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< 本日の医療現場(わがクリニック) | メイン | 10万アクセスありがとう! >
開業医を受診するといくらかかる? 実は、今日の患者さんの中に、マッサージ1回5000円、整体1回7000円に時々通っているという人がいて、「それだけウチで払ってもらうのは勇気がいるなあ。それにしても高いなあ。医者よりよっぽど高いやんけ!」と思ってしまったのだ。まあ、高い、安いは個人の感覚。ともあれ、開業医(内科)にかかるといくら必要なのか、知らない人のために教えよう、ということなのだ。ただし、ウチがモデルなので、薬はすべて院外。つまり薬代は別である。また、点数で表示する。1点が10円。100点なら1000円。もし100点なら、1割負担の人は100円、3割負担は300円払う。払う額ではなく点数で表示する。=============================================================(1)おとなが風邪ひいて初診。−−−初診料:270点(ただし、時間外は355点、休日は520点、深夜は750点。6才未満ならさらに高くなる。)。電子化加算:3点(電子化加算は電子カルテやレセコンで業務をしている施設で、届出をしたところのみ)。処方料:通常7種類未満なので68点。その中に後発品を入れるなら70点(後発品を使わせるために政策として2点だけ高くしている)。よって、合計は270+3+70=343点。1割負担なら340円、3割なら1030円。====================================================ここに検査が入ると高くなる。(2)血液検査:末梢血液一般(赤血球,白血球、血小板)は検査23点+判断料135点。生化学1:肝機能、腎機能、脂質、電解質など。特に、GOT、GPT、尿酸、中性脂肪などポピュラーなもの約30種類はいくつ測定しても11点+判断料155点。コレステロールが入ると+17点、蛋白分画が入ると+23点などと、項目により増える。生化学2に分類される検査が入って来るとさらに高くなる。判断料135点+検査料。主な腫瘍マーカーもこの分類。2種の腫瘍マーカーを測定すると230点、3種なら290点、4種以上ならいくつ測定しても420点。そして、良く測定されるのは免疫学的検査のCRP(炎症の強さを示す)。検査17点+判断料144点。−−−となると、一番簡単な血液一般と生化学1で検査34点+判断料290点。実際にはCRPも入ることが多いので、500点くらいにはなることが多い。特殊検査が入ると1000点から1500点くらいになる。===================================(3)レントゲン:胸部単純X線を正面、側面の2枚撮影したとする。診断料+撮影料=225点、フィルム代33点、ウチのようにレントゲン画像をデジタル処理してフィルムを出すところは+60点。合計318点。−−−(3)ふつうの心電図:150点(判断料なし)−−−(4)ホルター心電図(24時間計測):1500点(判断料なし)−−−−(5)腹部エコー(超音波):530点−−−(6)頸動脈エコー:350点+パルスドプラ法加算200点−−−(7)心エコー:780点+パルスドプラ法加算200点(注:エコーもやり方によって,機種によって、多少点数がかわることがあります)===================================================(8)再診料など:おとなで、高血圧、高脂血症など特定疾患と呼ばれる病名があって,初診から1ヶ月以上たって、診察を受けて処方せんをもらう時;再診料71点、特定疾患管理料(特定疾患に対し指導をすれば月2回まで請求出来る。)225点、外来管理加算52点(老人57点)、それに処方料70点を入れると、合計418点。=======================================================(9)診察より、ウオーターベッド型マッサージ器と腰椎牽引器で腰痛の治療だけしてほしい、と来られた老人。再診料71点+処置料35点、わずか106点!。それも、その月に5回以上処置をされると5回目からは35点が18点に減らされる。よって、71点+18点は89点!。100円でおつりが来る!。−−−なお、診察室で診察を受けると再診料71点+外来管理加算57点で128点となる。このとき、外来管理加算は処置をしないという前提で算定出来るので,処置代は同時に取ることができない。せっかく来たから200万円のウオーターベッドと100万円の腰椎牽引器で、やさしくしっかり腰の治療をしてあげても、1銭も取れない!。=============================================1回5000円のマッサージ、1回7000円の整体と比べ,いかに単価が安いかおわかりだろうか?。しかも、病気の種類によるが,ウチの機械の方がはるかによかった、という患者さんも結構いるのに、である。無論,損得を判断するのは患者さん。しかし、保健診療とはいえ,っここまで単価を値切られては、医者も立つ瀬がない。−−−−−−−−−−−−おことわり:ここでお示ししたのはあくまでも1例であり,いろんな組み合わせで実際の費用は変わります。でも、理不尽なことにはかわりない。

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あまりにも保険点数の複雑さに驚いています

患者としては、診療明細書の保険分の項目だけでも

多いと感じているのですが・・・

患者にも、診療する側にも簡潔で解り易い制度の

見直しってないものでしょうか

これでは、保険請求の事務処理のコスト増にも繋がり

けっして良い方向へ進んでいるとは思わないのですが・・

医療単価って、

医療機器の減価償却とか人件費その他固定費を

考慮すると、安いと思いますね

患者としては、一見良い事と受け止めるかも知れませんが

果たして、これで良いのか?


written by エル(患者) / 2006.07.29 07:08
治療費用の比較には、単価に加え時間的要素が不可欠です。
高血圧で、指導も含めた10分足らずの治療時間で4180円は安くないです。

診療所の年間収入の平均は約9000万円、一日約30万円余。
written by プリン / 2006.07.29 10:30
エル様、コメントありがとうございました。診療報酬はホントに厄介で,この記事に書いたのはほんの一部です。医者の多くは、こういう計算を考えることなく医療に専念したいと願っていますが,徐々に難しくなっています。おまけに、毎年のように改訂があって、少しずついじられます。医療事務の担当者は、改訂がある度に何度も講習会に参加したりして内容の把握に努めます。開業医は医者がやってるところもあります。改訂の度に分厚い解説書が作られますが,こういう業務の一部は天下りが関与しているはずです。
レセコンの場合は、その度に業者がソフトの改訂をするのですが、それがうまくいかないと、大騒ぎすることになります。============================================================================プリン様。コメント有難うございます。おっしゃるように時間のファクターは重要かもしれません。私のところはまだまだ時間的に余裕がありますが、大病院の混雑する外来,すごくはやっている診療所では、指導の時間はわずかでしょう。ただ、内科開業医の場合、管理料がとれないとやっていけません。診察にいくらじかんをかけても、時間は点数に反映されません。たとえば、厳密にやれば30分以上かかる神経内科の診察も、ちょっと聴診器を当てるだけの診察も金額は変わりません。丁寧に診る努力と責任を負う努力をしている医者には4180円はさほど高価ではないと感じられます(患者さんの負担は1割負担で420円、3割でも1250円です。)−−−−−それと、診療所の年収9000万という言い方は、医者を敵視する方が使う言い方ではないでしょうか。より正確なデータでは、診療報酬は平均すれば月600〜700万ほどあるようですが、400〜500万は経費(借金、雇用、医療材料、エトセトラ)として出て行ってしまうので、収入としては、月100〜150万程度の開業医が最も多いようです。開業医の6〜7割は収入が月50万から250万の間,ということです。Googlleで調べるとある程度の情報は入ります。
written by Doctor Takechan / 2006.07.29 20:59
タケちゃん先生 レスありがとうございます
診療報酬の複雑さが、紹介していただいた一部でも
十分に推察されます。
何でこのような事務処理のするのか理解できません
それぞれ診療科目による違いはあるでしょうが・・
患者にも、解り易い制度改革をしなくてはいけないと
改めて思いました。
昨夜の事ですが、居酒屋で隣り合わせたオジサン二人の
会話で院外処方の保険調剤の負担金について
何だか、以前の様に医院で薬をもらったのが安いの?
そんな会話をして耳にしました。
調剤技術料 薬学管理料などの意味が解らないようです
日本薬剤師会の薬局でも、保険点数の説明パンフでも
患者側に、周知する努力も必要かと。

written by エル / 2006.07.30 14:36
エル様のコメントの中に、私も気にしているところがありましたので、改めてコメントを追加させて頂きます。−−−−−−−−−−院外処方と院内処方の金額の違いについてですが、患者さんの負担は院外処方の方が若干高くなります。院内処方とは、病院や医院を受診して、その施設内で処方されますよね。こちらは若干安いのです。でも、厚生労働省は医薬分業を促進して薬価差益を減らしたいとして,10年以上前から、院内で薬を出すより院外の調剤薬局で薬をもらう方が、病院のもらう診療点数が高くなるよう点数を操作しています。そして、薬剤師を雇うより院外処方にした方が得になるよう政策誘導をしているのです。そして、薬剤の指導料など、調剤薬局にとっても利益が出るような仕組みを作っています。雨後のタケノコのように大病院の門前に調剤薬局が出来たのは、厚労省の意図によるものです。−−−−−−−−−−−−−−−−−薬価差益は、医者がボロ儲けする原因のひとつ、ということなのでしょうね。でも、実際は業界団体の圧力(あるいは政府与党に対する献金)がモノを言ってたり、天下り先の問題が大きいのではないかと思われます。============私が開業した時、思ったのは,院内で調剤しようとして薬剤師を雇うとなると、雇用が複雑になる、個人医院で購入出来る薬剤の数はあまり多くない、ということは、処方内容が制限されてしまう(使いたい薬がすぐ使えない)、初期の薬剤購入費が負担になる、個人医院のスペースはそれほど広くないので、薬を置いたり調剤したりするスペースがもったいない(患者さんのためにスペースを有効に使いたい)、そして、たまたま2軒隣に調剤薬局があった、というようなことです。総合的に考えて、院外薬局の方が患者さんに合った薬を処方出来るので、内科で開業するのに院外処方の方が無難だ、という結論になったのです。===========患者さんの負担は確かに少し高いのですが,そのかわり、むやみに検査したりしないで、良心的にやっているつもりです。でも、ややこしいでしょう?。医療制度って。
written by Doctor Takechan / 2006.08.01 00:17

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