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私は開業してから、病院のように積極的に検査をしていいものか、悩んでいる。検査をすると診療単価が高くなる。患者さんにいやがられるのではないか?。そんな不安が常にあるのだ。検査漬けもいやだ。開業医は簡単な検査でとどめて、不安があれば病院へ紹介する、それが正しいのではないかと思っている。でも、現実には、大病院の外来に患者が集中しすぎている。そうしないと病院がもたない、という現実もあるし、患者側の心理もわかる。これは、今後、変えていかねばならない。================================================その中で、最近、検査の必要性を実感する症例が続いたので、ご報告してみたい。========================(1)朝起きたら右腰背部の激しい痛みがあり、私のところへ来た患者。痛みで歩けず、車椅子で来院。圧痛が右腰背部、腎臓の少し下あたり。その部位と痛み様から、尿路結石を疑った。尿潜血は±。石は単純XPやエコーではわからないことが多いので,ボルタレン座薬のみ使い、少しましになったところで、これ以上痛んだら、本来の主治医のいる病院へ行くよう指示。結局、翌日まで座薬で痛みと戦ったが十分改善せず、病院へ。そこではCTで石は確認できず、代わりに、第1腰椎の骨融解像があり、骨腫瘍、骨転移の疑いがあるとのこと。前立腺癌などの可能性を考え、さらに精査が行われる予定。========================(2)元気な40台女性。子宮筋腫があり、生理後出血が続くので、貧血が心配という(過去にも鉄欠乏性貧血の治療をしたことあり)。外観上、あまり貧血という感じではなかったが、とりあえず検査してみた。すると、ヘモグロビン6.2!。何と、もう少しで輸血が必要なくらいじゃないか!。よくみると心電図もSTが全体的にだらっと上昇気味(と私には見える)。コンピューター診断は正常範囲だが。ふつう、これくらいの貧血なら皮膚や眼瞼結膜でもっと疑えるはずなのに。やっぱり見かけで先入観を持っちゃあイカン。==============================(3)60台の男性。特にしんどさはないが、両足、特に足首から先が腫れるので来院。喫煙飲酒歴はあるが、血圧は140程度。脂質,血糖は正常。ヘマトクリットはやや高い(中年以降は45%以上は高い、つまり、粘っこい血液と考えよ。これは脳卒中を専門としていて実感でわかる。)。心電図は軽度徐脈のみ。心エコーでも壁運動は正常範囲。でも、両下腿の浮腫が気になり、BNPを測定しておいた。すると200!、とかなりの高値。BNPは正常範囲は20くらいまでだが、200でも自覚症状はほとんどない人も多い。心不全の症状がはっきりしている人は300〜500くらいのことが多い。で、家族の方が心配して、今はやりのマルチスライスCT(64スライス同時に撮れるヤツ)を撮ってもらったら、冠動脈起始部が50%狭窄。さらに、狭窄部のすぐ先で3本に枝分かれしてステントが入れられないだろう、と言われた、とのこと。私は、ここが万が一詰まったら突然死。最も信頼する心臓外科医を紹介しておいた(府立医大、夜久(やく)教授。)。CTを撮った施設の循環器医はまた別のところを紹介するつもりらしいが、果してどうなるか?。===============================検査漬けはイカン!。でも、気になったところはやっぱり調べなアカン!。これ、本日の教訓。

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田中康夫長野県知事が落選したことについて、いくつかの新聞報道を見ると,予想通りの文面が並ぶ。田中知事は従来型の地方自治に新しい風を吹き込んだ。一方で敵を多く作り過ぎた。斬新すぎて?県民には理解できないことも多かった。議会と協力関係を築けなかった。=====================================誕生した時の文面に比べ,批判的な文言が多いことは誰の目にも明らかだ。確かに,シロウトが首長になったため、自民党多数の議会とは暗闘が繰り返され,思うような実績を上げられなかったのかもしれない。========================================では、今回の選挙結果で長野はどうなるのか。医療・福祉を重視すると訴えた田中知事にくらべ、早速に公共事業が増えてゆくのは間違いない。いわゆる土建屋政治の再来ではないか。そこにどんな未来が待ち受けているのか、県民は真剣に考えているのだろうか?。選挙は戦術であり,今回,田中陣営には戦術、戦略面で新鮮さを出せず、受けに回ってしまったのだろう。新党日本、というのも、世間から見れば奇妙な団体であり,田中氏の真意が理解されることはなかったであろうと思われる。しかし、政権交代論者である私には,県民はあまりに我慢が足りないのではないか,と映った。世の中の主流から離れる不安、といったものが支配していたのか?。ただ、いつものように、政治家と主治医を比較してみるに、長年親しんだ主治医から新しい主治医に移って,その方針がはじめは新しく感じられたが先が不安になったとき,掌を返すように元の主治医に戻るだろうか?、と不思議に感じられるのだ。確かに選挙では選択肢は限定される。しかし、別の選択はなかったのだろうか?。結局、数年間の進歩もすべて無に帰したことになるのではないだろうか?。私はあくまでも医療・福祉・年金といったセーフティネットが土木工事より何倍も重要だと考えるのだが。

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今,医療制度のとんでもない改悪により、病院の多くが経営危機を感じ,人手不足は病院機能の著しい制限を生み、挙げ句の果てに国民の生命を守る装置に破たんが訪れようとしている。これまで、主に厚労省の朝令暮改の青写真無き改革(改悪!)に対し、現場の声として批判を繰り替えして来た。だが、病院の中にいると、それ以外にも多くの矛盾を感じるものだ。特に、国公立の病院では、国公立ならではの矛盾が満ちている。過去を振り返り,実際にあったことを報告したい。(値段などは記憶に基づいている。実際にはもっとひどかったと思われる。)==========================================================国公立病院も(国立は、独立行政法人になったが)しょせんはお役所。ある大学病院での話。遠方から新しい教授が赴任して来た。教授室に本棚がなかったので、スチール本棚3本を注文しようと、大学の調度係に相談した。すると、大学(というか自治体)指定業者が決まっており,そこに頼むと全部で35万円、納期は2週間はかかるとのこと。高い!、遅い!とご立腹の教授に教室員がささやいた。市内の家具屋街の某店なら安いかも。そこで、電話で聞いてみると、同じ品が、全部で25万円、納期はわずか1日!。====某自治体病院での話。医局でパソコンと周辺器を買うことになり、出身大学の生協で相談すると、全部で55万円。セットアップはすべてやってくれる。ソフトのインストールもきちんとやってくれる。トラブルがあれば、すぐ来てくれる。ところが、会計課は指定業者から買ってくれ、という。指定業者の見積は56万円。わずかに高い。しかも、単なる卸だから、機器を運んで来るだけ。セットアップもソフトの相談も一切できない。===============某自治体病院の話。冷暖房機器の修理が必要になり、医療機器は何も買ってくれないくせにその手の予算はすぐにつく。数百万の見積りは、医者には新鮮。きっと複数見積りで、複数業者から入札させて決まると思いきや、病院幹部の思いがけないヒトコト。「そんなもん、談合で決まってますやん。大きい声では言えんけど、病院の細かい工事なんて9割は最初から決まってまっせ。」=================================時代は確かに少しは変わった。しかし、日本人は、地元のこととなれば、容易に田中康夫から自民党中井に逆戻り。役所の体質が変わるはずもない。滋賀県の「もったいない」知事も四面楚歌で公共事業の無駄を減らせるメドは全くない事態。日本人はよほど虐待され、騙されるのが好きな国民なのか、と思い知らされる毎日。医者もエライとおだてられて、どんどん逮捕されるのか?

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