====<例>====== 二週間前から咳が続く。咽頭痛なし。夜間に強い。寝られない。鼻水なし。頭痛ときどき+。胃腸症状なし。 頚部リンパ節多数(小) 咽頭発赤+ 扁桃肥大+(軽) 胸部聴診;特記事項なし 腹部圧痛なし *************************** といった具合。 そして、処方入力。処方せん印刷、初診(再診)の入力。特定疾患や特定薬剤などがあれば管理料(管理料をとるときは、その説明の文章が必要)。腰椎牽引などの処置があれば処置料。診療情報提供書などを書けば、文章料、検査があれば,検査の入力とチェックが進み、この患者さんについての医師の入力が終了。あとは、受付で入力チェックと詳細な領収書印刷をしておわり。半日または1日が終わると点数合計をチェック。午前だけで20人診ても全然点数ないやんか!。あ〜そうか、今日は全然検査せんかった。牽引やらウオーターベッドだけで、100円ちょっと支払って帰るおばあちゃんも多かった。とか、おや、1日で15人しか来てないのにえらい点数多い!。そうか、採血5人、レントゲンも心電図もあって、管理料もらう人も多かったからな。とか。いろいろ現状を判断する訳です。 まあ、まだ患者さんが多すぎる日はない訳で,入力もそれほど困ることはありません。でも、ヒマと思ったら急に4〜5人やってきて慌てることもある。すると、時々入力ミスが。もらいそこねた分は未収金として記録に残り、次回来られた時に合計して頂くこともしばしば。このあいだ、初めて患者さんに怒られてしまった。何で毎回未収金が加算されるの?、その日にきちんと計算できないの?、とね。たまたま、同じ患者さんで数回続いて前回分の未収金をいただくことになってしまったみたい。あくまで私の入力ミスです、とにかく診療報酬がややこしすぎてゴメンナサイと平謝り。幸い、ご近所さんで、笑って許してくれた。これが病院なら,ヒヤリ・ハットのレポートを何度も書くところか。 でも、Macの電子カルテ(アガペ社のMindTalk)は大丈夫かいな?、と多少心配してたが,今のところほぼ順調。大きなトラブルは、開業直後のMacのトラブル(このときは土日で業者のサポートが得られず,やむを得ずiMacを買いに走って、自分でソフトをインストールしてことなきを得た)と、4月の大幅改訂でソフト開発が間に合わず(バグが一杯!)、1週間古いバージョンで仕事するハメになったこと。 どちらも、その時は必死だったが,まあ、ソフト自体は使い易いのでWindows使うよりは遥かにストレスは少ない。困った奴だがまあしょーがねーか、という感じで許してる。 でも、気になるのは今後の話。厚生労働省は、何とかレセプトを電子的に送らせたいみたい。厚生労働省は、安全性をタテに、インターネットではなく専用回線を使わせようとしている。今も、ISDN 回線でのレセプト送付を受け付けているが,今後も時代遅れのISDNを使わせるのだろうか?。すると、回線の代金負担はどうなるの?。医療機関より回線業者を大切にしてるだけじゃないの? おまけに、何十億という大金を使って電子カルテ・レセコンシステムのデータを厚生労働省が求めるファイル形式に変換するソフトを開発しているが,対象となっているのは大手のレセコンメーカー7社だけ。その他の零細ソフトメーカーのサポートはどうなるの?。また余分に大金払わせようという魂胆じゃないの?。とにかく、平気で差別するからな。今後に注目しよう。

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2006.08.16 22:45 |  診療  |  仕事 / 職場  |  生活 / くらし  |  その他(一般)  |  Doctor Takechan  | 推薦数 : 1

大文字を眺めながら

また、大文字がやってきた。拙宅の屋上からは、かなりきれいに大文字が見える。また、舟形、左大文字、妙法の妙の字もほぼ見える。鳥居は残念ながら全く見えない。でも、周囲に邪魔物はなく、昼間の暑さに比べて、適度な風の吹く今日は心地良かった。でも、生まれてこのかた50台半ばまで、ほとんど毎年8/16はこの場所から大文字を見てるんだな。正直、見飽きた光景でもある。自宅の近くには葵橋、賀茂街道があり、凄い人出でにぎわっている。生まれて初めて大文字を見た人も多いのだろう。 この日、テレビを見ていて気になったニュース。 加藤紘一議員の実家全焼。右翼による放火の疑いとか。靖国問題の影響だろう。ただ、加藤氏の発言は小泉総理よりむしろ昭和天皇、現天皇にはるかに近いはずだ。このあたりに私には理解できない難しさがある。それにしてもかつての盟友、小泉氏のために放火という被害を受けた加藤氏の心中はいかばかりか? 北海道で漁船がだ捕、さらに乗組員1名が頭部に銃撃を受け死亡。他の乗組員は無事だが日本に帰れるのはいつになるのか?(昔からソ連、ロシアに連行されるとなかなか帰って来れなかった。)しかも、日本国内でのロシアのスパイ活動が明らかになったばかり。これは手強いかもしれない。日本の外交がまた試される。 さて、大文字の火が消え、パソコンに向かうと97才で亡くなった祖母や、急死した妻の父親のことなど浮かんで来る。そして、亡くなられた患者さん達のことも少しずつ蘇って来た。長い勤務医生活の中で,見送った患者さんはおそらく300名ほどにもなるだろう。最近,また尊厳死やら安楽死の話題がちらほら出ているが,医師はどれだけのことをやればいいのか,やってはならないことは何か、未だに正式見解は皆無に等しい。いつ訴えられるか分からない状況で,今日も勤務医は必死に働いていることだろう。お盆休みもなしに。そして、ボクは一体何人の命を奪ったことになるのだろう。誰が、何を基準に判断するのだろう。医師という職業を選択して全く後悔はしていないが,自分のしたことを判断する基準が何十年もあいまいなままでは本島に困る。ともあれ、かつて見送った患者さん達に合掌。

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私,前のブログでお盆休みに家族で花火を見に行ったことを書きました。そして、8/14、15の2日間と16日の午後診をお盆休みとして休診にした、と書きました。で、開業して最初のお盆なんであまりたくさんは休めない、とも書きました。=========================================================で、今,人生で非常にすごい、画期的なことをやっていることに気付いたんです。だって、お盆休みですよ。お盆休み。え?、どういうことか?って??。それは、 「生まれて初めてのお盆休み!!!」 をとってるってことです。 かんがえてみりゃ、長〜い勤務医時代、お盆休みなんてなかった。確かに,お盆の中の1日だけ夏休みの一部としてとったり、お盆と全く関係なしに夏休みを2〜3日取ったことはありますよ。昔は土日を入れて計5日という休みもとりました。でも、お盆休みというものは全くなかったですね。 まあ、正月もまともに全部(全部と言うのは12/29から1/3までの6日間ということですよ)休んだことはなかったなあ。必ず日直か当直が入っていたし,そうでなくても、長い自治体病院勤務の間は正月前後も2〜3日に1回は必ず病院に行ってましたからね。女房が,結婚してから正月に旅行なんてしたことない、ってよく愚痴ってましたね。まあ、正確には2〜3日のスキーには2度ばかり行きましたが。 よくOLさんが1週間海外へ、なんて雑誌に載ってますよね。そして、お盆や正月には必ずテレビで成田の出国ラッシュなど報道してますよね。でも、50台半ばにしてそんな経験一度もないんですよね。無論、そういう旅費の高いタイミングで旅行ってのも大変には違いないんですが。 でも、考えてみれば,開業して,やっと世間と同じことができる環境が整った、ということになりますか。まあ、今年の盆は遠慮して少ししか休みませんでした。もう少し営業成績が安定してくれたらもう少し休ませてもらうか,っていう気になるかもしれません。だって、今の経営状態が続くようなことになれば、とても遊びには行けませんからねえ。早く患者さんが増えることを祈るばかり。 それにしても、生まれて初めてのお盆休みかあ、そう考えると、うれしくもあり、また、私はそんな人生を過ごしてたんだなあ、と複雑でもあります。家族は大切にしたいし、でも、目の前に仕事がある以上は、信念に従って仕事もしたいし、もしかすると女房はタイヘンな男と結婚してしまったのかもしれません。そういえば、昔のことですが、女房の母親が,「お医者さんも大変なんやなあ。」とつぶやいていたのを思い出します。女房の姉のダンナが某大銀行に勤務していたからかもしれません。だって、自治体病院に勤務していた頃、多分私のボーナスは3,4才年上の銀行マンのボーナスより100万円くらいは低かったものね。お母さんもガッカリしてたかも。これは、医療の知識と人脈と指導で一部は挽回したはずですが,それでもねえ。 ともあれ、お盆の休みで自分の人生をつい振り返ってしまった1日でした。さあ、またこれから頑張るぞ!

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