今日は,身障者センターのプールへ家族で行って来た。(いや、別に私は身障者ではないし、身障者のお世話をしに行ったのでもない)今日は一般公開日とやらで、身障者でなくても利用出来るのだ。大人800円×2名、小学生400円×1名、計2000円を支払って、プールへ。幅広でスロープもついた25mプールと小さな子供用プールとジャグジーがある。以前,身内の障害者の付き添いとして来たことはあるが,久しぶりだ。3コースはしっかり泳ぐ人用でコースロープが張ってある。残りの広い5コース分ほどは自由だ。子供がじゃれている。中高齢者で歩いている人が多い。ある老婦人が係員に文句を言っている。「こんなに人が多くちゃ安心して歩けないじゃないの。泳ぐ人の足が私を蹴るのよ。」係員が答える。「それはよくわかります。ただ、今日は一般の人に解放している特別な日なので、今日だけは何とか我慢して頂けませんか。」その後,さらに老婦人は食いついていたが,しばらくして諦めたようだ。一緒に来た友人らしき老婦人に慰められていた。======================================================さすが身障者センターと思える光景もあった。ぴょんぴょん飛ぶようにひとかき毎に「オー!」「ウー!」と叫びながら水を進む若者。精神障害(多分、精神発達遅延:俗に知恵遅れ、という)があるようだ。また、すごく大柄な30才前後と思われる女性。指導者がつきっきりで、指導しているが,その話し振りからやはり精神障害があると思われる。と、首をそらして全身硬直している子供をかかえる女性。こちらは先天性疾患か神経難病の子供とお母さんか。プールサイドで抱かれた子供の姿を見ると、まるで木の枝のようにまっすぐに硬直した痩せ細った体が痛々しい。そのような患者さんらしき人達がたくさん泳いでいるのも,また、それをあたり前のように泳いでいる人が多いのも,身障者センターならではか。私にとっては今年の初泳ぎ(最終かも)。下手な平泳ぎくらいしか出来ないが,まあそれなりに、コースを往復して体作りに励んだ。女房、子供もそれなりに楽しみ,早めに引き上げた。館内のそこここで身障者がボランティアか活動か清掃作業などをしていた。脳卒中片麻痺と思われる杖をついた人もちらほら見かけた。長年親しんだ病院とは全く違うが,ここにも障害者の生活の一部があることを教えてくれた。そういえば、私のクリニックにも、プール友達というご婦人方が何人か通ってくださっている。この人達はまだまだお元気である。
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眠らない医者の人生探求劇場、というブログを書いてらっしゃるアンフェタミンさんが、ヒヤリ・ハットのことを書いておられたので,私も少し前まで某私立病院で,医療安全対策委員会の仕事をやっていた経験から、記事を書きたいと思う。================================================その病院でも、各部署から些細なことでもいいからミスをした、あるいはヒヤリとした、といった内容の報告をまとめて、毎月統計を出していた。でも、毎月毎月、数十通の報告があり,決して減ることはなかった。確かに危険だ。そして、一般には知られていないが,ヒヤリ・ハット報告を一番出さないのは医者である(医者の指示がまちがっていて、それに気付かず指示を実行した看護婦が報告を出す、といった例は多々ある。)。要は,医師に限らずどのセクションの人間も,忙しくててんてこまいしているのに、そんな書類まで書いていられない,と叫んでいるのだ。あなたには聞こえるだろうか?===============================================これは、確かに困ったことだ。「そんな医者は逮捕しちまえ!」と憤る人もいるだろう。だが、待ってほしい。医者を逮捕してヒヤリ・ハットが減るならいいが、そんなことをしても減るはずがない。世界的にヒヤリ・ハットを減らす確実な(エビデンスとして証明されている)方法は、人手を増やすことだからだ。以前に書いた記事「衆議院TVを見よう」を歴代ランキング→推奨記事ランキング、と辿って見て頂ければわかると思うが,人手不足で忙しくて、指示事項、確認事項や連絡事項があまりに多すぎて、医師も看護婦も検査技師もいくら注意してもミスをしてしまうしミスを見破ることもできなくなっているのだ。厚労省が医者も看護婦も総数が足りているかのように弁明を繰り返すのは,「責任逃れ」であり、われわれは現場で責任をかぶっている(厚労省の分まで)と考えている。ミスをしたい医者や看護婦はひとりもいない。でも、してしまうから途方に暮れているのである。====================しかもマスコミは、ヒヤリ・ハットがこんなにたくさんある、医療従事者はこんなにミスをしている、もっとしっかりしてもらわねば困る、といった論調が主流。なぜヒヤリ・ハットがなくならないか、根本原因に言及する記事はわずかである。残念ながら,マスコミが、厚労省のヒヤリ・ハットを利用した「責任逃れ」に加担している構図がありありだ。せめて、OECD加盟国で日本の単位人口あたり医師数がビリから3番目、という現実を変えようと言ってくれないものか。
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