Doctor Takechan
More プロフィール

Search

Calendar

<< 2006/06 >>
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

新着コメント

医療制度改革法案でわが国の療養型病床は今後6年間で38万床から15万床に減らされ,介護難民が大量に出る危機が迫っている。この時期に次のような発表があった。 <療養型の収益率8・3% 一般病院の6倍強> 06/06/22 記事:共同通信社  長期療養向け患者が多く入院する療養型病院は収入に対する黒字の割合(収益率)が8・3%と、一般の病院の1・3%の6倍強となっていることが21日、厚生労働省の2005年6月実施の医療経済実態調査で分かった。  病院には急性期の医療を担う一般病床のほか、慢性病などを抱えた療養病床があるが、今回新たに全病床のうち療養病床が6割以上を占める療養型病院の収支が判明し、初めて公表された。  公的病院などを除く医療法人の収支を見ると、一般病院の場合、収入に対する費用の割合は給与費52・1%、医薬品11・8%など全体で98・7%。この結果、収益率は1・3%となった。  一方、療養型は費用のうち医薬品が6・2%と一般に比べ低く、費用が収入に占める割合は91・7%と低く抑えられ、収益率は8・3%と高水準となった。  これまで療養病床は高齢化の進展を背景に、高齢者医療や慢性期医療を支える病床として位置付けられてきたが、今回の調査で高収益体質が明らかになり、7月からの診療報酬を引き下げる材料となりそうだ。 ================================================================この記事が意味するところは何か?、発表した康生労働省にすれば,国民の反感を薄め、療養病床削減が有意義だと説明するのに好都合な?内容といったところ。しかし、では、一般病床の利益率1.3%とはどういうことか?。これは、ほとんど利益が無いに等しい。精神科などいまだ少ない人件費で賄える病院も含めての数字とすれば,いわゆる総合病院はほとんど赤字と言うことを証明したのでは無いか?。どこの病院でもMRIはじめ、いろんな設備投資が必要で借金返済をしているはず。借金を払っても利益があるのだろうか?。また、今までの利益率より今回の医療費削減(約3%)の方が圧倒的に高いとなると,ほとんどの病院を赤字にするってことか?。================================================また、療養病床に限っても,薬も検査も極力へらしてまともな医療をせず、囲っているだけのような状態で8.3%であり、それが高いからそこを削ろう、という論調なら,老人達はどこで安心して医療を受けられると言うのだろう?。結局、政治家や高級官僚の身内だけは例外的に長期間病院に居座ることが現実に行われているのに、一般国民は弱っていてもすぐ追い出され,患者も家族も疲弊する社会にするということではないのか?。(ついでに言っておくと、大きな病院の中には一般病棟の赤字をかろうじて療養病棟のわずかな黒字で補って生きながらえているところもある。)会社経営をしている人がもし御覧になっていたら、このような利益率でまともな経営が出来るのか、是非教えて頂きたいものである。今,すでに多数の病院で割り切れない思いで過労に過労を重ねて長時間働いている勤務医が山ほどいる。私の友人,知人,後輩の多くもそうである。医者はもっと病院を捨てよ、ということになってしまうのか?。(今でもヒヤリ.ハット:ちょっとした間違い:は恐ろしく多い。人が一人減っただけでもこの間違いは加速度的に増加するはず。訴訟を恐れて仕事をするのはもう耐えられないのではないか。)私はめちゃくちゃな時代になったとしか思えないのだ。そして、このような時期にこのようなご都合主義の数字を発表することを、大衆操作、世論操作と呼ぶべきではないかと思うのだ。

固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)