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2006.07.22 23:13 |  診療  |  生活 / くらし  |  グルメ / お酒  |  その他(一般)  |  Doctor Takechan  | 推薦数 : 2

意外に恐い脂肪肝

神経内科医が脂肪肝の話をするのもどうかな?、って思うんだけど,私にも分かる有意義な話を聞いてきたので、ちょっと御紹介したい。=========================================================脂肪肝と言えば,高脂血症、糖尿病、肥満、酒飲みに多発する肝臓に脂肪がたまる状態。だから、基礎疾患を治療して、生活習慣を改め(食事療法、運動療法、酒を控える)、減量に励めばいい。私の認識はそこまでで、それ以上はあまり考えなかった。でも、今日の講演では、さらにコワいことがある、という事実を改めて教えてもらった。脂肪肝の中にはさらに進行して肝硬変に至る(ということは肝臓ガンも起こりうる)例も少なくない、とのこと。つまり、脂肪肝の状態に別の危険因子(過剰な鉄分、サイトカイン、酸化ストレス、インスリン抵抗性)が加わり続けると、非アルコール性脂肪性肝炎(non-alcohlic steatohepatitis : 略してNASH)となって、肝臓内に鉄分が沈着し、線維化という変化が進んでいずれは肝硬変になるとのこと。脂肪肝だから脂肪を減らしましょうね、と言ってるだけでは足りないようだ。治療はさっき言ったように、危険因子を治療して生活習慣を改善することがとにかく重要だ。そして、ビタミンE、ビタミンC、インスリン抵抗性改善薬などがある程度は効くようだ。鉄分の多すぎる人は瀉血(しゃけつ:血を抜いて捨てること)もいいんだとか。====================================================脂肪肝はエコー(超音波)やCTなどですぐわかることが多いが、さらにNASHに進行してるかどうかは判断が難しいようだ。血液検査でもある程度は判断出来る場合もあるが、最終診断は肝生検(特殊な針で肝臓を突いて、肝臓の組織を取って、顕微鏡で観察する)が必要だそうだ。========================================================私としては、動脈硬化の危険因子をいろいろ持っている患者さんが多いので、とにかくまずはそちらを中心に治療を組み立て、脂肪肝の程度が強そうな人は多少検査をしてみたいと思っている。いずれにせよ、皆さん、まず脂肪肝にならないよう健康食、節酒、運動に励みましょう。

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